マゼール/フィルハーモニア管弦楽団によるマーラー交響曲第1番「巨人」&第2番「復活」&第3番の感想


マーラー 交響曲第1番「巨人」&第2番「復活」&第3番
 マゼール/フィルハーモニア管弦楽団
 シグナム 2011年ライヴ SIGCD360
SIGCD360.jpg

ロリン・マゼール指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏によるマーラー交響曲第1番「巨人」&第2番「復活」&第3番。英シグナム。2011年ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライヴ録音。

交響曲第3番の演奏が素晴らしく、この曲でこれほど荘厳な雰囲気を湛えた演奏というのも珍しい。マゼール特有のスローテンポをベースとするアンサンブルの粛然とした歩の進め方がユニークを極めており、なにか宗教音楽みたいな趣きを聴いていて感じさせる。ライヴゆえのピッチの甘さが随所に聞かれるが、それも演奏のリアリティを高めているように思えてくるから面白い。いずれにしても、これほどの雄大なスケールのマーラーはひさびさに耳にした。音質も上々。交響曲第2番「復活」も悪くはないが上記第3番の録音よりは表出力が弱い印象を受ける。こちらの方が、ややマイクが引き気味か。演奏はマゼールらしいスローテンポの雄大な音楽の流れを印象づける行き方。巨匠風マーラーの代表格的演奏というべきか。交響曲第1番「巨人」は全体的にテンポが平均より少し遅めにしろ、マゼールにしては穏健な速度だが、随所でフレージングに粘着力を持たせたり、パウゼを強調したりと、独自の構成が伺われる。フィルハーモニア管のアンサンブルもパリッとしていて、金管が気持ち良いほど良く鳴っている。ただマイクがオフ気味で、響きが拡散傾向なのが気になった。

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