バドゥラ=スコダにより3種類のピアノを用いて演奏されたシューベルトのピアノ・ソナタ第21番


シューベルト ピアノ・ソナタ第21番、3つのピアノ小品
 バドゥラ=スコダ(pf)
 Genuin 2011・2012年 GEN12251
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パウル・バドゥラ=スコダの演奏によるシューベルトのピアノ・ソナタ第21番および3つのピアノ小品D.946。独ゲヌインの新譜。2011・2012年ウィーンおよびザルツブルクでのセッション録音。

ピアノ・ソナタ第21番の方は3種類の録音が収録されており、それぞれ1826年頃に製作のコンラート・グラーフのフォルテピアノ、2004年製のスタインウェイ、1923年製のベーゼンドルファーという3種類のピアノが用いられ別個に録音されている。

84歳のバドゥラ=スコダがシューベルトの最後のソナタを録音、それも複数のピアノを用いて3種類の演奏を録音するという斬新なアプローチに惹かれて入手した。

本CDでの21番ソナタの演奏コンセプトについてバドゥラ=スコダ自身がライナーノートにて解説を行っている。いわく、このソナタは自分にとって特別な作品であり、これまでコンサートや録音で数多く演奏してきたが、そのどれもが十分な満足を自分に与えるものでなく、自分の表現には何かが足りないのではないか、このソナタの真に意味するところを描き切れていないのではないか、という自省を長年にわたり重ねてきた結果、今回のようなコンセプトでの録音という発想に辿り着いたという。

このCDの録音において3種のピアノを用いたのは各々の楽器が相対的に持つアドバンテージ(すなわちシューベルトの時代に用いられたグラーフのフォルテピアノの持つ歴史的正当性、スタインウェイ特有の硬質に引き締まった高貴な音色、ベーゼンドルファー特有のまろやかな柔らかみを帯びた美しい音色)を活かすことにより各々の側面から作品の美質を引き出すことを意図したからであるとのこと。

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