ヒコックス/BBCウェールズ・ナショナル管によるラッブラの交響曲第4番・第10番・第11番


ラッブラ 交響曲第4番・第10番・第11番「コレットに捧ぐ」
 ヒコックス/BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
 シャンドス 1993・94年 CHAN9401
CHAN9401

リヒャード・ヒコックス指揮BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団の演奏による、ラッブラの交響曲のうち3曲を収録したCDを聴きました。これは以前にHMVオンラインサイトのCDセールで購入したCDの一つです。

イギリス・ノーサンプトン生まれの作曲家エドマンド・ラッブラは生涯に全11曲の交響曲を残していますが、中でも第2次大戦中に完成された交響曲第4番は、全編に悲劇的なトーンを宿しながら、師であるホルストゆずりの親しみ易いオーケストレーションの充溢する作品であり、ことに終楽章のアレグロ・マエストーソのくだりは、ホルンの高らかなメロディを中心に、まるでホルストの惑星さながらのスペクタクルかつ壮大な交響絵巻を繰り広げるという感じで、聴いていて爽快な気分になりました。

1974年に完成の第10番「室内交響曲」は弦と木管、2本のホルンによる室内オーケストラのための作品ですが、交響曲第4番から続けて聴くと、その渋くて内向的な作風に戸惑うほどですが、じっくり耳を傾けていると、ラッブラ最晩年の音楽の含蓄のある趣きが、しっとりと胸に響いてくるような気がしました。

1979年に完成の第11番「コレットに捧ぐ」は単一楽章のシンフォニーで、ラッブラ最後の管弦楽作品とされます。タイトルの通り、ラッブラの2番目の妻であるコレットに捧げられた曲で、このヒコックス盤が世界初録音とのことです。この曲は、どこかシベリウスの交響曲第7番の雰囲気が聴いていて連想されるように思います。ここでは美しいまでに透徹した音楽の流れが素晴らしく、作曲年代を考えると際立って作風が保守的である点を除けば、やはりラッブラは、ヴォーン=ウィリアムズやバックスと並ぶ、イギリスの偉大なシンフォニストのひとりなのだなということを改めて感じました。

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