ハンスリップとヴェデルニコフ/スイス・イタリアーナ管弦楽団によるグラズノフとシェックのヴァイオリン協奏曲


グラズノフ ヴァイオリン協奏曲
&シェック ヴァイオリン協奏曲「幻想曲風」
 ハンスリップ(vn) ヴェデルニコフ/スイス・イタリアーナ管
 ハイペリオン 2011年 CDA67940
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クロエ・ハンスリップのヴァイオリン・ソロとアレクサンドル・ヴェデルニコフ指揮スイス・イタリアーナ管弦楽団の伴奏によるグラズノフのヴァイオリン協奏曲とシェックのヴァイオリン協奏曲「幻想曲風」。英ハイペリオンの新譜。2011年ルガーノ、アウディトリオ・ステリオ・モロでのセッション録音。またグラズノフの瞑想曲とマズルカ・オベレクも併録されている。

前回リリースのヴュータンのヴァイオリン協奏曲集で目覚ましい演奏を披露したハンスリップだが、続いてグラズノフと20世紀スイスの作曲家オトマール・シェックのヴァイオリン協奏曲の組み合わせという意欲的なアルバムを出してきたので早速入手した。

ブルーニエ/ボン・ベートーヴェン管弦楽団によるベートーヴェン交響曲第1番&第5番「運命」


ベートーヴェン 交響曲第1番・第5番「運命」
 ブルーニエ/ボン・ベートーヴェン管弦楽団
 MD+G 2012年 93717566
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シュテファン・ブルーニエ指揮ボン・ベートーヴェン管弦楽団の演奏によるベートーヴェン交響曲第1番&第5番「運命」。独MD+Gの新譜。2012年ボン、ベートーヴェン・ホールでのセッション録音。

ベートーヴェンの名を冠するオーケストラによるベートーヴェン。その演奏や如何。

ナッシュ・アンサンブルによる「テレージエンシュッタットの作曲家たち」


「テレージエンシュッタットの作曲家たち」
 ナッシュ・アンサンブル
 ハイペリオン 2012年 CDA67973
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ナッシュ・アンサンブルの演奏による「テレージエンシュッタットの作曲家たち」《MUSIC BY COMPOSERS IN THERE SIENSTADT(1941-1945)》と題されたアルバム。英ハイペリオンの新譜。2012年2月ロンドン、ハイゲイト・聖マイケル教会でのセッション録音。

これはナチス・ドイツのチェコ併合に伴うユダヤ人迫害政策によりチェコのテレージエンシュッタット強制収容所に収容された4人の作曲家の残した室内楽作品を集めたアルバムであり、以下の4曲が収録されている。

①クラーサ 「ブルンディバール」からの組曲
②ウルマン 弦楽四重奏曲第3番
③クライン 弦楽三重奏曲
④ハース 弦楽四重奏曲第2番「猿山より」

①の「ブルンディバール」はツェムリンスキーに作曲を学んだハンス・クラーサがテレージエンシュッタットに強制収容される直前に作曲した子供のための歌劇作品であり、同収容所内で1942年に初演されている(本CDで演奏されているのはデイヴィッド・マシューズ編曲の組曲版である)。その2年後クラーサはアウシュヴィッツ強制収容所において命を落としている。

②はシェーンベルクに作曲を学んだヴィクトル・ウルマンが1943年にテレージエンシュッタット強制収容所で作曲した作品。その翌年ウルマンはアウシュヴィッツ強制収容所において命を落とすことになる。

③はチェコのユダヤ系作曲家ギデオン・クラインが1944年にテレージエンシュッタット強制収容所で作曲した作品。それから僅か数週間後クラインはアウシュヴィッツ強制収容所に移送されるが、その若さゆえにガス室送りを免れフュルステングルーべ強制収容所に移される。しかし翌年、そこで命を落としている。

④はヤナーチェクの弟子として知られるチェコの作曲家パヴェル・ハースが1925年に作曲した作品。ハースもクラーサやウルマン同様テレージエンシュッタットに強制収容され、1944年にアウシュヴィッツで処刑されている。

アルバムのテーマがテーマだけに演奏する側も相応の意気込みで臨むものと思われる。じっくりと耳を傾けてみたい。

カヴァコスによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集


ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全集
 カヴァコス(pf)、パーチェ(pf)
 デッカ 2011・2012年 4783523
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レオニダス・カヴァコスのヴァイオリンとエンリコ・パーチェのピアノによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集。英デッカの新譜。2011・2012年ギリシャ、アテネでのセッション録音。

昨年秋のマリインスキー・オーケストラ来日公演で鮮烈なシベコンを披露したギリシャの名手カヴァコスの最新録音ということで早速入手した。

リッツィ/ネーデルランド・フィルによるラヴェル管弦楽作品集


ラヴェル 管弦楽作品集
 リッツィ/ネーデルランド・フィルハーモニー管弦楽団
 Tacet 2012年 TACET207
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カルロ・リッツィ指揮ネーデルランド・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるラヴェルの管弦楽作品集。独Tacetの新譜。2012年3月~4月アムステルダム、ブルース・ファン・ベルラーヘでのセッション録音。「ラ・ヴァルス」「マ・メール・ロワ」「ツィガーヌ」「ボレロ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」の5曲が収録されている。

