「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD41の感想


ワルトトイフェル:スケーターズ・ワルツ
 (1945年6月28日, カーネギー・ホール)
L.モーツァルト:おもちゃの交響曲
 (1941年2月15日, Studio 8H)
J.シュトラウスII世:トリッチ・トラッチ・ポルカ
 (1941年5月6日, カーネギー・ホール)
J.シュトラウスII世:美しく青きドナウ
 (1941年12月11日&1942年3月19日, カーネギー・ホール)
スッペ:「詩人と農夫」序曲
 (1943年7月18日, Studio 8H)
ポンキエルリ:歌劇「ジョコンダ」より時の踊り
 (1952年7月29日, カーネギー・ホール)
パガニーニ:常動曲Op.11
 (1939年4月17日, Studio 8H)
J.S.バッハ:G線上のアリア
 (1946年4月8日, カーネギー・ホール)
ウェーバー:舞踏への招待
 (1951年9月28日, カーネギー・ホール)
グリンカ:スペイン序曲第1番「ホタ・アラゴネーサ」
 (1950年3月4日, Studio 8H)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

ムード曲的なオーケストラ作品を集めたアルバムという趣だが、全体的に音質がいまいち振るわない。だが、オンマイクの厚ぼったい音質傾向ゆえの濃厚な響きに引き込まれる。おもちゃの交響曲みたいなバカバカしいような曲までも大真面目にバンバン響かせているし、これはこれで十分に面白い。スッペ「詩人と農夫」序曲は音質がまずまずだしオケの表出力が高く、この中では最も聴きごたえを感じる。音質的なベストは最後のグリンカ。逆に「ドナウ」と「G線上のアリア」は冴えない。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD40の感想


ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲
 (1949年11月21日, カーネギー・ホール)
デュカス:「魔法使いの弟子」
 (1950年3月19日, Studio 8H)
サン=サーンス:「死の舞踏」
 (1950年6月1日, Studio 8H)
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
 (1953年1月19日, カーネギー・ホール)
フランク:交響詩「プシュケ」第4曲「プシュケとエロス」
 (1952年1月7日, カーネギー・ホール)
ベルリオーズ:「ロメオとジュリエット」より「マブ女王のスケルツォ」
 (1951年11月10日, カーネギー・ホール)
ベルリオーズ:劇的物語「ファウストの劫罰」よりラコッツィ行進曲
 (1945年9月2日, Studio 8H)
トマ:歌劇「ミニョン」序曲
 (1952年7月29日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

最初のラヴェル「ダフニスとクロエ」が圧巻。演奏も音質も抜群で、これはトスカニーニ/NBCの40年代の録音の中ではおそらくベスト音質ではないか。オンマイクの音質が冒頭から管楽器の幻想的な音色を鮮明に描き出し、引きこまれるし、トッティでのホットな響きの奔流もトスカニーニならでは。他の曲も水準は高いが、このラヴェルの後に聴くと多少聴き劣りがする。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD39の感想


ガーシュイン:パリのアメリカ人
 (1945年5月18日, Studio 8H)
スーザ:カピタン行進曲
 (1945年5月18日, Studio 8H)
グローフェ:組曲「大峡谷」
 (1945年9月10日, カーネギー・ホール)
バーバー:弦楽のためのアダージョ
 (1942年3月19日, カーネギー・ホール)
スーザ:星条旗よ永遠なれ
 (1945年5月18日, Studio 8H)
スミス(トスカニーニ編):星条旗
 (1942年3月19日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

アメリカの作曲家による管弦楽アルバムだが、音質にやや開きあり。ガーシュインとスーザの2曲は音質がかなり良く、45年の録音としては上々。この音質もあり「パリのアメリカ人」の演奏が素晴らしい。トランペットの鳴りの良さ、オケの切れのいいアンサンブル、いずれもNBC響がアメリカのオケであるという事実を認識させてくれる。グローフェもオケの迫力はなかなかだが、音質が少し落ちるのが残念。バーバーはノイズ感が高めで少し聴きづらい。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD38の感想


ドビュッシー:交響詩「海」
 (1950年6月1日, Studio 8H)
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 (1953年2月13&14日, カーネギー・ホール)
ドビュッシー:管弦楽のための「映像」より「イベリア」
 (1950年6月2日, Studio 8H)
ドビュッシー:夜想曲より「雲」「祭り」
 (1948年3月27日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

ドビュッシーの管弦楽作品ともなれば古い録音だと音質的不利が否めないところだが、なかなか健闘しているというべきか。この中では牧神とイベリアの音質が相対的に良く、ドビュッシー的な陰影ということでなく、純粋なオーケストラ作品としての味の濃いアンサンブル展開に引き込まれる。「海」と「夜想曲」も悪くないが、やはり音質的に厳しい局面もそれなりに。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD37の感想


メンデルスゾーン:劇音楽「真夏の夜の夢」序曲/間奏曲/夜想曲/スケルツォ/結婚行進曲/終曲
 (1947年11月4日, カーネギー・ホール)
メンデルスゾーン:八重奏曲変ホ長調op.20
 (1947年3月30日, Studio 8H)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

「真夏の夜の夢」は音質面では年代相応の可もなく不可もない音質。トスカニーニ/NBCの行き方は序曲の冒頭あたりからエネルギッシュにオケを走らせる小気味よいものだが、音質も含めて幻想味に乏しい点は好悪を分けるか。八重奏曲の方は「真夏の夜の夢」よりひとまわり音質が鮮明。ハードタッチな弦の流れが何ともトスカニーニらしく、聴きごたえ十分。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD36の感想


ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
 (1953年1月26日, カーネギー・ホール)
エルガー:エニグマ変奏曲
 (1951年12月10日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

両演奏ともに秀逸。「展覧会の絵」はトスカニーニ/NBCの押し出しの強い色彩感が作品のカラーに良くマッチしているし、音質が優秀な点も追い風。オンマイクの鮮明な録られ方で、多少耳にきつい部分もあるが、なんともド迫力。エニグマ変奏曲の方は「展覧会の絵」と比べると少し音質が落ちるが演奏自体は名演。トスカニーニ流の味の濃いメロディラインが何とも言えない。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD34&35の感想


ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」全曲
 (1947年2月9&16日, Studio 8H)
ビゼー:「アルルの女」組曲より
 (1952年8月5日, カーネギー・ホール)
ビゼー(トスカニーニ編):「カルメン」組曲より
 (1952年8月5日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
 グラディス・スウォザート(Ms), ジョン・ガリス(T),
 ニコラ・モスコーナ(Bs), ピーター・ウィロウスキー合唱団
88697916312

ロメジュリはDisc33収録のものと同じ時期の録音だが、あちらがカーネギー・ホールでのライヴなのに対し、こちらは8Hスタジオでのセッション。こちらの方がマイクが近接的でクリア感が高いが、そのぶん音色の潤いに欠け、幻想味が弱い。一長一短というところか。ビゼーの2曲は同日録音のようだが「カルメン」の方がひとまわり音質がいい。このあたりはオペラ指揮者トスカニーニの面目躍如たる溌剌たる演奏が聴ける。

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