「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD52の感想


エロール:歌劇「ザンパ」序曲
 (1952年8月5日, カーネギー・ホール)
フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」前奏曲
 (1952年8月5日, カーネギー・ホール)
カバレフスキー歌劇「コラ・ブルニョン」序曲
 (1946年4月8日, カーネギー・ホール)
モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲
 (1949年11月26日, Studio 8H)
ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲
 (1939年4月1&29日, Studio 8H)
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
 (1946年11月17日, Studio 8H)
トマ:歌劇「ミニョン」序曲
 (1942年3月19日, カーネギー・ホール)
ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
 (1945年6月28日, カーネギー・ホール)
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
 (1945年5月25日, Studio 8H)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

Disc51同様オペラ小品集となっているが、こちらは抜きんでた高音質録音がなく、印象がいまひとつ弱い。最初のエロールとフンパーディンクは52年録音にしては音質がざらついているのが気になる。他の曲は年代相応の音質で可もなく不可もなく。ヴェルディ「運命の力」はDisc51の52年の高音質録音に比べると聴き劣るし、ロッシーニ「ウィリアム・テル」もDisc48の53年録音の方が圧倒的に音質がいい。ウェーバー「魔弾の射手」もDisc16の52年録音と比べると音が振るわない。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD51の感想


モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
 (1941年2月15日, Studio 8H)
ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクァーレ」序曲
 (1951年10月5日, カーネギー・ホール)
ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」6人の踊り
 (1945年6月8日, カーネギー・ホール)
カタラーニ:歌劇「ワリー」より第4幕への前奏曲
 (1952年8月5日, カーネギー・ホール)
カタラーニ:歌劇「ローレライ」より水の精の踊り
 (1952年8月5日, カーネギー・ホール)
プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」間奏曲
 (1949年12月10日, Studio 8H)
ヴェルディ:歌劇「ルイザ・ミラー」序曲
 (1943年7月25日, Studio 8H)
ヴェルディ:歌劇「椿姫」第1幕への前奏曲
 (1941年3月10日, カーネギー・ホール)
ヴェルディ:歌劇「椿姫」第3幕への前奏曲
 (1941年3月10日, カーネギー・ホール)
ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
 (1942年1月24日, Studio 8H)
ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
 (1952年11月10日, カーネギー・ホール)
ヴェルディ:歌劇「オテロ」よりバレエ音楽
 (1948年3月13日, Studio 8H)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

オペラ関連のオケ曲が12曲収録されているが、収録時期がまちまちなので音質に当然ムラがある。ベスト音質は間違いなく「運命の力」序曲。はちきれんばかりの音の奔流に圧倒させられる。次点は「マノン・レスコー」間奏曲。49年だが、オンマイクの実在感豊かな音が素晴らしい。次いではカタラーニの2曲、ドン・ジョヴァンニ、オテロ。最も音質が冴えないのはウィリアム・テルだが、イタリア・オペラを知悉したトスカニーニだけに演奏自体は悪くなく、どの演奏も高水準にまとめられている。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD50の感想


ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲とヴェヌスベルクの音楽
 (1952年11月8日, カーネギー・ホール)
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲
 (1941年3月17日&5月6日, カーネギー・ホール)
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」愛の死
 (1942年3月19日, カーネギー・ホール)
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」ワルキューレの騎行
 (1946年3月11日, カーネギー・ホール)
ワーグナー:「神々の黄昏」夜明けとジークフリートのラインへの旅
 (1949年12月22日, カーネギー・ホール)
ワーグナー:「神々の黄昏」ジークフリートの死と葬送行進曲
 (1952年1月3日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

最初の「タンホイザー」(パリ版)は52年録音だけに音質が良好だが、やや引き気味のマイクゆえ、前巻「ローエングリン」ほどの水準には到らず。「ローエングリン」は41年録音にしては随分と音が良い。ノイズは多いがオケの響きがリアルで引きこまれる。トリスタンとイゾルデは残念ながら音質が振るわない。ワルキューレは年代相応か。「神々の黄昏」は2曲とも音質が抜群!とくに「ジークフリートのラインへの旅」はオン気味のマイクによる壮麗な音幕が素晴らしい。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD49の感想