リッツィは周知のようにイタリア・オペラ指揮者としての名声が高く、特にヴェルディのスペシャリストとしてオペラ録音を数多くリリースしている(個人的にはロンドン交響楽団との椿姫が気に入っている)が、そのリッツィがドイツの室内楽専門レーベルからラヴェルの管弦楽作品集をリリースということで興味をそそられた。

ちょうど同時期にリリースされたスラトキン/リヨンのラヴェル作品集(前記事参照)と曲目が一部重なっていることもあり、互いに聴き比べてみるのも一興かと思い入手した。

スラトキン/リヨン国立管弦楽団によるラヴェル管弦楽作品集


ラヴェル 管弦楽作品集
 スラトキン/リヨン国立管弦楽団
 Naxos 2011年 8572887
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レナード・スラトキン指揮リヨン国立管弦楽団の演奏によるラヴェルの管弦楽作品集。Naxosの新譜。2011年フランス、リヨン・オーディトリウムでのセッション録音。「道化師の朝の歌」「亡き王女のためのパヴァーヌ」「スペイン狂詩曲」「ハバネラ形式による小品」「シェエラザード~おとぎ話への序曲」「古風なメヌエット」「ボレロ」の計7曲が収録されている。

昨年秋のN響定期でのショスタコーヴィチに度肝を抜かれたスラトキンは現在フランスの名門リヨン国立管弦楽団の音楽監督を務めており、このコンビが最近ナクソスに録音したベルリオーズのアルバムを入手していたが、それに続いて今度はラヴェルの管弦楽作品集を出してきたので、こちらも入手した。

ワトキンスとガードナー/BBC交響楽団によるルトスワフスキのチェロ協奏曲と交響曲第2番


ルトスワフスキ チェロ協奏曲、交響曲第2番ほか
 ワトキンス(vc) ガードナー/BBC交響楽団
 シャンドス 2011年 CHSA5106
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エドワード・ガードナー指揮BBC交響楽団の演奏によるルトスワフスキ作品集。英シャンドスの新譜。2011年イギリス、ワトフォード・コロッセウムでのセッション録音。収録曲は以下の4曲。

①小組曲
②チェロ協奏曲(チェロ独奏者ポール・ワトキンス)
③グラーヴェ~チェロとオーケストラ版
④交響曲第2番

ガードナー/BBC響がシャンドスに録音を進めているルトスワフスキ・シリーズの最新盤。前回リリースのアルバム同様今回も入手した。

カスマンのピアノ演奏によるショスタコーヴィチの室内楽作品集


ショスタコーヴィチ 室内楽作品集
 カスマン(pf)、ターリヒ(vn)、ブカーチ(va)他
 Phaia-Music 2005・06年 PHU030
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ヤコフ・カスマンのピアノ演奏によるショスタコーヴィチの室内楽作品集。パイア・ミュージックから先月リリースされたCD。2005・06年プラハでのセッション録音。

収録曲はヴァイオリン・ソナタ(ヴァイオリン奏者ヤン・ターリヒ)、ヴィオラ・ソナタ(ヴィオラ奏者ウラディーミル・ブカーチ)およびピアノ三重奏曲第1番・第2番(ヴァイオリン奏者ペトル・マツェチェク、チェロ奏者ペトル・プラウセ)の計4曲。

カスマンは同レーベルから昨年リリースされたプロコフィエフとスクリャービンのピアノ・ソナタ全集がいずれも良かったので今回のショスタコーヴィチ作品集も早速入手した。

バティアシヴィリとティーレマン/ドレスデン・シュターツカペレによるブラームスのヴァイオリン協奏曲


ブラームス ヴァイオリン協奏曲
 バティアシヴィリ(vn) ティーレマン/ドレスデン・シュターツカペレ
 グラモフォン 2012年 4790086
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リサ・バティアシヴィリのヴァイオリン・ソロとクリスティアン・ティーレマン指揮ドレスデン・シュターツカペレの伴奏によるブラームスのヴァイオリン協奏曲。独グラモフォンの新譜。2012年6月ドレスデン・ルカ教会でのセッション録音。

ほかにクララ・シューマンの「ピアノとヴァイオリンのための3つのロマンス」も収録されている。こちらは2012年10月ミュンヘンでのセッションで、ピアノ演奏は同じグラモフォンに所属するアリス=紗良・オットが務めている。

