ミンゲット・カルテットによるリームの弦楽四重奏曲第11番


リーム 弦楽四重奏曲第11番ほか
 ミンゲット・カルテット、ベルハイム(pf)
 Wergo 2011・2012年 WER6756
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ミンゲット・カルテットの演奏によるリームの弦楽四重奏曲第11番。独Wergoの新譜。2011年ドイツ、ケルンでのセッション録音。

他にリームの「インタースクリプトゥム」(2000~2002年に作曲)と「グラーヴェ(トーマス・カクシュカの思い出に)」(2005年に作曲)が併録されている。いずれも2012年の録音。「インタースクリプトゥム」は弦楽四重奏とピアノのための作品。ピアノ演奏はマルクス・ベルハイムが務めている。

現代音楽界の重鎮ヴォルフガング・リームは弦楽四重奏曲のジャンルを愛する(現代としては希有な)作曲家として知られており、1970年に弦楽四重奏曲第1番を作曲以降、継続的に同ジャンルの作曲を続けており、現在は弦楽四重奏曲第13番(2011年)まで作曲されている。

本CDの弦楽四重奏曲第11番は1998年に作曲を開始しながら、途中で作曲を保留し、最終的に完成したのが2010年という作品。ちなみにリームの弦楽四重奏曲第12番の方は2000年に作曲を開始し2001年に完成したことから、両曲で完成年と番号が逆転してしまっている。

ミンゲット・カルテットは以前コル・レーニョにリームの一連の弦楽四重奏曲を継続的に録音していた団体だが、今回はヴェルゴからのリリースとなっている。

クラッゲルードとトロムソ室内管弦楽団によるグリーグのヴァイオリン・ソナタ集(協奏曲版)


グリーグ ヴァイオリン・ソナタ第1番~第3番(協奏曲版)
 クラッゲルード(vn) トロムソ室内管弦楽団
 Naxos 2013年 8573137
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ヘニング・クラッゲルードのヴァイオリン・ソロとトロムソ室内管弦楽団の伴奏によるグリーグのヴァイオリン・ソナタ第1番~第3番(協奏曲バージョン)。ナクソスの新譜。ノルウェー、トロムソ、グレンネセン教会でのセッション録音。

もともとグリーグがヴァイオリン・ソナタとして作曲した3曲の原曲をクラッゲルードとベルント・シーメン・ルンド(トロムソ室内管のメンバーのチェリスト)とが共同でヴァイオリン協奏曲に編曲した版が用いられている。

クラッゲルードとしては前回リリースの北欧ヴァイオリン名曲集から一年ぶりの新譜。北欧系作品の演奏に無類の強さを発揮するヴァイオリニストだが今回も北欧系のアルバムということで早速入手した。

ダルベルトによるリストとスクリャービンのリサイタル・アルバム


リスト&スクリャービン ピアノ作品集
 ダルベルト(pf)
 ソニー・クラシカル 2011年ライヴ 88883733022
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ミシェル・ダルベルトのピアノ演奏によるリストとスクリャービンのピアノ作品集。ソニー・クラシカルの新譜。2011年リヨンサル・モリエールでのリサイタルのライヴ録音。

収録曲はリストのバラード第2番、超絶技巧練習曲集より第10~12番、「ノルマ」の回想、およびスクリャービンのピアノソナタ第3番、ピアノ・ソナタ第9番「黒ミサ」、詩曲「焔に向かって」、2つの詩曲Op.69。

ダルベルトといえば2年前のラ・フォル・ジュルネで聴いたコンサートが思い出される。アンリ・ドマルケットとの共演で、演目はブラームスとR.シュトラウスのチェロ・ソナタだったが、両名手の紡ぎ出す豊穣な音色の美しさに聴いていて強く惹きこまれた。ここ数年は新譜のリリースが途絶えていたが、久々にCDが出たので早速入手した。

アバド/ルツェルン祝祭管弦楽団によるブルックナー交響曲第1番


ブルックナー 交響曲第1番
 アバド/ルツェルン祝祭管弦楽団
 Accentus 2012年ライヴ ACC30274CD
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クラウディオ・アバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団の演奏によるブルックナー交響曲第1番。独アクサンタスの新譜。2012年ルツェルン音楽祭でのライヴ収録。

