ゲオルギューとアラーニャによるヴェルディのオペラのデュエット集


ヴェルディ デュエット(ソプラノ&テノール)集
 ゲオルギュー&アラーニャ、アバド/ベルリン・フィル
 EMIクラシックス 1998年 5566562
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今月、私が観に行く予定のコヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロイヤルオペラ)来日公演・ヴェルディ「椿姫」で、外題役のヴィオレッタにアンジェラ・ゲオルギューがキャストされていたところ、そのゲオルギューの降板が告知されて残念だ、ということを昨日の更新で書きました。

私が最初にゲオルギューというソプラノ歌手に注目した契機となったのが、確か上記CD、EMIから1998年にリリースされたヴェルディのソプラノとテノールのためのデュエット集だったと記憶しています。デュエットの相手歌手は当時のゲオルギューのパートナーだったテノールのロベルト・アラーニャ。周知のようにゲオルギューとアラーニャは昨年に離婚が報道されましたが、当時は「おしどり夫婦による黄金のデュオ」などと盛んに喧伝されていました。

このデュエット集のCDで披歴されているゲオルギューの歌唱というのは、ちょっと信じられないくらい声が綺麗です。こんな澄んだ声で歌えるソプラノがいたのか、というくらいの驚きを感じます。

最初の「ドン・カルロ」第5幕の「シェーナと別れの二重唱」からしてそうですが、次の「十字軍のロンバルディア人」第3幕の二重唱に至っては、何という美しい声なのだろうと実直に恐れ入ってしまうほどです。美しいと言っても、他にも美声のソプラノ歌手というのは確かに少なくはないと思いますが、ゲオルギューの場合は何と言いますか、水晶のような怜悧さと、幾ばくかの頼りなさとを兼ね備えた独特の美声です。少なくとも美声と同時に声の逞しさを押し出すようなタイプではない。

その歌い方にしても、全体的に感情を強く込めている歌い方ではなく、すこぶる現代的というのかスタイリッシュな歌い方に属するものであり、いわば感情移入ではなく、その意味において、純粋に声の美しさだけで聴かせ得るようなタイプの歌手と言ってしまっても、あながち間違っていないかも知れません。

果たして実際もこうなのだろうかと思い、機会があれば生で聴いてみたいと思っていた歌手の一人でした。

その彼女も今では40代後半ということで、さすがに全盛期のレベルは過ぎているでしょうし、購入した席も席なので、雰囲気だけでも味わえればと思っていました。いずれにしても残念です。

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