アンサンブル・アンテルコンタンポランによるブーレーズ「シュル・アンシーズ」ほか(LFJ2013公演)


5/3 東京国際フォーラムB7ホール
LFJ2013 公演122

lfj-2013-122.jpg

ラヴェル 序奏とアレグロ
ブーレーズ シュル・アンシーズ
 スザンナ・マルッキ (指揮)
 アンサンブル・アンテルコンタンポラン

LFJでアンサンブル・アンテルコンタンポランの実演を聴けるとは思わなかった。

ラヴェルが15分、楽器転換およびハープの調律に10分、ブーレーズが35分、計1時間のコンサート。ラヴェルの「序奏とアレグロ」は弦楽四重奏とフルート、クラリネットを伴奏とするハープのための作品で、実演で聴くのは初めての体験だったが、限定された楽器編成によりながらも、そこかしこに「ダフニスとクロエ」を連想させる優美で典雅な音の絵巻が展開されていく様に強く惹きこまれた。指揮者なしの演奏だったが、アンサンブルの緊密な連携に一分の隙もなく、見事だった。

続いてスザンナ・マルッキの指揮によりブーレーズ「シュル・アンシーズ」が演奏された。これは1998年に作曲された、3台のピアノと3台のハープ、および3台のパーカッション・クラヴィーアのための作品。メロディを徹底的に排除し、ぎっしりと敷き詰められたリズムとハーモニーのみで構築された、安易に人を寄せ付けない厳しい音響世界であり、グロテスクなリズムの狂奔と、ハープの美しい響きとが不可分に両立する、なんとも幻想的で、奇怪な音楽。聴いていて次第に体が痺れてくるような不思議な感覚を味わった。

コメント

 

コメント

 
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

Powered by FC2 Blog
Copyright © クラシックCD感想メモ All Rights Reserved.