これはアバドのブル1としては通算3回目の録音になるが、前回までリンツ稿を用いていたのが、今回はウィーン稿が用いられている。

これまでブルックナーの1番の録音を3度リリースしたのは日本の朝比奈隆だけだった。しかしアバドの場合ブルックナーの2番や3番、6番、8番さえ一度も録音しておらず、1番だけ3回もリリースというのは、なにか異様な気もする。よほど1番に愛着が強いのだろうか、、、

デュ・プレとゲルバーの1963年ベルリン・デビュー・ライヴ


シューマン チェロ協奏曲&ブラームス ピアノ協奏曲第1番
 デュ・プレ(vc) ゲルバー(pf)アルブレヒト/ベルリン放送響
 Audite 1963年ライヴ AU95622
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ジャクリーヌ・デュ・プレのチェロ独奏によるシューマンのチェロ協奏曲、およびブルーノ=レオナルド・ゲルバーのピアノ独奏によるブラームスのピアノ協奏曲第1番。独Auditeの新譜。

デュ・プレとゲルバーが協奏曲のソリストとしてベルリン・デビューした1963年3月のコンサートのライヴ録音であり、オーケストラ伴奏は双方ともゲルト・アルブレヒト指揮ベルリン放送交響楽団が務めている。

周知のようにデュ・プレは1961年のロンドン・デビュー直後にEMIと契約を結び、室内楽作品の録音をリリースしていたが、協奏曲のEMIへの録音は1965年まで行われておらずライヴ録音にしても、デビュー直後の協奏曲の録音としては1962年のイベールくらいしかないので、この時期の彼女の本格的な協奏曲の録音となる本ディスクには貴重な印象を感じる。

いずれにせよ悲運の天才チェリストであるデュ・プレ弱冠18歳の時のライヴ、じっくりと聴いてみたいと思い入手した。

ガッティ/フランス国立管弦楽団によるストラヴィンスキーのハルサイとペトルーシュカ


ストラヴィンスキー バレエ音楽「春の祭典」「ペトルーシュカ」
 ガッティ/フランス国立管弦楽団
 ソニー・クラシカル 2011年 88725442552
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ダニエーレ・ガッティ指揮フランス国立管弦楽団の演奏によるストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」&「ペトルーシュカ」。ソニー・クラシカルの新譜。2011年フランス、パリでのセッション録音。

ガッティ/フランス国立管は前回リリースのドビュッシーが素晴らしかったので今回も早速入手した。

スヴェトラーノフ/スウェーデン放送交響楽団によるマーラー交響曲第9番


マーラー 交響曲第9番
 スヴェトラーノフ/スウェーデン放送交響楽団
 Weitblick 2000年ライヴ SSS0145
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エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮スウェーデン放送交響楽団の演奏によるマーラー交響曲第9番。独ヴァイトブリックの新譜。2000年ストックホルム、ベルワルド・ホールでのライヴ録音。

この指揮者の往年のライヴCDは昨年後半から今年にかけて様々なレーベルから続々とリリースされているが、いずれも尋常ならざる録音ばかりだった。今回はスウェーデン放送響とのマーラーが出たので早速入手した。

チョン・ミョンフン/フランス国立放送フィルによるラヴェル管弦楽作品集


ラヴェル 管弦楽作品集
 チョン・ミョンフン/フランス国立放送フィル、ムラロ(pf)
 グラモフォン 2007・2011年 4765148
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チョン・ミョンフン指揮フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるラヴェル管弦楽作品集。独グラモフォンの新譜。2007年と2011年パリでのライヴ録音。収録曲はボレロ、左手のためのピアノ協奏曲(ピアノ演奏はロジェ・ムラロ)、バレエ音楽「マ・メール・ロワ」全曲および組曲「クープランの墓」。

忘れた頃にポッとリリースされるミョンフン/フランス国立放送フィルのラヴェル。前回のムラロとのピアノ協奏曲、前々回の「展覧会の絵」、いずれも本場のラヴェルを聴く醍醐味に溢れた名演だったので今回も入手した。

ウーリヒ&ゴンサレス/ザールブリュッケン放送フィルによるラヴェル、ドビュッシー、プーランク、フランセの協奏曲集



ラヴェル ピアノ協奏曲&プーランク ピアノ協奏曲
&ドビュッシー 幻想曲&フランセ コンチェルティーノ
 ウーリヒ(pf) ゴンサレス/ザールブリュッケン放送フィル
 Hanssler 2013年 93302
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フローリアン・ウーリヒのピアノ演奏とパブロ・ゴンサレス指揮ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルの演奏によるラヴェル、ドビュッシー、プーランク、フランセのピアノ協奏曲集。独ヘンスラーの新譜。2013年カイザースラウテルンSWRスタジオでのセッション録音。

