ナイジェル・ショート/テネブレ合唱団によるビクトリアの聖週間のためのレスポンソリウム


ビクトリア 聖週間のためのレスポンソリウム
 ショート/テネブレ合唱団
 Signum 2012年 SIGCD344
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ナイジェル・ショート指揮テネブレ合唱団の歌唱によるビクトリアの聖週間のためのレスポンソリウム。英シグナムの新譜。2012年ロンドンでのセッション録音。

このコンビは最近Lso-Liveからリリースされたバッハの声楽版シャコンヌとフォーレのレクイエムのアルバムにおける音楽の超然的なまでに美しい佇まいが忘れ難いが、今回はシグナムの方から16世紀ルネサンス音楽を代表するスペインの作曲家トマス・ルイス・デ・ビクトリアの宗教作品をリリースということで早速入手した。

グリモー&ネルソンスによるブラームスのピアノ協奏曲集


ブラームス ピアノ協奏曲第1番・第2番
 グリモー(pf) ネルソンス/バイエルン放送交響楽団ほか
 グラモフォン 2012年 4791058
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エレーヌ・グリモーのピアノ独奏によるブラームスのピアノ協奏曲集。独グラモフォンの新譜。ピアノ協奏曲第1番はアンドリス・ネルソンス指揮バイエルン放送交響楽団の伴奏で、2012年ミュンヘンでのライヴ録音。ピアノ協奏曲第2番は同じくネルソンス指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の伴奏で2012年ウィーンでのセッション録音。

グリモーのブラームスといえばクルト・ザンデルリンク指揮ベルリン・シュターツカペレの伴奏によるピアノ協奏曲第1番のライヴ録音が名盤の誉れ高く、今回は15年ぶりの再録音となるが、こうして新旧のCDジャケット写真を比べてみると、なんとなく今回の方が若く見えるのは気のせいか?

ティーレマン/ドレスデン・シュターツカペレによるブゾーニ、プフィッツナー、レーガー作品集


ブゾーニ 交響的夜曲
&プフィッツナー ピアノ協奏曲
&レーガー ロマンティック組曲
 ティーレマン/ドレスデン・シュターツカペレ、バルト(pf)
 Profil 2011年ライヴ PH12016
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クリスティアン・ティーレマン指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏によるブゾーニの交響的夜曲、プフィッツナーのピアノ協奏曲(ピアノ演奏ツィモン・バルト)およびレーガーのロマンティック組曲。独Profilの新譜。2011年ドレスデン、ゼンパーオーパーでのライヴ録音。

ティーレマン/ドレスデンは昨年の来日公演を聴いた限りは指揮者とオケの相性は良好だと感じたがCDのリリースは残念ながら低調。今回ようやく新譜がリリースということで早速入手。

ライナーノートによるとレーガーのロマンティック組曲とプフィッツナーのピアノ協奏曲はいずれもドレスデン・シュターツカペレにより初演されたオーケストラゆかりの作品。ブゾーニの交響的夜曲に関してはドレスデンの歌劇場で1925年に初演されたブゾーニ未完のオペラ「ファウスト博士」と作曲技法上つながりがあるということで取り上げられているとのこと。

ギーレン/ザールブリュッケン放送交響楽団によるマーラー交響曲第5番


マーラー 交響曲第5番
 ギーレン/ザールブリュッケン放送交響楽団
 Altus 1971年ライヴ ALT271
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ミヒャエル・ギーレン指揮ザールブリュッケン放送交響楽団の演奏によるマーラー交響曲第5番。Altusの新譜。1971年ザールブリュッケン・コングレスハレでのライヴ録音。

ギーレンのマーラー5番というと南西ドイツ放送交響楽団との録音で披露した硬質な凄味を帯びた表現が強烈だったが、今回の新譜はマーラーの録音の多いギーレンとしても珍しい70年代のライヴということで興味津々で入手した。

五嶋みどりによるショスタコーヴィチ、ヤナーチェク、ブロッホのヴァイオリン・ソナタ


ショスタコーヴィチ ヴァイオリン・ソナタ
&ヤナーチェク ヴァイオリン・ソナタ
&ブロッホ ヴァイオリン・ソナタ第2番「神秘の詩」
 五嶋みどり(vn)、アイディン(pf)
 ONYX 2012年 ONYX4084
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五嶋みどりのヴァイオリンとオズガー・アイディンのピアノによるショスタコーヴィチ、ヤナーチェクおよびブロッホのヴァイオリン・ソナタ集。英ONYXの新譜。2012年ケルンでのセッション録音。

最近オンディーヌから出たヒンデミットのヴァイオリン協奏曲が素晴らしかった五嶋みどり。続いてオニックスからも室内楽の新譜をリリースということで早速入手した。

フォーグラー&グリモーによるシューマンの室内楽作品集


シューマン 歌曲集「詩人の恋」(チェロ用編曲版)ほか
 フォーグラー(vc)、グリモー(pf)
 ソニー・クラシカル 2011・2013年 88697892582
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ヤン・フォーグラーのチェロとエレーヌ・グリモーのピアノによるシューマンの室内楽作品集。ソニー・クラシカルの新譜。2011・2013年ドイツ、ベルリンとノイマルクトでのセッション録音。

