リヒター=ハーザーによるベートーヴェンのピアノ・ソナタとピアノ協奏曲集


ベートーヴェン ピアノ・ソナタ&協奏曲集
 リヒター=ハーザー(pf) ケルテス/フィルハーモニア管他
 EMIクラシックス 1959~64年 6483092
6483092

仏EMIより先月リリースされた、ハンス・リヒター=ハーザーのピアノ演奏によるベートーヴェンのピアノ・ソナタとピアノ協奏曲の集成ボックス盤を購入しました。

これは「EMI Coffrets Classiq」からの復刻リリースで、リヒター=ハーザーが1959年から64年にかけてEMIに録音したベートーヴェンの演奏がCD6枚組に収録されています。

収録曲はピアノ・ソナタ第1番~第3番、第16番~18番、第22番、第26番、第27番、第29番~32番、ディアベッリ変奏曲、幻想曲(作品77)、ロンド(作品51-1)、ロンド(作品51-2)、ピアノ協奏曲第3番~第5番の計20曲で、協奏曲はオケがフィルハーモニア管弦楽団、指揮は第3番がカルロ・マリア・ジュリーニ、第4番と第5番「皇帝」がイシュトヴァン・ケルテスです。

リヒター=ハーザーといいますと、私は数年前に購入したベートーヴェン「皇帝」のCDで耳にした精彩あふれるピアニズムに惹かれていましたが、残念ながら今では入手できる録音が限られていて残念に思っていたところ、今回EMIから彼のベートーヴェンがまとめてリリースされると聞いて勇んで入手しました。

それでまず音質のチェックとして、ピアノ協奏曲第4番と第5番「皇帝」の収録されている6枚めのCDを、以下のCDの音質と簡単に比べてみました。

SBT1299
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番・第5番「皇帝」
 リヒター=ハーザー(pf) ケルテス/フィルハーモニア管
 テスタメント 1960年 SBT1299

このCDは2003年に英テスタメントから復刻されたCDで、今回リリースのEMIのセットに含まれる演奏と同一音源です。

比べてみますと両盤ともノイズレベル自体は同じくらいですが、今回のEMI盤の方が若干ですがノイズ感が高い感じがします。というのも、テスタメント盤の方が音の擦れ、あるいはザワザワしたイレギュラー・ノイズなどが全体的に少なく、ソノリティが程よく馴らされており、聴き易く感じるからです。それでいてフラットでもなく、EMI盤と同じくらい実在感のあるソノリティが確保されているのですが、これはおそらく、テスタメントの方がEMIよりもリマスタリングが入念かつ丁寧な結果ではないかと思えます。

そういうわけで少なくともこの2つの演奏に関してはテスタメント盤の音質の方が私には好ましく思えますが、EMI盤の方も多少ノイズ感が気になる程度ですし、何といってもテスタメントから出ていないリヒター=ハーザーのベートーヴェンがまとまって聴けるのが楽しみです。今後じっくり聴いてみたいと思います。

コメント

 

コメント

 
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

Powered by FC2 Blog
Copyright © クラシックCD感想メモ All Rights Reserved.