(雑談)カシオ電子辞書エクスワード搭載の「クラシック名曲1000フレーズ」(2)


EX-word-c

今回は大バッハ、ハイドン、モーツァルト、シューマン、ブラームス、ブルックナー、マーラーといったあたりを見ていこう。

まずはJ.S.バッハから。
 
管弦楽組曲第2番 序曲
管弦楽組曲第2番 ロンド
管弦楽組曲第2番 サラバンド
管弦楽組曲第2番 ブーレ
管弦楽組曲第2番 ポロネーズ
管弦楽組曲第2番 メヌエット
管弦楽組曲第2番 バディヌリー
管弦楽組曲第3番 エアー(G線上のアリア)
管弦楽組曲第3番 ガヴォット
ブランデンブルク協奏曲第1番 第1楽章
ブランデンブルク協奏曲第1番 第2楽章
ブランデンブルク協奏曲第1番 第3楽章
ブランデンブルク協奏曲第1番 第4楽章
ブランデンブルク協奏曲第2番 第1楽章
ブランデンブルク協奏曲第2番 第2楽章
ブランデンブルク協奏曲第2番 第3楽章
ブランデンブルク協奏曲第3番 第1楽章
ブランデンブルク協奏曲第3番 第2楽章
ブランデンブルク協奏曲第4番 第1楽章
ブランデンブルク協奏曲第4番 第2楽章
ブランデンブルク協奏曲第4番 第3楽章
ブランデンブルク協奏曲第5番 第1楽章
ブランデンブルク協奏曲第5番 第2楽章
ブランデンブルク協奏曲第5番 第3楽章
ブランデンブルク協奏曲第6番 第1楽章
ブランデンブルク協奏曲第6番 第2楽章
ブランデンブルク協奏曲第6番 第3楽章
2つのヴァイオリンのための協奏曲 第1楽章
2つのヴァイオリンのための協奏曲 第2楽章
2つのヴァイオリンのための協奏曲 第3楽章
ヴァイオリン協奏曲第1番 第1楽章
ヴァイオリン協奏曲第1番 第2楽章
ヴァイオリン協奏曲第1番 第3楽章
ヴァイオリン協奏曲第2番 第1楽章
ヴァイオリン協奏曲第2番 第3楽章
チェンバロ協奏曲第1番 第1楽章
チェンバロ協奏曲第1番 第2楽章
チェンバロ協奏曲第1番 第3楽章
チェンバロ協奏曲第5番 第2楽章
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番シャコンヌ
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ガヴォット
無伴奏チェロ組曲第1番プレリュード
無伴奏チェロ組曲第3番プレリュード
無伴奏チェロ組曲第3番アルマンド
無伴奏チェロ組曲第3番クーラント
無伴奏チェロ組曲第3番サラバンド
無伴奏チェロ組曲第3番ブーレ
無伴奏チェロ組曲第3番ジーク
無伴奏チェロ組曲第6番ガヴォット
平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番
平均律クラヴィーア曲集第1巻第2番
平均律クラヴィーア曲集第1巻第3番
平均律クラヴィーア曲集第1巻第4番
平均律クラヴィーア曲集第1巻第5番
フランス組曲第3番メヌエット
フランス組曲第5番アルマンド
ゴルトベルク変奏曲 アリア
ゴルトベルク変奏曲 第1変奏
ゴルトベルク変奏曲 第2変奏
ゴルトベルク変奏曲 第3変奏
アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳第2巻Anh.114
アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳第2巻Anh.115
アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳第2巻Anh.116
小フーガ・ト短調
トッカータとフーガ・二短調
コラール「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」
カンタータ第147番「心と口と行いと生活で」
カンタータ第208番「楽しき狩りこそわが喜び」
カンタータ第211番「お静かに、お喋りめさるな」
ミサ曲ロ短調「われらに平安を与えたまえ」
マタイ受難曲 終末合唱曲
アヴェ・マリア

以上、計72フレーズ

ベートーヴェンにはわずかに及ばなかったものの実に7.2%という勘定。十分に貫禄を見せつけた。

次はハイドン。

交響曲第94番「驚愕」第1楽章
交響曲第94番「驚愕」第2楽章
交響曲第94番「驚愕」第3楽章
交響曲第94番「驚愕」第4楽章
交響曲第100番「軍隊」第1楽章
交響曲第100番「軍隊」第2楽章
交響曲第100番「軍隊」第3楽章
交響曲第100番「軍隊」第4楽章
交響曲第101番「時計」第1楽章
交響曲第101番「時計」第2楽章
交響曲第101番「時計」第3楽章
交響曲第101番「時計」第4楽章
チェロ協奏曲第2番 第1楽章
チェロ協奏曲第2番 第2楽章
チェロ協奏曲第2番 第3楽章
トランペット協奏曲変ホ長調 第3楽章
弦楽四重奏曲第17番「セレナード」第2楽章
弦楽四重奏曲第67番「ひばり」第1楽章
弦楽四重奏曲第77番「皇帝」第2楽章
オラトリオ「天地創造」第1部「天は神の栄光を語り」