ワーグナー:歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲
 (1951年2月22日, カーネギー・ホール)
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」第3幕への前奏曲
 (1951年10月22日, カーネギー・ホール)
ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガー第1幕への前奏曲
 (1946年3月11日, カーネギー・ホール)
ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガー第3幕への前奏曲
 (1951年11月26日, カーネギー・ホール)
ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」第1幕への前奏曲
 (1949年12月22日, カーネギー・ホール)
ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」聖金曜日の音楽
 (1949年12月22日, カーネギー・ホール)
ワーグナー:序曲「ファウスト」
 (1946年11月11日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

「ローエングリン」は51年録音だけに音質が素晴らしく、第3幕への前奏曲はトスカニーニ/NBCのワーグナーの真価ともいうべき、実にブリリアントなアンサンブル展開。マイスタージンガー、パルジファルも悪くないが、ローエングリンの後だとどうしても音質的に聴き劣る。最後の「ファウスト」は音質は一番振るわないのだが、オン気味のマイクが奏功しオーケストラの怒涛の表現力に圧倒させられる。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD48の感想


ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」序曲
 (1950年4月14日, カーネギー・ホール)
ロッシーニ:歌劇「ブルスキーノ氏」序曲
 (1945年6月8日, カーネギー・ホール)
ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」序曲
 (1945年6月28日, カーネギー・ホール)
ロッシーニ:歌劇「チェネレントラ」序曲
 (1945年6月8日, カーネギー・ホール)
ロッシーニ:歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
 (1945年6月28日, カーネギー・ホール)
ロッシーニ:歌劇「コリントの包囲」序曲
 (1945年6月14日, カーネギー・ホール)
ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」序曲
 (1951年9月28日, カーネギー・ホール)
ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲
 (1953年1月19日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

ロッシーニの序曲8曲が収録されているが、最後の「ウィリアム・テル」が素晴らしい。この中では音質がずば抜けて良い点が大きく、トスカニーニのロッシーニの凄さを高感度に伝えている。他の7曲では「セミラーミデ」が比較的音質が良く、あとの6曲はいまいち音がパッとしない。年代相応の音質ではあるのだが「ウィリアム・テル」が抜きんでているだけに、どうしても物足りなさを覚えてしまう。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD47の感想


グルック:歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲
 (1952年11月21&22日, カーネギー・ホール)
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」第2幕
 (1952年11月20-22日, カーネギー・ホール)
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」第2幕より精霊の踊り
 (1946年11月4日, Studio 3A)
ベートーヴェン:「フィデリオ」第1幕より「悪者よ、どこへ急ぐのだ」
 (1945年6月14日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
 バーバラ・ギブソン(Sp), ナン・メリマン(Ms),
 ローズ・バンプトン(Sp), ロバート・ショウ合唱団
88697916312

グルックの歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」第2幕が中心のCDだが、音質は年代相応。52年録音としては突き抜けた音質ではないが、トスカニーニ/NBCのオペラ録音の中では良好な部類に入るだろう。演奏自体も秀逸で、「ダンス・オブ・フューリーズ」など、オケの表出力が素晴らしい。歌手はいずれも重厚型なのでバロックオペラの様式云々の問題はあるが、その味の濃い訴えかけは一聴の価値あり。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD46の感想


ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番
 (1945年6月1日, Studio 8H)
ベートーヴェン:序曲「献堂式」
 (1947年12月16日, Studio 8H)
ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
 (1945年6月1日, Studio 8H)
ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」序曲
 (1939年11月18日, Studio 8H)
ベートーヴェン:「プロメテウスの創造物」序曲
 (1944年12月18日, Studio 8H)
ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第2番
 (1939年11月25日, Studio 8H)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番より第3楽章&第2楽章
 (1938年3月8&18日, Studio 8H)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