収録曲はラヴェルのピアノ協奏曲、ドビュッシーの「ピアノと管弦楽のための幻想曲」、フランセの「ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ」、およびプーランクのピアノ協奏曲。

最近ラヴェルのピアノ協奏曲をコンサートで立て続けに聴いたことからCDの方でも新譜が出ていないか探してみたら本盤が見つかった。これだけフランス系の作曲家の協奏曲をずらっと並べておいてピアニスト、指揮者、オケ、すべてが非フランス産というあたりも何となくユニークなので入手した。

トリオ・ヴァンダラー&タムスティによるフォーレのピアノ四重奏曲集


フォーレ ピアノ四重奏曲
 トリオ・ヴァンダラー、タムスティ(va)
 ハルモニアムンディ 2008年 HMC902032 
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トリオ・ヴァンダラーとアントワーヌ・タムスティ(ヴィオラ)の演奏によるフォーレのピアノ四重奏曲第1番&第2番。2008年ベルリン、テルデックスタジオでのセッション録音。

本当は今年のラ・フォル・ジュルネで彼らが演奏したフォーレのピアノ三重奏曲のCDが欲しかったのだが、未録音なのかみつからなかったので、こちらのピアノ四重奏曲の方のCDを入手した。

タムスティといえばミンコフスキ/ルーヴル宮音楽隊のベルリオーズ「イタリアのハロルド」で恐ろしく切れのあるソロを披露していたのが印象に残っている。

ピエモンテージとビエロフラーヴェク/BBC交響楽団によるシューマンとドヴォルザークのピアノ協奏曲


シューマン ピアノ協奏曲&ドヴォルザーク ピアノ協奏曲
 ピエモンテージ(pf) ビエロフラーヴェク/BBC交響楽団
 Naive 2012年ライヴ V5327
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フランチェスコ・ピエモンテージのピアノ・ソロとイエジ・ビエロフラーヴェク指揮BBC交響楽団の伴奏によるシューマンとドヴォルザークのピアノ協奏曲。仏Naiveの新譜。シューマンが2012年12月ロンドン、バービカン・センターでのライヴ録音でドヴォルザークが2012年11月ロンドン、BBCスタジオでのセッション録音。

先般の都響定期で披露したベートーヴェンのピアノ協奏曲が感銘深かったピエモンテージ。シューマンの新譜をリリースというので再びカミロ・シューマンかと思ったら今度はロベルト・シューマン。

ズッカーマンによるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全集


モーツァルト ヴァイオリン・ソナタ全集
 ズッカーマン(vn)、ナイクルグ(p)
 ソニー・クラシカル 1990・94年 88765424922
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ピンカス・ズッカーマンのヴァイオリンとマーク・ナイクルグのピアノによるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全集。ソニーから先般リリースされたボックスセット1990・94年ニューヨーク、マンハッタン・センターでのセッション録音。

収録曲はモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ第1番から第43番までのうち、第17番~第23番の偽作ソナタ7曲と、第31番&第37番~第39番の未完ソナタ4曲と、第5番~第10番の6曲のソナタ(これらは新モーツァルト全集ではピアノ三重奏曲に分類されている)を除いた全26曲。また余白にはK.359とK.360の2つの変奏曲と、アマデウスの息子フランツ・クサヴァー・モーツァルトのグランド・ソナタが入っている。

ズッカーマン&ナイクルグのソニー時代の録音としてRCAから最近リリースされたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集を入手したことはブログに書いたが、それに続いて今度は同じ顔合わせで同時期の録音であるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全集が出たので、こちらも入手した。

もっともベートーヴェンの方はRCAのバジェットボックスとしての再発リリースだったが、こちらのモーツァルトの方は今回が全集としては初めてのリリースとされる。1990年当時に録音していたにもかかわらず現在まで未発売となっていた録音が8曲ほど含まれているらしい。

