レナード・バーンスタイン歴史的放送録音集CD11の感想

「レナード・バーンスタイン歴史的放送録音集1946~61」CD11
 バーンスタイン/ボストン交響楽団、ニューヨーク・フィル他
 WHRA 1941~61年ライヴ 
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・カルロス・チャベス:交響曲第4番「シンフォニア・ロマンティカ」
 ニューヨーク・フィルハーモニック
 録音:1960年2月8日、ニューヨーク、カーネギー・ホール

音質は鮮明といえば鮮明だが、ちょっとオンマイクすぎて潤いに欠ける。いわゆる中南米ラテン系クラシック作曲家の御三家としてブラジルのヴィラ=ロボス、アルゼンチンのヒナステラと並ぶメキシコの作曲家カルロス・チャベスは7曲の交響曲を残し、初期はメキシコ・インディオの音楽を積極的に活かし、交響曲第5番以降は無調の世界へ近づいていった。代表作は交響曲第2番「インディア」だが、この交響曲第4番では独特のロマンティックな旋律の流れがバーンスタインの骨太の筆致で良く描かれている。

・マーラー:私はやわらかな香りをかいだ/私はこの世に忘れられ
 /浮き世の生活/真夜中に
 ジェニー・トゥーレル(メゾ・ソプラノ)
 ニューヨーク・フィルハーモニック
 録音:1960年2月8日、ニューヨーク、カーネギー・ホール

上のチャベスと同日のライヴで、音質もクッキリ&ドライ。しかしトゥーレルの歌唱は音質の割に潤いがあり美しい。バーンスタインともども濃厚なマーラーの世界を歌いあげているが、オケが全体にオフ気味なのが残念。

・デイヴィッド・ダイアモンド:交響曲第8番
 ニューヨーク・フィルハーモニック
 録音:1961年10月9日、ニューヨーク、カーネギー・ホール

音質は上のチャベス&マーラーより解像度が落ちる。61年の録音にしては残念。演奏もいまいち面白味がない。音質のせいもあろうが、バーンスタインの指揮ぶりも作品に乗り切れていないというか、共感に欠ける印象を受ける。バーンスタインはダイアモンドの交響曲を1曲しか商業録音していない(第4交響曲)。交響曲の作曲家としてはさほど高く評価していなかったのかもしれない。交響曲第8番はバーンスタイン/ニューヨーク・フィルにより初演されたが、その演奏評(ニューヨーク・タイムズ)では「ルーティンなモダニズム」などボロクソに酷評されたという。

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