イッサーリスのチェロ・アルバム「イン・ザ・シャドウ・オブ・ウォー」


「IN THE SHADOW OF WAR」
 イッサーリス(vc) ウルフ/ベルリン・ドイツ交響楽団ほか
 BIS 2012年 BISSA1992
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スティーヴン・イッサーリスのチェロ演奏による「イン・ザ・シャドウ・オブ・ウォー」と題されたアルバム。BISの新譜。2012年1月ベルリン、イエス・キリスト教会でのセッション録音。

以下の3曲のチェロ協奏曲が収録されている。

①エルネスト・ブロッホ ヘブライ狂詩曲「シェロモ」
②フランク・ブリッジ 悲歌的協奏曲「祈り」
③スティーヴン・ハフ 孤独の荒野

伴奏は①と②はヒュー・ウルフ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団が、③はガボール・タカーチ=ナジ指揮タピオラ・シンフォニエッタが務めている。

イッサーリスは昨年ハイペリオンからリリースされたリサイタル・アルバム「見出された場所」での独自のコンセプトに基づく選曲が印象的だったが、それに続いて今度はスウェーデンのBISからテーマ性の強いアルバムを出してきたので早速入手した。

ライナーノートは例によってイッサーリス直筆で、それによるとアルバムのタイトルにある戦争というのは第1次世界大戦のことを指しており、その戦禍は大戦勃発からほぼ一世紀が経つ現在においても依然として暗い影のように世界に残存している、というコンセプトに基づき、同大戦に関連の深い3曲のチェロ協奏曲が選曲されているとのこと。

①は旧約聖書に出てくるイスラエルの賢王ソロモンの盛衰をテーマに着想された作品であり、直接的には第1次大戦を題材とするものではないが、これは作曲時期が1916年なので、同大戦と切り離して考えるのは難しい、ということなのだろう。②は1930年の作曲だが、これは第1次大戦の犠牲者への追悼曲として書かれている。③はイギリスのピアニストであるスティーヴン・ハフが2005年に作曲した作品で、イギリスの文学者ハーバート・リードが第1次大戦の苦悩を描いた詩に着想を得て書かれたとされている。

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