N響の定期演奏会(9/11 NHKホール)


9/11 NHKホール
NHK交響楽団 定期演奏会

2011-9-11

指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
ヴァイオリニスト:竹澤恭子

演目:
シベリウス ヴァイオリン協奏曲
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」

シベコンのヴァイオリニストとして当初予定されていたレオニダス・カヴァコスは健康上の理由により来日が不可能となったとのことです。竹澤恭子が代役を務めました。

その竹澤恭子のシベリウスも良かったですが、後半のドヴォルザークがひときわ見事でした。

チェロを第1ヴァイオリンの隣に配した16型の対向配置。ブロムシュテットは作品を十分に知悉していると見え、譜面台を置かずに暗譜で指揮しましたが、整然として折り目ただしいアンサンブル運用を基本としながら、カッチリとした構成感と、堅固な構築力の漲る、それこそドイツ音楽のような厳しさを湛えた造型展開の確立ぶりが際立つと同時に、このような構築的な行き方であるのにもかかわらず、作品に内蔵されている旋律や和声の魅力が自律的に浮き上がってくるような豊かな音楽の表情がコンスタントに付帯し、このあたりの練達ともいうべき知情意のバランスには聴いていて率直に驚きの念を抱きました。

その意味で、これはブロムシュテットならではの作品に対する独自の見識が最後まで貫かれた演奏ではないかと思われましたが、その練達のタクトにN響も非常に燃焼力のあるアンサンブル展開で最後まで応えていて、とくに終楽章の金管パートの織りなす胸のすくような強奏展開においてはN響のオケとしてのハイ・ポテンシャルな側面をあらためて認識させられました。

いわゆる名曲といえど、やはり名匠が振ると一味ちがう、というところでしょうか。素晴らしいドヴォルザークでした。

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