ステンハンマル四重奏団によるステンハンマルの弦楽四重奏曲第5番&第6番


ステンハンマル 弦楽四重奏曲第5番&第6番ほか
 ステンハンマル四重奏団
 Bis 2011年・2012年 BISSA2009
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ステンハンマル四重奏団の演奏によるステンハンマルの弦楽四重奏曲第5番&第6番および弦楽四重奏曲へ短調 。瑞BISの新譜。2011年~2012年スウェーデンでのセッション録音。

このカルテットによるステンハンマルの弦楽四重奏曲録音プロジェクトの第2集となるアルバムであり、今回は全6曲のカルテットのうち最も喜悦的な第5番と最も深みのある第6番が収録されている。前回リリースの第1集は演奏・音質ともに驚異的なレベルと感じたので今回も早速入手した。

なお、弦楽四重奏曲へ短調は本CDが世界初録音とされている。この作品は1897年に作曲され、本来これが弦楽四重奏曲第3番となるはずだったが、終楽章が気に入らないという理由で初演直後に破棄された。しかし他の楽章は悪くないと思っていたので、いずれ終楽章を改訂して世に出すつもりだったが、最終的には断念したという。

マゼール/フィルハーモニア管弦楽団によるマーラー交響曲第1番「巨人」&第2番「復活」&第3番


マーラー 交響曲第1番「巨人」&第2番「復活」&第3番
 マゼール/フィルハーモニア管弦楽団
 シグナム 2011年ライヴ SIGCD360
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ロリン・マゼール指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏によるマーラー交響曲第1番「巨人」&第2番「復活」&第3番。英シグナムの新譜。2011年ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライヴ録音。

マゼールのマーラーというと思いだされるのが昔のウィーン・フィルとの一連のスタジオ録音でのユニークな解釈。その中でも特に際立っていたのが交響曲第3番の録音で、これは全曲のタイムが1時間50分、終楽章だけで30分を超えるという大胆不敵なスローテンポをベースとした特異なマーラー像でありながら、その脱力的なまでにしなやかなアンサンブルの流れの中からウィーン・フィルの響きの美質がしっとりと滲んでくるあたりなど、なかなかに趣きの深い演奏だった。

その録音から30年近くを経た巨匠マゼールが今回リリースのマーラーでどのような解釈を披歴するか興味深く、早速入手した。

ポール・ワトキンス&ヒュー・ワトキンスによるボーウェン、バックスおよびアイアランドのチェロ・ソナタ


ボーウェン チェロ・ソナタ&バックス チェロ・ソナタ
&アイアランド チェロ・ソナタ
 ポール・ワトキンス(vc)、ヒュー・ワトキンス(pf)
 Chandos 2012年 CHAN10792
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ポール・ワトキンスのチェロとヒュー・ワトキンスのピアノによるボーウェン、バックスおよびアイアランドのチェロ・ソナタ。英シャンドスの新譜。2012年イギリス、サフォーク、ポットン・ホールでのセッション録音。

ボーウェンといえば英ハイペリオンから先般リリースされたヴァイオリンとピアノのための作品全集を最近よく聴いて楽しんでいるところ、今度はシャンドスの方からチェロ・ソナタの新譜がリリース。ポール・ワトキンスはルトスワフスキのチェロ協奏曲での好演ぶりが印象に新しいこともあり早速入手した。

このCDに収録されている3つのソナタはいずれも1920年代前半に作曲され、すべてビアトリス・ハリソンのチェロ演奏で世界初演されている。また、この3人の作曲家自身いずれもピアニストとしても高名だった点でも共通する。しかし作風はそれぞれに異なりがある。

ボーウェンのチェロ・ソナタはブラームス的な後期ロマン派の様式、バックスのチェロ・ソナタはドビュッシーからの影響が強い(とくに第2楽章の冒頭を聴いてドビュッシーを思い浮かべない人はいないはず)。アイアランドは後期ロマン派と印象主義の折衷様式だが、このソナタではドビュッシーの1917年のチェロ・ソナタの影響が色濃いと指摘されている。

パーヴォ・ヤルヴィ/パリ管弦楽団によるプーランクの宗教作品集


プーランク 宗教作品集
 パーヴォ・ヤルヴィ/パリ管弦楽団
 グラモフォン 2012・2013年 4791497
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パーヴォ・ヤルヴィ指揮パリ管弦楽団の演奏によるプーランクの宗教作品集。独グラモフォンの新譜。2012年・2013年パリ、サル・プレイエルでのセッション録音。収録曲は「グローリア」「黒衣の聖母への連祷」およびスターバト・マーテル。ソプラノ歌唱はパトリシア・プティボン。

ヤルヴィ/パリ管はちょうど今月の来日公演を聴いたばかりだが、あいかわらずアンサンブルの音響美には目覚ましいものがあったので、今回の新譜も早速入手した。

プーランクのスターバト・マーテルといえば、ちょうど50年前(1963年)にジョルジュ・プレートルがパリ音楽院管弦楽団を指揮して録音している。濃厚な耳当たりの演奏だが、あらためて今回のヤルヴィ/パリ管の新譜と聴き比べてみるのも一興かもしれない。

