ミュンシュ/ボストン響によるロマン派作品のライヴ録音集(CD2・3)


「ミュンシュ・コンダクツ・ロマンティック・フェイヴァリット」
 ミュンシュ/ボストン交響楽団
 ウェスト・ヒル・ラジオ・アーカイヴ 1951~57年ライヴ WHRA6017

昨日のCD1に続き、CD2とCD3の感想です。

CD2ですが、ブラームスのダブル・コンチェルト、交響曲第2番ともに名演で、特にダブル・コンチェルトは超名演と感じました。ドイツものの中でブラームスを最も得意とするミュンシュの個性が強く発現している上にアンサンブルの集中力も高く、フランチェスカッティ、マイエスの両ソロの展開する有機的なフレージングも素晴らしい。

交響曲第2番も内容的にはかなり良いですが、こちらはRCAのスタジオ盤に超名演が残されているため、それと比較すると音質が落ちるぶん不利です。ただ、ライヴならではの生々しい演奏の臨場感は豊かです。

CD3の方もブラームスで、全体的に悪くないですが、同じブラームスでもCD2ほどには強烈味が立たない印象も受けます。大学祝典序曲は正規録音がないので(悲劇的序曲はRCAにスタジオ録音してますが)、貴重ですが、アンサンブルの充実感、音質ともにいまひとつのようです。

ルドルフ・ゼルキンのソロによるピアノ協奏曲第1番はまずまずの名演です。ちなみにミュンシュはこの曲を、ゲイリー・グラフマンのソロでRCAにスタジオ録音してますが、そこでは当時新進のグラフマンが、大家ミュンシュに気後れしているような気配があり、終楽章こそ素晴らしいものの、第1・第2楽章がどうもパッとしません。その点、ここでのゼルキンは最初から最後までオーケストラと真っ向から渡り合っていて見事です。音質が同等であれば、おそらく正規録音よりも名演だと思います。

CD4とCD5の感想はまた後日書きます。


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