サイモン/フィルハーモニア管によるレスピーギの「シバの女王ベルキス」と「メタモルフォーゼ」


今年の初頭に購入した「シャンドス30周年BOX」につき、収録盤の感想記を随時、掲載しているのですが、現在のところ、全30枚のうち17枚のCDまで進んでいます。

このボックスセットは、これまで聴いた限りにおいて私にとって予想以上の手応えがあり、すっかり気に入ってしまいましたので、残りあと13枚ですが、前言どおり、収録盤すべての感想記を出すつもりでいます。

できれば年内には全30枚を完走したいと思っていますが、いずれにしても、完走すると言って途中で投げ出すような、みっともないことはしないようにしますので。

それで、今日はCD18を聴きました。

ANNI-18
レスピーギ バレエ組曲「シバの女王ベルキス」、メタモルフォーゼ(管弦楽のための主題と変奏曲)
 サイモン/フィルハーモニア管弦楽団
 1985年録音

ジェフリー・サイモンの指揮、フィルハーモニア管弦楽団の演奏による、レスピーギの管弦楽作品集で、バレエ組曲「シバの女王ベルキス」に関しては世界初録音盤のようです。

レスピーギは有名な「ローマ3部作」以外にも優れた管弦楽作品を残していて、このバレエ組曲もその中のひとつですが、ローマ3部作に比べると知名度的にはグッと落ちてしまい、録音としてもおそらくこのサイモン盤を含めて、現状でも二ケタに満たない数ではないでしょうか。

このサイモン盤ですが、とにかく派手で豪快な演奏です。「ソロモンの夢」でソロモン王が入場するくだりのスペクタクルともいうべき響きの色彩ぶりといい、「戦いの踊り」での金管群と打楽器群を容赦なくガンガン鳴らしての盛り上げぶりといい、いずれも痛快なオーケストラ・ドライブで、レスピーギならではの極彩色の管弦楽法の魅力を素直に堪能させられました。

反面、「夜明けのベルキスの踊り」でのコーラングレやフルートなどの音色は妖艶というには少しあっけらかんとした感じに聴こえてきますし、最後の「狂宴の踊り」でも、確かに鳴りっぷりは凄いのですが、アンサンブルの腰が軽くて響きに重みが乗らず、音楽的にやや浅薄というか掘り下げ不足というような印象も残りました。

併録の「メタモルフォーゼ」の方はレスピーギの管弦楽作品としては表題性や描写性を有しない珍しい作品で、録音も「シバの女王ベルキス」同様かなり少ないはずです。

ここでのサイモン/フィルハーモニア管の演奏は、さすがに「ベルキス」とは違った感じで、地に足の着いた堅実な表情形成となっていて、聴いていて「ベルキス」よりは掘り下げて演奏しているなという感じはします。しかし、今度は逆に「ベルキス」での豪快さが抑制されてしまっているようで、やはりこのあたりのバランスのさじ加減はなかなか難しいようですね。

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