ラトル/ベルリン・フィルによるブルックナー交響曲第9番(第4楽章補筆完成版)


ブルックナー 交響曲第9番
 ラトル/ベルリン・フィル
 EMIクラシックス 2012年ライヴ 9529692
9529692

サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるブルックナー交響曲第9番。EMIクラシックスの新譜。2012年2月ベルリン・フィルハーモニーでのライヴ録音。第4楽章補筆完成版による演奏であり、サマーレ・フィリップス・コールス・マッツーカ版の最新校訂に基づくスコアが用いられている。

キャラガン校訂版も含めて滅多に録音されない第4楽章補筆完成版だが、天下のベルリン・フィルがレコーディングしたとなると今後はポピュラリティが多少なり上がるかもしれない。

この補筆完成版に関しては個人的には正直さほど惹かれてはいないが、面白いと思う場面が一か所ある。

というのも、ブルックナーは交響曲の終楽章において同じ曲の先行楽章の主要主題を回想するということをしばしば試みているが、この交響曲第9番の第4楽章(のスケッチ)においては極端なことに、第1楽章から第4楽章までのすべての第1主題が同時に重ね合わせられて最強奏で出されるのだ。このラトルの録音だと終楽章の(20:25)からのシーンがそうだが、このように全楽章の主題が最後にまとめて一度に出るというやり方は類例に乏しいし、なにより巨大シンフォニーの幕切れに相応しいインパクトがある。

ただ、4つのテーマを同時にバランスよく奏でなければならないので、演奏する方は大変だろう。

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