ルプーによるシューベルトのピアノ・ソナタ第16番と第18番「幻想」


シューベルト ピアノ・ソナタ第16番、第18番「幻想」
 ルプー(pf)
 デッカ 1979・74年 F35L-20108
F35L-20108

ルーマニア出身の名ピアニストとして知られるラドゥ・ルプーが、今月サントリーホールで来日リサイタルを行います。

主催者のサイトに掲げられている公演案内を読みますと、ルプーの来日は9年ぶりで、レコーディングは1993年に録音したシューマンのアルバム以来、一切を拒否、インタビューも同じく拒否、彼と接することができるのは今やコンサート会場のみ、という沈黙のスタンスを貫き、特に日本にとっては「幻のピアニスト」のような状態にある、とのことです。

ルプーは周知のように、かつて「千人に一人のリリシスト」という異名で知られたピアニストですが、特にシューベルトのピアノ・ソナタの演奏に関しては余人の追随を許さぬほどの名演奏を披歴することで知られます。9年前の来日で弾いたとされるシューベルトの第19番のソナタに関しても、音楽評論家の吉田秀和氏が新聞評で絶賛していたのを読みましたが、今年はシューベルト最後のピアノ・ソナタ第21番がプログラムに上っています。

その今月のルプーのリサイタル、私は聴きに行こうかどうか迷っていて、実際まだ決めかねています。

迷っているくらいなら思い切って聴きに行けばいいんですがこの前も書きましたように、この秋は聴きに行きたいコンサートというのが他にも山ほどあり、聴きたい公演を片っぱしから聴きに行ったらアッと言う間に予算オーバーです。行くか行かないか、ルプーのリサイタルは私にとって、ちょうどその微妙なセンです。

それにメインの演目がシューベルト最後のピアノ・ソナタ、第21番である以上、シューベルトのソナタを心から愛する聴衆が多く集まるに決まっているような当夜のサントリーホールに、私みたいにシューベルトの音楽に対する共感が甚だ心許ない聴き手が紛れ込んでしまって良いものかどうか、という気後れも正直あります。

それで大昔(20年くらい前?)に購入した、ルプーの弾くシューベルトの16番と第18番のソナタのCDの、尋常ならざる美しさを湛えた演奏を、改めて聴き直してみることにしました。それを聴いた上で聴きに行くかどうか、最終的に決めようと思っているところです。

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