児玉桃のピアノ・リサイタル(LFJ2011公演)


5/5 東京国際フォーラムG402ホール
LFJ2011・公演G-36f

シェーンベルク 3つのピアノ曲op.11
ブラームス パガニーニの主題による変奏曲
ヴェーベルン ピアノのための変奏曲op.27
ブラームス 4つのピアノ小品op.119
 児玉桃 [ピアノ]

なお曲順は予定ではシェーンベルク→ヴェーベルン→ブラームスの2曲の順でしたが開演直前に上記のように直されました。

これだけの小規模なホール(座席数わずか100)で至近距離からプロのピアニストのピアノ演奏を聴く、というのは初めての体験でしたが、やはりサントリーの大ホールなどで聴くのとは感覚が全然ちがうといいますか、部屋全体がピアノに共鳴しているような印象でした。

児玉桃さんの現代曲の実演といいますと、去年7月にサントリーホールで聴いた、メシアン「鳥たちの目覚め」が思い出されますが、今回のシェーンベルクとヴェーベルンも見事でした。その強い表出力を伴うタッチの凛とした佇まいは、新ウィーン楽派特有の音楽の異界性を汲み、情緒的なものから解放された抽象的な音の世界へ塗り替えてしまうような演奏でしたし、ブラームスも、昨年のLFJでのD7ホールで聴き、その一心不乱なピアニズムの迫力に聴いていて度肝を抜かれたショパンのスケルツォを彷彿とさせる、気持の入った演奏でした。

ただ残念なのは、ホールの空調の音。どじゃぶりの雨が建物に当たっているような感じで、最初は夕立かと思ったほど。とにかくザワザワうるさい。

新ウィーン楽派のピアノ曲の場合、無音に語らせるというのか、音と音との間に静謐さに意義をもたせるという作風なので、そのあたりが相当にスポイルされた感もありましたし、やはり空調は止めるか弱めるべきであったと思われます。

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