ゲルギエフ/ウィーン・フィルによるチャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」


チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」
 ゲルギエフ/ウィーン・フィル
 フィリップス 2004年ライブ UCCP-1097
UCCP-1097

先週、私はサントリーホールでゲルギエフ/マリインスキー歌劇場管弦楽団の来日公演を聴いたのですが、その際ロビーで購入した公演プログラムを読んだところ、チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」の演目紹介のところに、以下のような記載がありました。

ゲルギエフは、2004年11月19日にサントリーホールでウィーン・フィルを指揮し、「北オセチアの子供のための支援基金」および「新潟県中越地震被災者支援」のためのチャリティ・コンサートを行ったことがあるが、その時に演奏した曲こそ、ほかならぬこの「悲愴交響曲」であった。第4楽章はまさに凄愴な盛り上がりとなった。演奏のあとには1分以上も静寂が続き、最後に聴衆は粛然と退場していったのである。


上記のコンサートは、私も聴きに行きましたので、これを読んで何だか懐かしい気持ちになりました。

2004-11-19
             その時のチケットです。

これは実は平日の公演で、開演が正午キッカリ、演目は「悲愴」のみという、異例のコンサートでした。ちなみに私は勤務地がホールの近所にあるので、昼休みを利用して聴きに行ったのでした。

上で書かれているように、このコンサートはチャリティーとして臨時に開かれたものでしたが、それには同年の9月にゲルギエフの故郷・北オセチアで、チェチェンの独立ゲリラが小学校を占拠し、350人以上の市民が犠牲になるという事件が背景にあり、本来その支援基金を募るためのコンサートという位置づけでした。

ところが、同年の10月23日に、今度は日本で新潟県中越地震が発生し、多数の死傷者が出たことを受けて、急遽コンサートの収益の半分を、新潟の方へ寄付することになったのでした。

このコンサートでは、演奏の前にゲルギエフのスピーチがあり、コンサート開催の趣旨に配慮して終演後の拍手は控えて欲しい、ということが述べられました。

このため、上記の「演奏のあとには1分以上も静寂が続き、最後に聴衆は粛然と退場していったのである」という状況が実現したのでした。こういうのは私も初めての経験でしたので、ちょっと夢覚めやらぬといった気持ちでホールを後にしたことを覚えています。

その時にホールで購入したのが本CDなのですが、これは同年9月におけるウィーン・ムジークフェラインザールでのコンサートにおける「悲愴」のライヴ録音です。

このCDはライヴ録音ですが演奏後の拍手は無く、そのあたりの雰囲気も、あのコンサートを彷彿とさせるのですが、いずれにしても聴くたびに(今日も聴いたのですが)、あのコンサートで耳にした超絶的なまでの「悲愴」の感触が蘇ってくるようで、何とも言えない気持ちにさせられる演奏です。

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