「ハイフェッツ&ピアティゴルスキー RCA室内楽録音全集」CD12の感想


「ハイフェッツ&ピアティゴルスキー RCA室内楽録音全集」CD12
 ハイフェッツ(vn) ピアティゴルスキー(vc)ほか
 RCA 1950~1968年 88725451452
88725451452.jpg

・アレンスキー:ピアノ三重奏曲第1番
 レナード・ペナリオ(P)
・ヴィヴァルディ:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲変ロ長調
 室内管弦楽団, マルコム・ハミルトン(Cemb)
・マルティヌー:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲第1番
 
63年と64年の録音。アントン・アレンスキーはリムスキー=コルサコフに作曲を習い、ラフマニノフの作曲の師でもある。その代表作がピアノ三重奏曲第1番だが、ここではオン気味の良好な音質から名手3人の闊達な掛け合いが素晴らしく、作品自体の価値を押し上げることに成功している。この曲は第3楽章のエレジー(チャイコフスキーの影響が強いといわれる)が有名だが、この演奏では少し素気ない。むしろ他の楽章の器楽的アクティヴィティを聴くべき。終楽章がすごい。ヴィヴァルディはデータによるとCD11のローザと同じ時期にロサンゼルスで録音されており、音質はローザ同様に良好。演奏も素晴らしい。ヴィヴァルディの協奏曲がベートーヴェンやブラームスの協奏曲と同様の様式で録音されていた時代の幸福な記録がここにある。最後の曲はマルティヌーが1927年に作曲した小品で、ヴァイオリンとチェロとのデュオ曲というのは珍しい。名手二人の丁々発止の掛け合いに惹きつけられる。

コメント

 

コメント

 
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

Powered by FC2 Blog
Copyright © クラシックCD感想メモ All Rights Reserved.