ベルティーニ/ウィーン響によるマーラー交響曲第9番


マーラー 交響曲第9番
 ベルティーニ/ウィーン交響楽団
 ヴァイトブリック 1985年ライブ SSS0081-2
SSS0081-2
一昨日に掲載した5番とともに2008年初頭に同時リリースされた、ベルティーニとウィーン響によるマーラーのライブ盤です。

この9番の演奏もその5番のライブ演奏での印象がほぼあてはまるようです。すなわち、アンサンブルの統制感は後年のそれより明らかに荒削りだが、内容的には、後年の様式でのそれに勝るとも劣らない名演であるという点で、5番でのそれと共通するものがあり、マーラーに相応しい音響的強度感、ダイナミクスの強烈な振幅力、メリハリ立ったハーモニクスの色彩的対照性の付与といった、5番の方で示されているベルティーニの個性感はこの9番でも健在と感じます。

第1楽章は冒頭こそやや慎重さが先立ち、(3:01)での金管の隆起などもビシッとしていないので聴いていてちょっと不安でしたが、やがて持ち直し、(7:19)のティンパニの強烈感、(11:30)近辺の見事な強度感、さらには(18:30)での激変ぶりなど、迫真を極め、聴いていて心揺さぶられるようなその表情の振幅力にベルティーニならではの凄味が感じらられる演奏です。

第2楽章はマーラーのごった煮的書式を有りのままに提示しているという風で、スコアに忠実なのに音楽のごった返した感じが凄まじい。第3楽章はいきなり冒頭第6小節でオーボエがフライングしてしまい、以降も局面によってはアンサンブルの線が危うくなる場面も聴かれるものの、この楽章特有の得たいの知れない性急感の表出という点ではベスト水準にあり、終盤からコーダなど、高潮感が並みでないですね。

終楽章はムジークフェラインの残響特性の利がよく活かされていて、重厚で柔らかい音色のぬくもりが絶品です。例えば(8:45)でのチェロの濃密無比な音色、、

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