収録曲は幻想小曲集、および歌曲集「詩人の恋」のチェロ用編曲版。ほか他にシューマンの「アンダンテと変奏曲」の室内楽版の演奏も入っており、伴奏はモーリッツブルク祝祭アンサンブルが務めている。

フォーグラーは前回リリースのバッハ無伴奏チェロ曲全集がまずまずだったので今回の新譜も入手した。

ガードナー/BBC交響楽団によるシマノフスキのスターバト・マーテル


シマノフスキ スターバト・マーテルほか
 ガードナー/BBC交響楽団
 シャンドス 2013年 CHSA5123
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エドワード・ガードナー指揮BBC交響楽団の演奏によるシマノフスキのスターバト・マーテルとバレエ音楽「ハルナシェ」。英シャンドスの新譜。2013年1月イギリス、クロイドンのフェアフィールド・ホールでのセッション録音。歌手はルーシー・クロウ(ソプラノ)、パメラ・ヘレン・スティーヴン(メゾ・ソプラノ)、ガボール・ブレッツ(バリトン)、ロバート・マレイ(テノール)。

ガードナー/BBC響は一連のルトスワフスキ作品の録音に傾聴させられたが、それに続いて今度は同じポーランドの作曲家シマノフスキの声楽作品集をリリースということで早速入手した。

シマノフスキのスターバト・マーテルといえばゲルギエフ/ロンドン響の新譜が出たばかりだが、このコンビは、前回のルトスワフスキ交響曲第1番のリリース時もサロネン/ロス・フィルにタッチの差で後れを取った。いずれもビッグネームの指揮者の録音の影に隠れる形になり、どうも間が悪いように思うが、セッションで細部まで吟味して洗練味の高いアンサンブルを構築し、すこぶるブラッシュアップされた演奏を披歴する持ち味が魅力的なコンビだけに、今回の新譜にもじっくりと耳を傾けてみたい。

五嶋みどりとエッシェンバッハ/北ドイツ放送交響楽団によるヒンデミットのヴァイオリン協奏曲


ヒンデミット ヴァイオリン協奏曲ほか
 五嶋みどり(vn) エッシェンバッハ/北ドイツ放送交響楽団
 Ondine 2011・2012年ライヴ ODE1214
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五嶋みどりのヴァイオリン・ソロとクリストフ・エッシェンバッハ指揮北ドイツ放送交響楽団の伴奏によるヒンデミットのヴァイオリン協奏曲。オンディーヌの新譜。2012年ハンブルク、ライスハレでのライヴ録音。ほかにヒンデミットの「ウェーバーの主題による交響的変容」と「弦楽と金管のための協奏音楽」が収録されている。

しばらく新譜リリースが途絶えていた五嶋みどりが突如オンディーヌの方から協奏曲の新譜をリリースというので興味を引かれ入手した。

ヒンデミットのヴァイオリン協奏曲というと個人的にはオイストラフのスタジオ録音が思い浮かんでしまうが、五嶋みどりの才気溢れる演奏で作品がどのようにリファインされるか楽しみだし、モーツァルトの協奏曲集のアルバム以来ひさびさの共演となるエッシェンバッハ/北ドイツ放送響の伴奏というのも楽しみ。

ウーリヒとボロヴィツ/ポーランド放送交響楽団によるペンデレツキのピアノ協奏曲「復活」


ペンデレツキ ピアノ協奏曲「復活」
 ウーリヒ(pf) ボロヴィツ/ポーランド放送交響楽団
 Hanssler 2013年 98018
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フローリアン・ウーリヒのピアノ演奏とウカシュ・ボロヴィツ指揮ポーランド放送交響楽団の伴奏によるペンデレツキのピアノ協奏曲「復活」。独ヘンスラーの新譜。2013年1月ワルシャワ、ルトスワフスキ・コンサートホールでのセッション録音。

もともとペンデレツキが過去に作曲した自作をピアノ協奏曲に再編し直すというのが作曲開始当初の趣旨だったが、その作曲中にアメリカで発生した同時多発テロに強い衝撃を受け、最終的には同テロの犠牲者のための追悼曲として2002年に完成している。その後2007年に改訂が行われており、本CDも改訂された版での録音となっている。

