ベルリン・フィル創立125周年記念BOX(CD4・5)


ベルリン・フィル創立125周年記念BOXのCD4とCD5の感想です。

BPH0604
CD4:フルトヴェングラーによるベートーヴェン、ラヴェル作品のライヴ録音 BPH0604

フルトヴェングラーとベルリン・フィルのライヴ録音を収録したアルバムです。

収録曲は、①ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」(1943年6月30日録音)②ラヴェル 「ダフニスとクロエ」第2組曲(1944年3月20~22日)③ベートーヴェン 交響曲第1番(1954年9月19日)。

①はフルトヴェングラーの「戦時録音の運命」として有名な演奏です。このCDの音質はかなり良好なものですが、この「運命」は他レーベルからも優れた音質のものがリリースされています。

この「戦時録音の運命」のCDで、私の印象として音質的に最もいいと思われるディスクは、以下のヴェネチア盤ではないかと思います。

V1021
ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」、交響曲第4番
 フルトヴェングラー/ベルリン・フィル
 ヴェネチア 1943年ライヴ V1021

このヴェネチア盤と本ベルリン・フィル自主制作盤を比べてみると、両盤ともにソノリティの実在感の損失が最小限に抑えられたような、臨場感の強い音質ながら、ヴェネチア盤の方が明らかにノイズレベルが低く、大音量で聴き易い感じがします。逆に言うとこのベルリン・フィル自主制作盤は音量をある程度上げるとノイズ感がやや気になってくるようなところがあります。

②のラヴェルはフルトヴェングラーの同作品唯一の録音、③のベートーヴェン第1は、フルトヴェングラー最後の演奏会のライヴで、意外にもこの曲の、ベルリン・フィルとの唯一の録音のようです。ともに極めて貴重な録音ですが、それ以上に演奏が素晴らしく、③に関してはEMIのベートーヴェン全集に含まれる、ウィーン・フィルとの1952年スタジオ録音のものよりも、こちらのベルリン・フィルとのライヴの方が演奏内容・音質ともに上回ると感じます。

BPH0605
CD5:チェリビダッケによるドビュッシー、メンデルスゾーン、ミヨー作品の放送録音 BPH0605

セルジウ・チェリビダッケとベルリン・フィルの放送用録音を収録したアルバムです。

収録曲は、①ドビュッシー 「遊戯」(1948年)②メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」(1950年)③ミヨー フランス組曲(1951年)。

いずれも、チェリビダッケがベルリン・フィルの常任指揮者としてフルトヴェングラーとともに双頭体制を形成した時期の録音になります。

音質がびっくりするほどいいですね。同時期のフルトヴェングラーの多くの録音とは雲泥の差で、驚かされます。演奏はいずれも当時からするとかなりモダンな様式を感じさせるもので、良好な音質を背景に、ベルリン・フィルの強烈な鳴りっぷりに聴いていてゾクゾクさせられます。

特に②のメンデルスゾーンが素晴らしい名演。低弦の表出力の高いドイツ的なアンサンブルの組み立てで、ハーモニーが立体的な厚みを帯び、音楽の格調と迫力が抜群です。

コメント

 

コメント

 
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

Powered by FC2 Blog
Copyright © クラシックCD感想メモ All Rights Reserved.