以上20フレーズ。まずまずといったところか、、、

次はモーツァルト。

交響曲第25番 第1楽章
交響曲第35番「ハフナー」第1楽章
交響曲第35番「ハフナー」第2楽章
交響曲第35番「ハフナー」第3章
交響曲第35番「ハフナー」第4楽章
交響曲第36番「リンツ」第4楽章
交響曲第38番「プラハ」第3楽章
交響曲第39番 第1楽章
交響曲第39番 第2楽章
交響曲第39番 第3楽章
交響曲第39番 第4楽章
交響曲第40番 第1楽章
交響曲第40番 第2楽章
交響曲第40番 第3楽章
交響曲第40番 第4楽章
交響曲第41番「ジュピター」 第1楽章
交響曲第41番「ジュピター」 第2楽章
交響曲第41番「ジュピター」 第3楽章
交響曲第41番「ジュピター」 第4楽章
3つのドイツ舞曲 第1番
3つのドイツ舞曲 第2番
3つのドイツ舞曲 第3番「そりすべり」
レ・プティ・リアン パントマイム
アイネ・クライネ・ナハトムジーク第1楽章
アイネ・クライネ・ナハトムジーク第2楽章
アイネ・クライネ・ナハトムジーク第3楽章
アイネ・クライネ・ナハトムジーク第4楽章
ディヴェルティメント K.136 第1楽章
ディヴェルティメント K.136 第2楽章
ディヴェルティメント K.136 第3楽章
ディヴェルティメント K.137 第1楽章
ディヴェルティメント K.137 第2楽章
ディヴェルティメント K.137 第3楽章
ディヴェルティメント K.138 第1楽章
ディヴェルティメント K.138 第2楽章
ディヴェルティメント K.138 第3楽章
ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 第1楽章
ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 第2楽章
ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 第3楽章
ピアノ協奏曲第20番 第1楽章
ピアノ協奏曲第20番 第2楽章
ピアノ協奏曲第20番 第3楽章
ピアノ協奏曲第21番 第1楽章
ピアノ協奏曲第21番 第2楽章
ピアノ協奏曲第21番 第3楽章
ピアノ協奏曲第23番 第1楽章
ピアノ協奏曲第23番 第2楽章
ピアノ協奏曲第23番 第3楽章
ピアノ協奏曲第24番 第1楽章
ピアノ協奏曲第24番 第2楽章
ピアノ協奏曲第24番 第3楽章
ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」第1楽章
ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」第2楽章
ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」第3楽章
ヴァイオリン協奏曲第3番 第2楽章
ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」第1楽章
ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」第2楽章
ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」第3楽章
フルートとハープのための協奏曲 第1楽章
フルートとハープのための協奏曲 第2楽章
フルートとハープのための協奏曲 第3楽章
オーボエ協奏曲 第1楽章
オーボエ協奏曲 第2楽章
オーボエ協奏曲 第3楽章
クラリネット協奏曲 第1楽章
クラリネット協奏曲 第2楽章
クラリネット協奏曲 第3楽章
ファゴット協奏曲 第1楽章
ファゴット協奏曲 第2楽章
ファゴット協奏曲 第3楽章
ホルン協奏曲第1番 第1楽章
ホルン協奏曲第1番 第2楽章
ホルン協奏曲第3番 第1楽章
ホルン協奏曲第3番 第2楽章
ホルン協奏曲第3番 第3楽章
クラリネット五重奏曲 第1楽章
クラリネット五重奏曲 第2楽章
クラリネット五重奏曲 第3楽章
クラリネット五重奏曲 第4楽章
弦楽四重奏曲第17番「狩り」第1楽章
弦楽四重奏曲第17番「狩り」第2楽章
弦楽四重奏曲第17番「狩り」第3楽章
弦楽四重奏曲第17番「狩り」第4楽章
フルート四重奏曲第1番 第1楽章
フルート四重奏曲第1番 第2楽章
フルート四重奏曲第1番 第3楽章
ヴァイオリン・ソナタ K.304 第1楽章
ヴァイオリン・ソナタ K.378 第1楽章
ヴァイオリン・ソナタ K.378 第2楽章
ヴァイオリン・ソナタ K.378 第3楽章
ピアノ・ソナタ第8番 第1楽章
ピアノ・ソナタ第8番 第2楽章
ピアノ・ソナタ第8番 第3楽章
ピアノ・ソナタ第10番 第1楽章
ピアノ・ソナタ第10番 第2楽章
ピアノ・ソナタ第10番 第3楽章
ピアノ・ソナタ第11番 第1楽章
ピアノ・ソナタ第11番 第2楽章
ピアノ・ソナタ第11番 第3楽章
ピアノ・ソナタ第15番 第1楽章
ピアノ・ソナタ第15番 第2楽章
ピアノ・ソナタ第15番 第3楽章
きらきら星変奏曲
歌劇「フィガロの結婚」序曲
歌劇「フィガロの結婚」もう飛ぶまいぞ、この蝶々
歌劇「フィガロの結婚」愛の神よ安らぎを
歌劇「フィガロの結婚」恋とはどんなものかしら
歌劇「フィガロの結婚」手紙の二重唱
歌劇「フィガロの結婚」恋人よ早くここへ
歌劇「ドン・ジョバンニ」序曲
歌劇「ドン・ジョバンニ」カタログの歌
歌劇「ドン・ジョバンニ」悪者の正体がわかったでしょう
歌劇「ドン・ジョバンニ」ぶってよマゼット
歌劇「ドン・ジョバンニ」窓辺においでよ
歌劇「魔笛」序曲
歌劇「魔笛」私は鳥刺し
歌劇「魔笛」なんと美しい絵姿
歌劇「魔笛」夜の女王のアリア
歌劇「魔笛」この神聖な神殿には
歌劇「魔笛」愛の喜びは露と消え
歌劇「魔笛」恋人か女房があれば
レクイエム ラクリモサ
すみれ
秘め事
別れの歌
夕べの想い
クローエに寄す
小さな糸紡ぎ娘
春へのあこがれ