ウーリヒは先月入手したフランス系ピアノ協奏曲集での好演ぶりが印象に新しいが、それに続いて今回もかなり意欲的な新譜をリリースしてきたので早速入手した。

ノセダ/トリノ王立歌劇場フィラルモニカ'900によるマスカーニの管弦楽作品集


マスカーニ 管弦楽作品
 ノセダ/トリノ王立歌劇場フィラルモニカ'900
 シャンドス 2012年ライヴ CHAN10789
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ジャナンドレア・ノセダ指揮トリノ王立歌劇場フィラルモニカ'900によるマスカーニの管弦楽作品集。英シャンドスの新譜。2012年イタリア、RAIオーディトリアム“アルトゥーロ・トスカニーニ”でのライヴ録音。オペラ作曲家として名高いマスカーニが作曲した珍しい管弦楽作品が9曲ほど収録されており、うち4曲は世界初録音とされている。

3年前の来日公演が素晴らしかったノセダ/トリノ王立歌劇場の新譜ということで入手した。フィラルモニカ'900はトリノ王立歌劇場の自主運営オーケストラで2003年に設立されている。

マゼール/シュトゥットガルト放送響によるベートーヴェンの2番とバルトークのオケコン


ベートーヴェン コリオラン序曲、交響曲第2番
&バルトーク 管弦楽のための協奏曲
 マゼール/シュトゥットガルト放送交響楽団
 Hanssler 1958年ライヴ 94224
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ロリン・マゼール指揮シュトゥットガルト放送交響楽団の演奏によるベートーヴェンのコリオラン序曲と交響曲第2番およびバルトークの管弦楽のための協奏曲。独ヘンスラーの新譜。1958年シュトゥットガルト、リーダーハレでのライヴ録音。

50年代後半というと既に新進気鋭の指揮者としてのマゼールの評価が確立されていた時期であり、とりわけベルリン・フィルを指揮して58年に録音したベートーヴェン「運命」における(当時としては)かなり先鋭かつ緻密なアプローチは印象深いが、今回リリースのシュトゥットガルト放送響とのライヴも同じ年の録音なので聴いてみたいと思い入手した。

イッサーリスとハーディング/マーラー・チェンバー・オーケストラによるドヴォルザークのチェロ協奏曲集


ドヴォルザーク チェロ協奏曲集
 イッサーリス(vc) ハーディング/マーラー・チェンバー・オーケストラ
 ハイペリオン 2012年 CDA67917
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スティーヴン・イッサーリスのチェロ演奏とダニエル・ハーディング指揮マーラー・チェンバー・オーケストラの伴奏によるドヴォルザークのチェロ協奏曲集。英ハイペリオンの新譜。2012年イタリア、テアトロ・コムナーレ・ディ・フェラーラでのセッション録音。以下のドヴォルザーク作品が収録されている。

①チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
②歌曲「一人にして」Op.82-1(管弦楽編曲版)
③チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104の初稿の終楽章コーダ
④チェロ協奏曲 イ長調 B.10

イッサーリスは最近リリースしたアルバム(見出された場所イン・ザ・シャドウ・オブ・ウォー)においてもオリジナルなコンセプトに基づくアルバム構成が斬新だったが今回のドボコンのアルバムも然りで、この独特のアルバム構成からはチェリストとしての作品に対する並々ならない思い入れが伝わってくる。

ライナーノート(イッサーリス自身が書いている)に曰く、ドヴォルザークのロ短調のチェロ協奏曲の作曲過程においては若き日のドヴォルザークが深い思いを寄せていたヨセフィーナ・カウニッツ伯爵夫人の存在が大きくかかわっている。このチェロ協奏曲を完成させたのはアメリカからチェコへ帰国する直前の時期だが、このときドヴォルザークはヨセフィーナが重病であることをニューヨークで伝え聞き、ドヴォルザークの歌曲の中でヨセフィーナがこよなく愛した「4つの歌」Op.82の「一人にして」を、作曲中のチェロ協奏曲の第2楽章の中間部に引用したのだが、チェコに帰国したドヴォルザークを待っていたのはヨセフィーナの訃報だった。この訃報を受け、ドヴォルザークは既にアメリカで完成していたチェロ協奏曲の終楽章を改訂することを決意し、前述の歌曲のメロディをコーダに組み込む形で、最終稿とした。

本アルバムでは以上のエピソードを踏まえる形で①に続いて②と③が配置されている。④のイ長調のチェロ協奏曲はドヴォルザークが若き日に作曲した未完の習作作品で、ここではギュンター・ラファエル校訂版での演奏となっている。

内田光子によるシューマンのピアノ・ソナタ第2番、森の情景、暁の歌


シューマン ピアノ・ソナタ第2番、森の情景、暁の歌
 内田光子(pf)
 Decca 2013年 4785393
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内田光子のピアノ演奏によるシューマンのピアノ・ソナタ第2番、森の情景、暁の歌。英デッカの新譜。2013年5月ドイツ、ノイマルクトでのセッション録音。

内田光子のシューマンといえば3年前にリリースされたダヴィッド同盟舞曲集&幻想曲のアルバムが実に素晴らしかったが、それ以降シューマンのアルバムはリリースされず残念な気がしていた。それだけに早速入手した。

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