「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD26の感想


ブラームス:交響曲第1番
 (1941年3月10日&4月14日,12月11日, カーネギー・ホール)
ブラームス:セレナード第2番
 (1942年12月27日, Studio 8H)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

トスカニーニ/NBCのブラームス交響曲第1番には10年後の51年録音もあるが、それと比べると音質がふたまわりくらい悪い。全体的に音の厚みが平板で、潤いに乏しく、迫力的にも弱い。演奏アプローチはトスカニーニらしいインテンポ主体の格調高い行き方だが、音質のせいか淡泊に聞こえてしまう。セレナード第2番は少し音の膨らみが増しているが、ノイズ感が悪化しており、やはり音質的にパッとしない。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD25の感想


ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
 (1939年2月27日,3月 1日&29日, Studio 8H)
ベートーヴェン:七重奏曲
 (1951年11月26日, カーネギー・ホール)
ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」序曲
 (1953年1月19日, カーネギー・ホール)
88697916312

トスカニーニの運命の中で最も充実していると言われる39年のスタジオ録音だけに、アンサンブルの充実感には目覚ましいものがあるし、最晩年録音の「運命」(Disc4)よりもひとまわり精彩を感じる。ただ、それでも音質的な物足りなさはつきまとう。逆に七重奏曲の方は音質はずっと良いが、曲想の関係もあるが、いまひとつ音に精彩がない。エグモントは音質、演奏いずれも素晴らしい。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD24の感想


ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
 (1953年2月2日, カーネギー・ホール)
コダーイ:組曲「ハーリ・ヤーノシュ」
 (1947年11月29日, Studio 8H)
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」より「モルダウ」
 (1950年3月19日, Studio 8H)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

最初の「新世界」が圧巻。音質が抜群に良く、トスカニーニのダイナミックな指揮に呼応する絶好調のNBC響のアンサンブルのヴァイタリティが目覚ましく、それをオン気味の鮮明な音質が感度良く伝えている。次のコダーイはドヴォルザークに比べると音質が大きく落ちるが、演奏自体はまずまずか。スメタナは「新世界」と同等の高音質。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD23の感想


ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
 (1939年10月28日, Studio 8H)
ベートーヴェン:交響曲第8番
 (1939年4月17日, Studio 8H)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

30年代の録音としては健闘している音質なのだが、やはり限界がある。「英雄」は同じコンビの後年のカーネギーでの録音(Disc1)と比べるとトランペットやティンパニがか細く、迫力不足と感じる。8番も同様で、後年のカーネギーでの8番(Disc4) が圧巻だっただけに、どうしても聴き劣りがしてしまう。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD22の感想


ショスタコーヴィチ:交響曲第7番「レニングラード」
 (1942年7月19日, Studio 8H)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

歴史的意義の高い録音ではあるが、いかんせん音質が万全といいがたい。オフ気味のモヤッとした音ゆえ、ここぞという時の迫力が振り切らない。トスカニーニ/NBCの演奏も、どこか他人行儀というのか、第1楽章中盤あたりでの噛んで含めるようなスローテンポなど、どうも表面的な演奏という印象をぬぐえない。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD21の感想


シベリウス:交響曲第2番
 (1940年12月7日, Studio 8H)
シベリウス:交響詩「ポヒョラの娘」
 (1940年12月7日, Studio 8H)
シベリウス:トゥオネラの白鳥
 (1944年8月27日, Studio 8H)
シベリウス:交響詩「フィンランディア」
 (1952年8月5日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

シベリウス作品が4曲収録されているが、後の録音ほど音質が良くなっている。最初の交響曲第2番は全体に音が冴えない。40年の録音にしては健闘しているし、終楽章の高揚力もさすがなのだが、、、。「ポヒョラの娘」は若干オン気味で音の臨場感が向上している。「トゥオネラ」はクッキリした音だが、ざらついた感じも強い。最後の「フィンランディア」は音の良さに驚かされる。冒頭の野太い金管のファンファーレなど、惚れぼれする響きだ。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD20の感想


フランク:交響曲ニ短調
 (1940年12月14日&1946年3月24日, Studio 8H)
サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」
 (1952年11月15日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

フランクの方は音質にかなり足を引っ張られている感あり。サン=サーンスの方はひとまわり音質が良好。いずれの演奏もトスカニーニ流の均整の取れたアンサンブル展開。オーケストラの内燃力もたくましいが、それが端的に伝わってくるのは音質の関係からサン=サーンスのみで、フランクは厳しい。

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