フォーグラー&グリモーによるシューマンの室内楽作品集の感想


シューマン 歌曲集「詩人の恋」(チェロ用編曲版)ほか
 フォーグラー(vc)、グリモー(pf)
 ソニー・クラシカル 2011・2013年 88697892582
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ヤン・フォーグラーのチェロとエレーヌ・グリモーのピアノによるシューマンの室内楽作品集。ソニー・クラシカル。2011・2013年ドイツ、ベルリンとノイマルクトでのセッション録音。

①幻想小曲集
②歌曲集「詩人の恋」(チェロ用編曲版)
③アンダンテと変奏曲Op.46(オリジナル室内楽版)

①は本来ピアノとクラリネットのための作品だが、クラリネットをヴァイオリンまたはチェロに置き換えてもよいとされる。フォーグラー&グリモーのデュオの冴えていること。最初の曲の冒頭から作品本来の歌謡的魅力が全開で引きこまれる。②はハイネの詩に基づくシューマンの代表的歌曲のチェロ編曲版だが、もともと歌曲だけに、チェロの旋律線が奏でるカンタービレの歌謡的な美しさが際立っている。なるほどチェロは人声に近い楽器だが、この歌曲の旋律がこれほど魅力的に響くのは、この演奏ならではだろう。③だが、この作品46は本来ホルンと2台のピアノ、2つのチェロという編成を想定して作曲されたのだが、試演段階で構想が変更され2台ピアノのための作品として完成された。この初演時のピアニストはクララ・シューマンとメンデルスゾーンという豪華な顔合わせである。このCDでは最初の構想段階での編成での演奏となっており、伴奏はモーリッツブルク祝祭アンサンブルが務めている。演奏自体は立派だと思うが、シューマンもバランスに問題ありと考えて編成を変えているだけに、やや微妙な印象も拭えない。

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