ムーティ/ミラノ・スカラ座によるプッチーニ歌劇「マノン・レスコー」全曲


プッチーニ 歌劇「マノン・レスコー」全曲
 ムーティ/ミラノ・スカラ座管弦楽団
 グラモフォン 1998年ライヴ 4631862
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リッカルド・ムーティ指揮ミラノ・スカラ座の演奏によるプッチーニの歌劇「マノン・レスコー」全曲CDを聴きました。2000年に独グラモフォンからリリースされたもので、当時ムーティ/スカラ座のゴールデンコンビが、満を持して録音したプッチーニ、しかもマノン・レスコーがマリア・グレギーナ、デ・グリューがホセ・クーラという非常に豪華なキャスティングということで話題になったものでした。

本CDを聴いた理由は以下の通りです。

①久しぶりにオペラの全曲CDが聴きたくなった。
②今年3月に観に行く予定だった新国立劇場「マノン・レスコー」が大震災のため中止になっていたので、CDで聴いてみたくなった。
③今年2月に観たマリインスキー・オペラ来日公演の「トゥーランドット」で外題役を歌ったグレギーナの歌唱をCDで聴いてみたくなった。

前述のように外題役はマリア・グレギーナですが、マノン・レスコーは本来リリコ・スピント系の歌手が最適だと思われるところ、ドラマティック・ソプラノのグレギーナには少々ミスマッチではないかと思いきや意外とそうでもない、というあたりが面白いところで、むしろグレギーナがドラマティック・ソプラノというよりリリコ・スピントに近い歌手なのではないかと改めて感じました。前述したマリインスキー・オペラ「トゥーランドット」の外題役では正直グレギーナにしては意外と歌唱が振りきらないなと感じましたが、本来マノン・レスコーあたりで最高の実力を発揮するソプラノではないかという気もします。この録音でも実に見事な歌唱を披露していますし、クーラのデ・グリューとの二重唱での両者のパワフルな歌唱バランスも絶妙で素晴らしい聴きごたえです。

ムーティの指揮は、必要以上にテンポの動きを抑えたインテンポ型の運用。最近聴いたシノーポリ盤の「マノン・レスコー」がテンポ起伏の激しいドラマティックスタイルだっただけにコントラストが際立ちますし、同じイタリア人オペラ指揮者にして、その両極端ぶりが面白いと思いました。

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