パッパーノ/ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団によるロッシーニの小ミサ・ソレムニス


ロッシーニ 小ミサ・ソレムニス
 パッパーノ/ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団
 EMIクラシックス 2012年ライヴ 4167422
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アントニオ・パッパーノ指ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団によるロッシーニの小ミサ・ソレムニス。EMIクラシックスの新譜。2012年ローマでのライヴ録音。歌手はマリナ・レベカ(ソプラノ)、サラ・ミンガルド(コントラルト)、フランチェスコ・メーリ(テノール)、アレックス・エスポジト(バス)。

ロッシーニの小ミサ・ソレムニスは本来12人の歌手とピアノ2台とハーモニウムという小編成を想定して1863年に作曲されたミサ曲(だからこの曲は小さなミサ・ソレムニスと名づけられている)だが、1867年に管弦楽用に改訂されており、このパッパーノの録音もこの改訂版に基づいている。

この曲は6年前のラ・フォル・ジュルネでコルボ指揮ローザンヌ声楽アンサンブルの実演(小編成の原典版)を聴いたが、あまりピンとこなかった。後日コルボ/ローザンヌの録音したCDを聴いて少しピンと来たが、、、

ユロフスキ/ロンドン・フィルによるマーラー交響曲第1番「巨人」


マーラー 交響曲第1番「巨人」
 ユロフスキ/ロンドン・フィル
 Lpo 2010年ライヴ LPO0070
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ヴラディーミル・ユロフスキー指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるマーラー交響曲第1番「巨人」。ロンドンフィル自主制作レーベルの新譜。2010年ロンドンでのライヴ録音。第2楽章に「花の章」を置いての5楽章形で演奏されている。

ユロフスキ/ロンドン・フィルのマーラーは、前回の交響曲第2番「復活」がリリースされた際この調子でマーラーを継続的にリリースして欲しいと思った(ブログにも書いた)が、あれから2年、ようやく新譜が出たので入手した。

ヘンシェル&ベレゾフスキーによるマーラーの「子供の不思議な角笛」による歌曲全曲


マーラー 「子供の不思議な角笛」による歌曲全曲
 ヘンシェル(br)、ベレゾフスキー(pf)
 Evil-Penguin 2012年 EPRC013
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ディートリヒ・ヘンシェルのバリトン歌唱とボリス・ベレゾフスキーのピアノ伴奏によるマーラーの「子供の不思議な角笛」による歌曲全曲。ベルギーのEvil Penguin Recordsの新譜。2012年ロッテルダムでのセッション録音。

マーラーがドイツの民衆歌謡「子供の不思議な角笛」の歌詞に基づいて作曲した全ての歌曲を収録する、というコンセプトに基づき歌曲集「子供の不思議な角笛」全12曲(「三人の天使が歌った」と「原光」を含む)と、歌曲集「最後の7つの歌」の「死せる鼓手」と「少年鼓手」の2曲と、歌曲集「若き日の歌」のうち第2集と第3集に含まれる9曲、以上の計23曲の歌曲が収録されている。

ラ・フォル・ジュルネでお馴染みベレゾフスキーの最新録音でありアルバムのコンセプトも斬新、ということで早速入手したが、ベレゾフスキーといえばヴィルトゥオーゾ・タイプの豪腕ピアニスト。歌曲の伴奏には正直どうかとも思った。

しかしブックレットの解説によるとベレゾフスキーの起用はマーラーの歌曲の特殊性を考慮した上での選択であるという。というのもマーラーの歌曲の伴奏パートは通常の歌曲作品と異なりフル・オーケストラをイメージして作曲されているため、ピアノ伴奏といえどもピアニストにはオーケストラに匹敵する表現レンジを具有する奏者が適任だからで、そこにベレゾフスキーを起用した意義があるとのこと。

アバド/モーツァルト管弦楽団によるシューマンの交響曲第2番


シューマン 交響曲第2番ほか
 アバド/モーツァルト管弦楽団
 グラモフォン 2012年ライヴ 4791061
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クラウディオ・アバド指揮モーツァルト管弦楽団の演奏によるシューマンの交響曲第2番&ゲノヴェーヴァ序曲&マンフレッド序曲。独グラモフォンの新譜。2012年11月ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ録音。

これはアバドの80歳記念コンサートにおけるライヴ収録であり、シューマンの交響曲をアバドが録音するのは今回が初めてとされるが、個人的にはアバドのシューマンというとマリア・ジョアン・ピリスと組んだピアノ協奏曲が思い浮かぶ。

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