ゲルギエフ/ロンドン交響楽団によるマーラー交響曲全集の感想


マーラー 交響曲全集
 ゲルギエフ/ロンドン交響楽団
 LSO-Live 2007~2011年ライヴ LSO0730
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ワレリー・ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団の演奏によるマーラー交響曲全集。英LSO-Live。ロンドン、バービカンホール(第8番のみセント・ポール大聖堂)でのライヴ録音。

・交響曲第1番「巨人」&第10番アダージョ:2008年のライヴ。速めのテンポをベースにしつつも積極的に緩急の起伏が付けられており、ダイナミックレンジの広さと相まって絶妙にメリハリ立ったマーラーとなっていて惹きこまれる。細部まで鮮やかな音質も良。

・交響曲第2番「復活」:2008年のライヴ。指揮よしオケよし音質よしの3拍子そろったマーラー。低声をしっかりと鳴らしているので重厚感があるし、聴かせどころでワイルドに決めるゲルギエフの指揮もいい。

・交響曲第3番:2007年のライヴ。悪くはないが「巨人」や「復活」ほどはメリハリが効いていない感じがする。大曲のライヴゆえに慎重さが勝ち過ぎたか?

・交響曲第4番:2008年のライヴ。同年録音の「巨人」「復活」と同等の名演。緻密さとワイルドさが両立された絶妙なメリハリのマーラー。素晴らしい。

・交響曲第5番:2010年のライヴ。このコンビの一連のマーラーは2008年の録音時がピークかもしれない。この5番もいまひとつメリハリが効いていない。

・交響曲第6番「悲劇的」:2007年のライヴ。やはりこのコンビの一連のマーラーは2008年の録音時がピークか? この6番もいまいち表出力が伸びない。速めのテンポでガンガン進むが、いささかアンサンブルの彫りが浅い感が否めず。

・交響曲第7番「夜の歌」:2008年のライヴ。このコンビのマーラー全曲録音チクルス中ベストかもしれない。充実を極めるアンサンブルの表出力が素晴らしい。5番と6番で感じた不満点が完全に解消されている。

・交響曲第8番:2008年のライヴ。声楽とのバランスからかオケが幾分オフマイクのようで、オケの音だけ聴くと必ずしもベストとは言えないが、全体的には立派なマーラーで、このコンビの最盛期の貴重な録音である。

・交響曲第9番:2011年のライヴ。このコンビの一連のマーラー録音の有終の美を飾る名演。これを聴くと来日公演での圧倒的なマーラーが思い出される。

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