クナッパーツブッシュ&ベルリン・フィル・RIASレコーディングス(1950-52)


「クナッパーツブッシュ&ベルリン・フィル
RIASレコーディングス(1950-52)」
 クナッパーツブッシュ/ベルリン・フィル
 アウディーテ 1950~52年(含ライヴ) AU21405
AU21405

独auditeから先月リリースされた「クナッパーツブッシュ&ベルリン・フィル RIASレコーディングス(1950-52)」を購入しました。

このボックスセットにはドイツの名匠ハンス・クナッパーツブッシュが1950年から52年にかけてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮しベルリンで行った複数の演奏の、RIAS放送局(当時の西ベルリン・アメリカ軍占領地区の放送局)による録音がCD5枚に集成されています。

収録曲は以下の通りです(カッコ内は収録の年月日)。

1:ブルックナー 交響曲第9番(50-1-28)
2:シューベルト 交響曲第8番「未完成」(50-1-28)
3:ブルックナー 交響曲第8番(51-1-8)
4:ベートーヴェン 交響曲第8番(52-1-29)
5:J.シュトラウス 「千一夜物語」間奏曲(52-1-29)
6:ニコライ 「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲(50-2-1)
7:ハイドン 交響曲第94番「驚愕」(50-2-1)
8:チャイコフスキー 組曲「くるみ割り人形」(50-2-1)
9:J.シュトラウス 「こうもり」序曲(50-2-1)
10:J.シュトラウス ピツィカート・ポルカ(50-2-1)
11:コムツァーク バーデン娘(50-2-1)
12:シューベルト 交響曲第8番「未完成」(50-1-30)
13:ブルックナー 交響曲第9番(50-1-30)

このうち1と2がティタニア・パラストでの放送録音、3~5がイエス・キリスト教会での放送録音、残りは全てティタニア・パラストでのコンサートのライヴ録音とされます。

これらの録音は音源的には特に目新しいものはなく、私も大体は所有済みですが、このアウディーテの復刻盤は放送局所有のオリジナル・マスターテープに基づく新リマスタリングに定評があり、事実auditeから昨年7月にリリースされた「フルトヴェングラー・コンプリートRIASレコーディングス」でも音質が抜群に良くて驚嘆させられたことから、今回のクナッパーツブッシュのRIAS録音集も音質向上に期待が持てそうに思って買ってみました。

さっそく音質の比較ということで、上記7のハイドン・交響曲第94番「驚愕」の音質を、既出盤である以下のIDIS盤の音質と聴き比べてみました。

IDIS6362
ハイドン 交響曲第94番「驚愕」
 クナッパーツブッシュ/ベルリン・フィル
 IDIS 1950年ライブ IDIS6362

比べてみると、上記IDIS盤の音質も概して悪い水準ではなく、かなり鮮明な解像度とシャープな音像感が確保されていて、録音年代からすれば十分に好ましい音質と思われるものですが、今回リリースされたaudite盤の方の音質は、ほぼIDIS盤と同等の解像度や音像感を確保していながら、さらにIDIS盤よりもボリューム感に優れるとともにハーモニーの立体感とソノリティの重厚な実在感が格段に高まっていて、IDIS盤での音質的な彫りの浅さが解消されている点に驚かされます。

しかし、audite盤の方は第1楽章の(1:13)で、IDIS盤には無い音潰れが聴かれるなど、それなりにノイズ感も高くなっている点が気になります。これはauditeがリマスタリングで用いたマスターテープの経年劣化によるものなのでしょうか。

そういうわけで、音響的なリアリティは今回のaudite盤の方が格段に優れている感じがして好ましいところですが、それに伴いノイズ感も向上しているあたりは少し悩ましい点になるように思います。

いずれにしても、この機会にクナッパーツブッシュ往年の録音の数々を、じっくりと聴いてみたいと思います。

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