カヴァコスによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の感想


ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全集
 カヴァコス(pf)、パーチェ(pf)
 デッカ 2011・2012年 4783523
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レオニダス・カヴァコスのヴァイオリンとエンリコ・パーチェのピアノによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集。英デッカ。2011・2012年ギリシャ、アテネでのセッション録音。

・第1番、第2番、第3番、第5番「春」
 カヴァコスのソロが、まあ雄弁なこと。個々の音を流さずに、メリハリを強調し、それでいて細部まで丁寧に弾き切っている。基本的にピアノが弱いので、どの曲もヴァイオリンの独壇場となっている。特にソナタ第1番の第2楽章と「春」終楽章が素晴らしい。

・4番、第8番、第9番「クロイツェル」
 ソナタ第4番、第1楽章の表出力がただごとでない。カヴァコスのボウイングの痛切な訴えかけに惹きこまれるばかり。ソナタ第8番はやや深刻ぶり過ぎという風でもないが、強メリハリ型の姿勢の一貫性は見事。第2楽章の味の濃さ!クロイツェルでもカヴァコスのソロは相変わらず快刀乱麻の切れ味で壮絶な演奏を展開。ピアノが弱いのが残念。

・第6番、第7番、第10番
 カヴァコスのソロは相変わらず冴えている。第6番は深刻味が勝ち過ぎるが、第7番は圧巻である。第10番も悪くないが、いささか起伏をつけ過ぎる。この曲はもうちょっと飄々と演奏した方がいい気がする。

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