昨年秋の来日公演で耳にした濃厚なブラームスとブルックナーが記憶に新しいティーレマン/ドレスデンだが、レコーディングに関しては前回のポリーニとのブラームス・ピアノ協奏曲から1年以上も新譜のリリースが無かったが、今回の新譜もブラームスで今度はグルジア出身の名手バティアシュヴィリとのヴァイオリン協奏曲ということで早速入手した。

アンデルジェフスキのカーネギー・ホールでの2008年ライヴ


「アンデルジェフスキ ライヴ・アット・カーネギー・ホール」
 アンデルジェフスキ(pf)
 Virgin 2008年ライヴ 67291
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ピョートル・アンデルジェフスキのカーネギー・ホールでのピアノ・リサイタルのライヴ。2008年12月ニューヨーク、カーネギー・ホールでのライヴ収録で、以下の曲が収録されている。

①J.S.バッハ パルティータ第2番
②シューマン ウィーンの謝肉祭騒ぎ
③ヤナーチェク 霧の中で
④ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第31番
⑤バルトーク 3つのハンガリー民謡

アンデルジェフスキは昨年秋のバンベルク交響楽団の来日公演で耳にしたモーツァルトのピアノ協奏曲が素晴らしかったが、CDの方でもと思ったが最近あまり録音を出していないようだった。とりあえず比較的最近リリースの、英Virginから2009年にリリースされた本CDを入手した。

ベルグルンド/ボーンマス交響楽団によるシベリウス交響曲全集


シベリウス 交響曲全集
 ベルグルンド/ボーンマス交響楽団
 EMIクラシックス 1972~78年 9736002
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パーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団の演奏によるシベリウス交響曲全集。先月EMIから再発されたセット。1972~78年イギリス、サウサンプトン・ギルドホールなどでのセッション録音。

ベルグルンドのシベリウス交響曲全集はヨーロッパ室内管弦楽団との録音ヘルシンキ・フィルとの録音は入手していたがボーンマス響との録音は未聴だったのでこの機会に入手した。

アリス=紗良・オットによるムソルグスキー「展覧会の絵」とシューベルトの17番ソナタ


ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」
&シューベルト ピアノ・ソナタ第17番
 アリス=紗良・オット(pf)
 グラモフォン 2012年ライヴ 4790088
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アリス=紗良・オットのピアノ演奏によるムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」とシューベルトのピアノ・ソナタ第17番。独グラモフォンの新譜。2012年7月サンクト・ペテルブルク、マリインスキー劇場でのライヴ録音。

昨年2回ほど実演を聴いたが正直あまりピンとこなかったアリス=紗良・オット。CDの方はどうだろうと思い入手した。

ナイジェル・ショート/テネブレ合唱団によるバッハの声楽版シャコンヌとフォーレのレクイエム


J.S.バッハ 無伴奏Vnパルティータ第2番(声楽シャコンヌ)
&フォーレ レクイエム(1893年版)
 ショート/テネブレ合唱団&ロンドン響室内アンサンブル
 Lso-Live 2012年ライヴ LSO0728
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ナイジェル・ショート指揮テネブレ合唱団およびロンドン交響楽団室内アンサンブルの演奏によるバッハの(声楽版シャコンヌを含む)無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番およびフォーレのレクイエム。英Lso-Liveの新譜。2012年5月ロンドン、セント・ジャイルズ・クリップルゲイト教会でのライヴ録音。

バッハのパルティータでのヴァイオリン独奏はロンドン響のコンサートマスターであるゴルダン・ニコリッチが、フォーレのレクイエムでの歌手はグレース・デイヴィッドソン(ソプラノ)とウィリアム・ゴーント(バリトン)がそれぞれ務めている。なおフォーレのレクイエムは室内オーケストラによる第2稿(1893年版)で演奏されている。

シャコンヌ声楽版というのは大バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番の終楽章シャコンヌが実はバッハの最初の妻マリアへの追悼曲であったという仮説に基づき、バッハの時代の教会用コラールの歌詞を原曲のシャコンヌに組み合わせる形でアレンジされた版のこと。

これは滅多に録音されないが、個人的には以前Glossaからリリースされたエマ・カークビーの歌唱によるCDの奥深い音楽の美感が印象に残っていたところ今回SACDの最新録音がリリースされたということで興味津々で入手した。

ミュラー=ショットとサラステ/ケルンWDR交響楽団によるプロコフィエフとブリテンのチェロ協奏曲集


プロコフィエフ 交響的協奏曲&ブリテン チェロ交響曲
 ミュラー=ショット(vc) サラステ/ケルンWDR交響楽団
 オルフェオ 2011年 ORFEO847121
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ダニエル・ミュラー=ショットのチェロ独奏とユッカ=ペッカ・サラステ指揮ケルンWDR交響楽団の伴奏によるプロコフィエフの交響的協奏曲とブリテンのチェロ交響曲。Orfeoの新譜。2011年ケルン、フィルハーモニーでのセッション録音。

ミュラー=ショットは前回リリースのブリテン無伴奏チェロ組曲集が素晴らしかったので今回も早速入手した。

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