ショルティ/コヴェント・ガーデン王立歌劇場管によるヴェルディ歌劇「椿姫」全曲


ヴェルディ 歌劇「椿姫」全曲
 ショルティ/コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
 デッカ 1994年ライブ POCL-1578/9
POCL-1578-9

今回は特段CDの話ではありません。

今月、英コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロイヤルオペラ)の来日公演が行われますが、そのヴェルディ「椿姫」を観に行く予定です。

この公演では外題役のヴィオレッタにアンジェラ・ゲオルギューがキャストされており、上記CDでも名唱を聴かせているゲオルギューのヴィオレッタが生で聴けるということで楽しみにしていたところ、残念なことに先日、以下のような告知が興行元のNBSから届きました。

2010-09-08

プリマのゲオルギューが降板するという告知です。詳しくはこちらにある通りですが、彼女の愛娘の手術に立ち会わなければならないため、日本公演に参加できなくなった、とのことです。代役にはアルバニア人ソプラノ歌手、エルモネラ・ヤオがキャストされるとのこと。

そういう次第で、正直かなりガッカリです。もっとも、私が購入したのは例によって最安席(F席)でしたので、ゲオルギューの降板に伴う金銭的ダメージも最小限で済んだのですが、これが仮にゲオルギューのヴィオレッタが聴けることを目当てに、S席(5万4千円)のチケットを購入していたとしたら、おそらく「かなりガッカリ」どころの騒ぎではなく、とても怒りが収まらないというような面持ちにまでなっていたかもしれません。

実際ネット上をざっと見た限りでも、そういった方々の書き込みを結構みかけます。いずれも心中お察し申し上げます。

こういった著名なオペラ劇場の引っ越し公演における大物歌手の直前キャンセルというのは、確かに比較的よくあることとしても、それに対してチケットの払い戻しといった何らかの救済措置というのも、本来あって然るべきではないかとも、私は以前から思っています。

これに関連して私に思い出されるのは、今年の春に聴きに行ったフィラデルフィア管弦楽団の来日公演のことです。この時も大物ピアニストであるマルタ・アルゲリッチの出演が予定されていたところ、今回のゲオルギュー同様に直前キャンセルとなりました(確か彼女の愛娘の出産に立ち会わなければならないためという、奇しくも今回のゲオルギューと似たような理由だったはずです)。

しかし、そのアルゲリッチのキャンセルに際して主催者側の取った対応というのは、アルゲリッチと同格のピアニストであるポゴレリッチを代役に立てた上で、本来であれば出演者の変更によるチケットの払戻しは受け付けないところ今回は事の重大性に鑑み、特別に払戻しを受け付けるという、かなり誠意のあるものでした。

このあたりの対応は、オペラ公演でも見習うべきではないかという気がします。むろん少々の変更のために一律に払い戻しに応ずるのはナンセンスとしても、少なくとも今回のゲオルギューのような外題役を歌う目玉歌手の直前キャンセルに限り、なおかつS席の高額チケットに限り、希望者にはチケットの払い戻しに応ずる、といった対応が出来ないものかと。

いずれにしても現状ではチケット購入者にリスクのすべてを被せているような状況なので、こういったことが何度となく続くと、不信感から高額チケット購入に対する抵抗感が増していき、最終的には主催者側の首を絞めるような状況にならないとも限らない。

以上、何しろ最安席購入者の分際で、あんまり偉そうなことを言うのも正直どうかとも思いますけど、以前から疑問に思っていたことを、この際ちょっと書いてみたくなった次第です。

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