オーケストラ・リベラ・クラシカの演奏会(浜離宮朝日ホール 10/17)


今日は浜離宮朝日ホールで、オーケストラ・リベラ・クラシカの演奏会を聴きました。

2009-10-17

指揮者はもちろん鈴木秀美、演目はまずモーツァルトの交響曲第29番、続けてハイドンの交響曲第88番「V字」、休憩を挟んでベートーヴェンの交響曲第1番というものでした。アンコールにはベートーヴェンの「6つのメヌエット」WoO.7よりニ長調のメヌエットが演奏されました。

周知のようにオーケストラ・リベラ・クラシカ(OLC)は、オリジナル楽器を用い、レパートリーを古典派の音楽に限定して演奏するというポリシーを掲げるオーケストラで、これまでハイドンの交響曲作品を中核としながらC.P.E.バッハやモーツァルトなども取り上げてきたのですが、今回はいよいよベートーヴェンの交響曲作品が、少なくとも彼らのホームグラウンド浜離宮朝日ホールでの公演としては初めて演目に載せられました。

この点に関し、今日の公演プログラムに掲載された鈴木秀美氏の寄稿文には

OLCとしてはハイドンを中心とする18世紀中ごろから後半の音楽を少しずつ流れにしたがって追体験してきたのでありました。それがここにいたって初めてベートーヴェンという大きな境目を超えるのです。

とあり、OLCとしても相当な意気込みであることが伺われます。

その意味では、本公演はおそらくOLCにとって大きな区切りとなる、記念すべき演奏会だと思われるのですが、皮肉なことに、本公演はOLCにとってもうひとつの、それも望ましからざる区切りとなる演奏会ともなってしまいました。

これについては私自身、今日ホールに行って初めて知ったのですが、2002年の旗揚げからOLCが一貫してホームグラウンドとして使用していた浜離宮朝日ホールが、今日の公演を最後にOLCのホームグラウンドでなくなる、というものでした。

その理由については、「諸般の事情」としか書かれていないのですが、おそらくオーケストラ運営上の経済的苦境が大きな理由だろうと推察されます。来年以降は東京文化会館の小ホールを中心に活動を継続するとのことですが、、、

実際、今日のコンサートにしても空席が思ったより多くて、ちょっとビックリしました。ざっと見て6・7割くらいの入りでしょうか。いずれにしても、土曜日の公演で、ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェンというウィーン古典派の3大作曲家の交響曲作品をズラッと並べて、東京のど真ん中の室内楽ホールが満席に程遠いというのは、どうなんでしょう? やはり不況でコンサート離れが想像以上に進んでいて、オーケストラ経営にとって厳しい時代になっているのでしょうね。

今日の公演の感想は後日出しますが、内容的には最後のベートーヴェンが抜群でした。まさに浜離宮朝日ホールでの有終の美を飾るというような、素晴らしい気迫と充実に満ちたベートーヴェン。日本のオリジナル楽器アンサンブルの表現力のひとつの到達点という意味でも、記念碑的なコンサートだったように思います。

2009-10-17-2
終演後にはホワイエでワインが振舞われました。

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