ガードナー/メルボルン交響楽団によるバルトークの管弦楽作品集


バルトーク 管弦楽作品集
 ガードナー/メルボルン交響楽団
 Chandos 2011年・2013年 CHSA5130
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エドワード・ガードナー指揮メルボルン交響楽団の演奏によるバルトークの管弦楽作品集。英シャンドスの新譜。2011年・2013年メルボルンでのセッション録音。収録曲は組曲「中国の不思議な役人」、弦楽器・打楽器とチェレスタのための音楽、4つの管弦楽曲Op.12の3曲。

BBC響とのルトスワフスキやシマノフスキで好演を続けているガードナーだが、今回はオーストラリアのメルボルン交響楽団を指揮したバルトークのアルバムをリリース。このオーケストラは尾高忠明の指揮によるラフマニノフのCDで耳にした上質な響きの感触が印象に残っていることもあり、早速入手した。

プレートル/ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団によるベートーヴェン交響曲第2番&第3番「英雄」


ベートーヴェン 交響曲第2番&第3番「英雄」
 プレートル/ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団
 東武レコーディングズ 2007年ライヴ TBRCD-21
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ジョルジュ・プレートル指揮ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団の演奏によるベートーヴェン交響曲第2番&第3番「英雄」。東武レコーディングズの新譜。2007年ローマ聖音楽堂でのライヴ録音。

プレートルは昨年リリースされたベルリン・ドイツ交響楽団とのブラームスも圧巻だったが、今回リリースのベートーヴェンのエロイカといえば、プレートルが3年前のウィーン・フィル来日公演でサロネンの代役として急遽来日し、極め付きともいうべき練達の指揮ぶりを披露した際の演目にほかならないので、興味津々で入手した。

ウンジャン/スコティッシュ・ナショナル管弦楽団によるジョン・アダムズの管弦楽作品集


ジョン・アダムズ 管弦楽作品集
 ウンジャン/スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
 Chandos 2013年 CHSA5129
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ピーター・ウンジャン指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の演奏によるジョン・アダムズの管弦楽作品集。英シャンドスの新譜。2013年グラスゴー、ロイヤル・コンサート・ホールでのセッション録音。収録曲はドクター・アトミック交響曲、ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシーン、ハルモニーレーレの3曲。

ドクター・アトミック交響曲はアダムズの歌劇作品「ドクター・アトミック」(原爆問題を扱ったオペラで2005年に初演されている)での音楽素材に基づき交響曲として再構成された作品であり、ドクター・アトミックというのは原子爆弾を発明したロバート・オッペンハイマーを指している。

今年の春のN響定期ではどうにも冴えない印象だったピーター・ウンジャンだが、今回シャンドスから手兵スコティッシュ・ナショナル管を指揮してアダムズの面白そうなアルバムを出してきたので興味を引かれて入手した。

ネゼ=セガン/フィラデルフィア管弦楽団によるストラヴィンスキー「春の祭典」


ストラヴィンスキー バレエ音楽「春の祭典」ほか
 ネゼ=セガン/フィラデルフィア管弦楽団
 グラモフォン 2013年 4791074
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ヤニック・ネゼ=セガン指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏によるストラヴィンスキー「春の祭典」。グラモフォンの新譜。2013年3月フィラデルフィア、ヴェリゾン・ホールでのセッション録音。ほかに大バッハのオルガン曲のストコフスキーによるオーケストラ編曲作品も3曲ほど収録されている。

フィラデルフィア管弦楽団はデュトワとの来日時の実演が印象深かったので以降の新譜は注目していたのだが、新譜どころかオケ自体が経営難による破産申請というまさかの展開に。幸い再建プロセスは完了し、新たな音楽監督ネゼ=セガンのもとで新たなスタートを切ったことは周知の通り。こうして新譜も出るようになったし、新生フィラデルフィア管弦楽団の船出は、ひとまず順調というべきか。

ギレリスの1976年ザルツブルク音楽祭ライヴ


ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第12番・第16番ほか
 ギレリス(pf)
 オルフェオ 1976年ライヴ ORFEOR883132
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エミール・ギレリスのピアノ演奏によるベートーヴェンのピアノ・ソナタ第12番&第16番。独オルフェオの新譜。1976年ザルツブルク音楽祭でのライヴ録音。ベートーヴェンの2つのソナタのほかシューマンのトッカータOp.7とアラベスクOp.18およびブラームスの4つのバラードOp.10も収録されている。

先般ヘンスラーから出たルートヴィヒスブルク音楽祭でのライヴが出色だったギレリス。今度はオルフェオから同じようにベートーヴェンのソナタのリサイタル録音が出たので早速入手した。

オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団によるチャイコフスキー交響曲全集&管弦楽作品集


チャイコフスキー 交響曲全集&管弦楽作品集
 オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団
 ソニー・クラシカル 1958~1976年 88883737162
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ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団によるチャイコフスキー交響曲全集&管弦楽作品集。ソニー・クラシカルより先月リリースされたボックスセット。交響曲第7番(ボガティレフ補筆完成版)およびマンフレッド交響曲を含むチャイコフスキーの全8曲の交響曲に三大バレエなどの管弦楽作品集などを加えCD12枚に集成されている。

オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団は昨年に初CD化されたストラヴィンスキーのハルサイが予想以上に目覚ましい演奏内容だったので今回のチャイコフスキー作品集にも食指をそそられ入手した。

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