「レオノーレ」第3、「献堂式」、「コリオラン」は年代からすると音質が良好。とくに「献堂式」は秀逸で、オン気味の鮮明な音質がトスカニーニ/NBCのベートーヴェンの醍醐味を伝えている。「エグモント」「プロメテウス」は年代相応の音質。「レオノーレ」第2は39年にしては随分と音質がいい。演奏自体も素晴らしいので、表出力は45年の「レオノーレ」第3を凌いでいる。最後のカルテット編曲は年代相応の音質で、静かな曲想ゆえノイズの多さが煩わしい。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD45の感想


チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
 (1943年4月25日, カーネギー・ホール)
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(ピアノ版)
 (1951年4月23日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
 ヴラディーミル・ホロヴィッツ(P)
88697916312

ホロヴィッツ&トスカニーニ/NBCのチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番はRCAから2種類リリースされており、本演は43年のライヴ。Disc44の41年セッション録音と比べると、全体にオケが後方に引っ込んでおり、そのぶんピアノの音がクローズアップされる形になっている。演奏自体の表出力は41年録音と甲乙付け難いがピアノを中心に聴くならこちらを取るべきか。ムソルグスキー「展覧会の絵」は51年のライヴ録音で、原曲に手を加えた「ホロヴィッツ版」での演奏。「バーバヤガ」など異様なまでのド迫力に息を呑むが、51年録音にしては音がいまひとつ冴えない感じなのが残念。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD44の感想


ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
 (1940年5月9日, カーネギー・ホール)
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
 (1941年5月6&14日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
 ヴラディーミル・ホロヴィッツ(P)
88697916312

双方ともにノイズ感が高めで聞き苦しい音質だが、ピアノ・オケともに音自体の実在感はしっかりしており、天才ピアニスト・ホロヴィッツ往年のピアニズムの凄味の片鱗を堪能するには十分だが、やはり音質が万全ならと思わずにはおれない。チャイコの方がブラームスよりノイズ感が若干高いが、演奏自体の表出力はチャイコの方が上か。まさに鬼気迫るピアニズム。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD43の感想


ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
  (1944年11月26日, Studio 8H)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
 (1945年8月9日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
 ルドルフ・ゼルキン(P:4番), アニア・ドーフマン(P:1番)
88697916312

ピアノ協奏曲第4番は前巻収録のルービンシュタインとのピアノ協奏曲第3番と同年録音で、音質的にも五分五分だが、演奏としてはルービンシュタインほどには音が冴えていない感じがする。格調の高い演奏ではあるが。ドーフマンとの1番は音質が良好で、ノイズが少し多いが、ピアノの音がかなりリアルに捉えられていて好感的。ドーフマンのピアニズムも全体に秀逸。第1楽章終盤のカデンツァでの痛快な指さばきが印象的。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD42の感想


ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
 (1940年3月11日, Studio 8H)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
 (1944年10月29日, Studio 8H)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
 ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn), アルトゥール・ルービンシュタイン(P)
88697916312

ヴァイオリン協奏曲はナクソス・ヒストリカルから出ていた同じ録音と聴き比べてみたが、音質的には一長一短か。こちらのトスカニーニ・コレクションと比べるとナクソス盤はノイズ感が低くて聴き易いし、残響成分が多めで音に膨らみが出ている。逆にコレクション盤はナクソス盤より音が鮮明であり、モヤッとした印象が抑えられている。しかし、ちょっとノイズ感が高くて聞き苦しいのも確か。年代を考えると仕方がないのだが、、。いずれにしても、ハイフェッツだけに、音質がもう少し冴えていればと思ってしまう。ピアノ協奏曲は音質がヴァイオリン協奏曲よりひとまわり良い。ルービンシュタインの美しいピアニズムがオンマイクで鮮明に捉えられている。

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