カルロス・クライバー/ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート1992


「ニューイヤー・コンサート1992」
 カルロス・クライバー/ウィーン・フィル
 ソニー・クラシカル 1992年ライヴ SRCR8857
SRCR8857

カルロス・クライバー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による、1992年ニューイヤー・コンサート。ちょうど20年前に購入した。

この正月に聴いたが、やはりクライバーの天性のリズム感がフルに発揮された最上級のウィンナ・ワルツが楽しめるアルバムだった。この年は、ちょうどウィーン・フィル創立150周年にあたり、その記念としてウィーン・フィルの創立者ニコライによる「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲で演奏会の幕が落とされているが、それだけにウィーン・フィルの演奏にも気合が入っている。第1主題の軽妙さと第2主題の優美さの対比の妙。「オーストリアの村つばめ」(ヨーゼフ・シュトラウス)での、とろけるようなロマンティズム、「千夜一夜」の、しなやかでエレガントなフレージングの冴え、「天体の音楽」(ヨーゼフ・シュトラウス)での軽妙な浮遊感、どのワルツも絶品だ。

ポルカの演奏も素晴らしい。「観光列車」でのスピード感あふれる爽快感、「トリッチ・トラッチ」での疾風のように駆け抜けるアンサンブルの躍動感など、いずれも抜群だが、ひときわ傑出しているのが「雷鳴と閃光」ポルカ。ティンパニの雷鳴とシンバルの稲妻の渾身の響きと血沸き肉踊るような鮮烈なリズム感とが相俟って圧倒的な興奮に貫かれた演奏がここにある。

それにしても20年。昨年の正月には2001年のニューイヤー・コンサートを聴いて、あれからもう10年か、早いものだ、などと呑気なことをブログに書いたが、この20年前のニューイヤー・コンサートを聴いて、早いものだとは、さすがに思わない。20年前の自分など、はるか遠くに霞んでしまっている。だが、このCDに記録されている「音」は、20年前に自分が初めて耳にしたものと全く変わらないのだ。あらためてCDとは面白いものだと思う。

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