ル・サージュによるシューマンのピアノ独奏曲全集CD2の感想


シューマン ピアノ独奏曲全集CD2
 ル・サージュ(pf)
 Alpha 2006年 ALPHA813
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エリック・ル・サージュの演奏によるシューマンのピアノ独奏曲全集CD2。仏Alpha。2006年スイスでの録音。

まず音質が非常に良い。実演でも惹かれたル・サージュのピアノ特有の音色の美しさが実に鮮やかに録られている。演奏も素晴らしい。シューマンの詩的な音世界に、ル・サージュの魅惑的な響きが絶妙に合う。ピアノ・ソナタ第3番はシューマンがクララとの関係に起因する苦悩の中で生み出された作品だが、ここでのル・サージュの表現はそういう苦悩色を強調せず、むしろ華麗を極めたグランド・ソナタの構成美を強く感じさせる。このピアノ・ソナタ第3番は最初の構想ではスケルツォ2つを含む5楽章形だったが、初版の出版の際にスケルツォが2つとも削られ3楽章形となったが、後年の改訂による最終稿では、削られたスケルツォのひとつを復活させ、4楽章形とした。このル・サージュの録音では更に、もうひとつのスケルツォまで復活させ第3楽章に置き、5楽章形として演奏している。

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