テンシュテット/ロンドン・フィルによるマーラー交響曲第9番


マーラー 交響曲第9番
 テンシュテット/ロンドン・フィル
 EMIクラシックス 1979年 TOCE9669-70
TOCE966970

昨日付のエントリーでクラウス・テンシュテット指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるマーラー交響曲第3番1986年ロンドンライヴの新譜を購入したことを書きましたが、それに関連する話題になりますが稀代のマーラー指揮者テンシュテットのマーラー録音としては1977年から1986年にかけてEMIにスタジオ録音したマーラー交響曲全集のほか、今回の新譜も含め、これまで単発的にコンサート録音のライヴ盤がリリースされ続けてきています。

これらのライヴ録音の内訳を具体的に見ますと交響曲第5番~第7番の3曲に関してはEMIから、また交響曲第1番・第2番・第6番・第7番・第8番の5曲に関してはロンドンフィル自主制作レーベルから、いずれもロンドン・フィルを指揮したライヴ盤がリリースされており、また交響曲第4番に関してはドイツのProfilから南西ドイツ放送響を指揮したライヴ盤がリリースされているという状況にあり、これに今回ICAからリリースされた交響曲第3番のライヴ盤が加わるという形になります。

そうすると少なくともマーラーが生前に完成させた9曲の番号付き交響曲のうちテンシュテットのライヴ盤が現在まで未リリースである作品は交響曲第9番のみという状況になりますが、この作品の深度を考えるとテンシュテットのマーラー解釈に対する同調性には格別のものがあると思われるだけに残念なところであり、これは是非とも今後の発掘リリースに期待したいところです。

幸いなことに交響曲第9番に関してはテンシュテットは前述のマーラー交響曲全集の一環として1979年にスタジオ録音を果たしています。この1979年という年に録音されたマーラー9番の演奏としては他にもレナード・バーンスタインがベルリン・フィルを指揮した一期一会ライヴ、クルト・ザンデルリング指揮ベルリン交響楽団、ジェイムズ・レヴァイン指揮フィラデルフィア管弦楽団など非凡な表現力を誇る録音が複数存在していますが、それにしてもこれら一連の録音がたまたま同時期にレコーディングされているという事実はなかなか興味深い偶然のように思えます。

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