「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD19の感想


チャイコフスキー:マンフレッド交響曲
 (1949年12月5日, カーネギー・ホール)
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
 (1946年4月8日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

「マンフレッド」が名演。Disc18の「悲愴」よりもひとまわり音質が良好ゆえ、トスカニーニ/NBC響のホットな響きの表出力が聴いていてじりじりと伝わってくる。「悲愴」もこれぐらいの音質だったら、また印象がガラッと変わったかもしれない。ロメジュリは音質が残念ながら振るわず、少々くぐもった音が演奏の迫力を減少させてしまっている感がある。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD18の感想

チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
 (1947年11月24日, カーネギー・ホール)
チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」組曲
 (1951年11月19日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

「くるみ割り人形」が素晴らしい。音質に恵まれているのが大きく、このコンビの熱い音楽の息吹きが高感度にマイクに収められている。しかし「悲愴」はいまいち。厚みに欠ける、ざらついた音質が足を引っ張っている感があり、このコンビの本領からは離れた演奏という気がしてしまう。ティンパニや金管が肝心な時にものを言わないのも不満のタネ。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD17の感想


メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
 (1954年2月26~28日, カーネギー・ホール)
メンデルスゾーン:交響曲第5番「宗教改革」
 (1953年12月13日, カーネギー・ホール)
メンデルスゾーン:劇音楽「夏の夜の夢」よりスケルツォ
 (1946年11月6日, Studio 3A)
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲Op.20よりスケルツォ
 (1945年6月1日, Studio 8H)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

「イタリア」はトスカニーニ/NBC響の代表的名盤として評価の高い録音。音質自体はオン気味の残響を抑えた、くっきりとした録られ方で、このコンビのホットなアンサンブルの表出力が良く伝わってくる。「宗教改革」も名演で、ことによると前記「イタリア」よりも上かもしれない。音質もパリッとしていて聞き惚れる。他の2曲は年代の割には音質が冴えている。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD16の感想


シューマン:交響曲第3番「ライン」
 (1949年11月12日, Studio 8H )
シューマン:劇音楽「マンフレッド」
 (1946年11月11日, カーネギー・ホール)
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲
 (1951年10月29日, カーネギー・ホール)
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
 (1952年1月3日, カーネギー・ホール)
ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
 (1952年8月5日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

シューマンの「ライン」は音質がに少しクセがある。オン気味のマイクだが、不自然に残響感が高く、鮮明感に欠ける。しかしボリューム感が出ているし、オン型録音のパンチ力も備わっており、なかなか。トスカニーニ/NBC自体も好調。トランペットの胸のすくような響き。ウェーバーの3曲は標準的な音質。最後のオベロンが最も音質が良いが、いずれも燃焼力のあるアンサンブルのホットな温度が良く捉えられている。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD15の感想


シューベルト:交響曲第5番
 (1953年3月17日, カーネギー・ホール)
シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」
 (1947年2月25日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

交響曲第5番が素晴らしい。Disc14のグレイトと同時期の録音で、音質が非常に良い。こちらは曲の関係からグレイトと違って金管が大人しいが、代わりに弦楽器のヴァイタリティが目覚ましい。続くグレイトは、Disc14の53年録音の演奏と比べると、大きく聴き劣る。音質がふたまわりほど悪いからで、演奏自体の解釈は変わらない。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD14の感想


シューベルト:交響曲第8番「未完成」
 (1950年3月12日&6月2日, Studio 8H )
シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」
 (1953年2月9日, カーネギー・ホール)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
88697916312

「グレイト」が名演。トスカニーニ最晩年の練達の指揮にNBC響のハイポテンシャルなアンサンブルが実力を出し切った珠玉のシューベルトというべきか。コクのある弦の音層に金管パートの味の濃い強奏が華を添える。音質も極上。モノラル末期のコンディションの良い録音のようで、下手なステレオ録音よりずっと臨場感にあふれている。「未完成」は少し音質が粗い。

「トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション」CD13の感想


ハイドン:交響曲第101番「時計」
 (1946年10月9日&11月6日, 1947年6月12日, Studio 3A)
ハイドン:交響曲第99番
 (1949年3月12日, Studio 8H)
ハイドン:協奏交響曲変ロ長調Hob.I-105
 (1948年3月6日, Studio 8H )
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
 ミッシャ・ミシャコフ(Vn), フランク・ミラー(Vc),
 パオロ・レンツィ(Ob), レナード・シャロウ(Fg)
88697916312

音質的には、3曲とも年代相応というべきか。Disc12の「驚愕」のような突き抜けた音質のものはないが、特に聞き苦しい点もなく、可もなく不可もなく。「時計」は解釈としては「驚愕」と同じく、アンサンブルの強弱のメリハリが明確に刻まれているが、やはりもっとよい音質ならとも思ってしまう。99番も同様。協奏交響曲は音質がひとまわりモヤッとしている。

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