シャマユによるラヴェルのピアノ協奏曲ほか(LFJ2013公演)


5/3 東京国際フォーラムAホール
LFJ2013 公演113

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ラヴェル ピアノ協奏曲
サン=サーンス ハバネラ
サラサーテ カルメン幻想曲
ヒメネス 「ルイス・アロンソの結婚式」より間奏曲
 ベルトラン・シャマユ (ピアノ)
 ニコラ・ドートリクール(ヴァイオリン)
 ルセロ・テナ(カスタネット)
 ジャン=ジャック・カントロフ(指揮)
 シンフォニア・ヴァルソヴィア

当初ヴォイオリニストとしてダヴィッド・グリマルが予定されていたようだがキャンセルになり、演目も多少の入れ替えがあったようだが、この公演はシャマユの弾くラヴェル目当てにチケットを入手したので問題なし。

フランスの名手シャマユは3年前のLFJで聴いたライプツィヒ弦楽四重奏団との共演によるシューマンのピアノ五重奏曲も良かったし、最近リリースされたリストのピアノ協奏曲第1番の録音も素晴らしかったので、楽しみにしていた。

そのシャマユの披露したラヴェルは洒脱にしてエレガンシー。切れのあるタッチから詩趣に富んだフレーズの連なりを鮮やかに紡ぎ出していく様に魅せられた。このラヴェルの協奏曲は先月のシュトゥットガルト放送響の公演でもエリック・ル・サージュのソロで聴いたが、その時はサントリーホールで、ル・サージュの織り成すえも言われぬ音色の美しさに陶酔した記憶が新しいが、今回のシャマユのラヴェルは、もちろんホールの違いが大きいのだが、陶酔的というよりは覚醒的な音色のエレガンシーを印象づけられた。個々の音の凛然とした粒立ちの良さに、少し崩したフレージングの洒脱さが調和し、絶妙なラヴェルが繰り広げられた。

続いてニコラ・ドートリクールのヴァイオリン・ソロでサン=サーンスのハバネラとサラサーテのカルメン幻想曲。カントロフに師事した若手ヴァイオリスト。なかなかに豪快な弾き回しで、少し乱暴な気もしたが、面白かった。最後に世界的フラメンコ・カスタネット奏者ルセロ・テナによるヒメネス。カスタネットがこれほど歯切れよく鮮烈に鳴るものなのかと、聴いていて素直に感服。アンコールにカスタネットの即興演奏を披露。場内は大いに沸いた。

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