ユロフスキ/ロンドン・フィルによるマーラー交響曲第2番「復活」のCD感想


マーラー 交響曲第2番「復活」
 ユロフスキ/ロンドン・フィル
 ロンドン・フィル自主制作 2009年ライヴ LPO0054
LPO0054

ロンドン・フィル自主制作レーベルより先般リリースされた、ヴラディーミル・ユロフスキ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるマーラー交響曲第2番「復活」のCDを聴きました。2009年9月、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライヴです。

同レーベルから活発にリリースが続けられているユロフスキ/ロンドン・フィルの録音に関しては昨年の秋に出たホルストの「惑星」は素晴らしい演奏と感じましたが、その前のチャイコフスキーやブラームスなどは表出力がいまひとつ伸び切らない感もありました。

そのあたり今回リリースのマーラーではどうかと思いつつ聴いてみたところ、このマーラーは恐ろしいほどのアンサンブルの充実度、そのダイナミックな迫力、そしてユロフスキのヴァイタリティ溢れるアグレッシヴな指揮ぶりとが渾然一体となって醸し出される、そのケタはずれの音楽的表出力に驚くべきものがあり、この指揮者の近年の卓抜した録音とひきくらべてみても、これはひときわ出色たる演奏ではないかと思えました。

このマーラーでユロフスキは全体的にテンポの出入りの激しい起伏強調型のアプローチを実施していますが、その活発なテンポのうねりが、まるで世界が歪曲するかのようなマーラー独特の音楽の生理に対して、しっかりとシンクロしているように感じられるあたり特に聴いていて感嘆する思いでしたし、ここぞという時のオーケストラのパワフルな鳴動力とスケール感も素晴らしいかぎりです。久しぶりに強烈な聴き応えのマーラー演奏を堪能しました。ユロフスキ/ロンドン・フィルには、この調子でマーラーの交響曲を今後も継続的にリリースすることを期待します。

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