パリー/フィルハーモニア管によるドニゼッティの歌劇「愛の妙薬」全曲


ドニゼッティ 歌劇「愛の妙薬」全曲
 パリー/フィルハーモニア管弦楽団
 シャンドス 1999年 CHAN3027
CHAN3027

デイヴィッド・パリー指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏によるドニゼッティの歌劇「愛の妙薬」全曲盤を聴きました。これは以前にHMVオンラインサイトのセールで購入したCDの一つです。キャストはネモリーノがバリー・バンクス、アディーナがメアリー・プラザス、ベルコーレがアシュレイ・ホランド。

この録音はシャンドスの「オペラ・イン・イングリッシュ」シリーズのもので、原語ではなく英語歌唱で収録されています。このシリーズを耳にするのは、昨年購入した「シャンドス30周年ボックス」の中に含まれていた、R・シュトラウスの歌劇「ばらの騎士」の英語歌唱盤(パリー/ロンドン・フィル)を聴いて以来になります。

「愛の妙薬」は今年の春に、新国立劇場で観たばかりですし、その印象が濃いうちにと思って聴いてみたのですが、その印象はと言うと、英語歌唱という点が独特であるという以上に、聴いていて相当に違和感を覚えるのです。

前に「ばらの騎士」の英語歌唱盤を聴いたときも、それなりに違和感を感じたものですが、この「愛の妙薬」の録音のように、イタリア語が英語に置き換わると、ドイツ語が英語に置き換わる以上に、根本的な何かが置き変わってしまう、、、、そんな気がします。

このあたり、ちょっと上手く言えませんが、少し乱暴に言ってしまうと、イタリア語のリズムだと何となく感情が赤裸々な感じがするのが、それが英語だと、どうもツンツンした感じに聴こえて、結果的にイタリアオペラらしさ、みたいなものが消失してしまうような印象なのです。パリー/フィルハーモニア管のアンサンブル展開の無色清潔なムードも、そういう雰囲気を助長している気がします。

そういうわけで、やっぱりイタリアオペラにはイタリア語というのが、コーヒーのカフェインみたいに、本質的に外せないような気がしたというのが正直な印象です。ただ、そう思うのも先入観の問題なのかも知れませんし、英語ならではの美しいニュアンスというのものも感じられなくもないので、いずれにしても、もう少し聴いてみようかと思います。

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