以上、計129フレーズ。

これはすごい。12.9%というダントツの占有率! さしものベートーヴェンやバッハでさえ霞んでしまう。モーツァルト恐るべし。

次はシューマン。

交響曲第1番「春」第1楽章
交響曲第3番「ライン」第1楽章
交響曲第3番「ライン」第2楽章
交響曲第3番「ライン」第5楽章
ピアノ協奏曲 第1楽章
ピアノ協奏曲 第2楽章
ピアノ協奏曲 第3楽章
謝肉祭 前口上
謝肉祭 アルルカン
謝肉祭 高貴なワルツ
謝肉祭 パピヨン
謝肉祭 めぐりあい
謝肉祭 パンタロンとコロンビーヌ
謝肉祭 ペリシテ人と闘うダヴィッド同盟の行進曲
子供の情景 見知らぬ国から
子供の情景 珍しいお話
子供の情景 鬼ごっこ
子供の情景 トロイメライ
子供の情景 炉ばたで
子供のためのアルバム 楽しい農夫
詩人の恋 うるわしくも美しい5月に

以上21フレーズ。どうも表題つきの作品が優先されているような気がする。

次はブラームス。

交響曲第1番 第1楽章
交響曲第1番 第2楽章
交響曲第1番 第3楽章
交響曲第1番 第4楽章
交響曲第2番 第1楽章
交響曲第2番 第2楽章
交響曲第2番 第3楽章
交響曲第2番 第4楽章
交響曲第3番 第1楽章
交響曲第3番 第2楽章
交響曲第3番 第3楽章
交響曲第3番 第4楽章
交響曲第4番 第1楽章
交響曲第4番 第2楽章
交響曲第4番 第3楽章
交響曲第4番 第4楽章
ハイドン主題変奏曲
悲劇的序曲
ハンガリー舞曲第1番(管弦楽版)
ハンガリー舞曲第4番(管弦楽版)
ハンガリー舞曲第5番(管弦楽版)
ハンガリー舞曲第6番(管弦楽版)
ハンガリー舞曲第7番(管弦楽版)
ピアノ協奏曲第2番 第1楽章
ピアノ協奏曲第2番 第2楽章
ピアノ協奏曲第2番 第4楽章
ヴァイオリン協奏曲 第1楽章
ヴァイオリン協奏曲 第2楽章
ヴァイオリン協奏曲 第3楽章
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 第1楽章
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 第2楽章
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 第3楽章
弦楽六重奏曲第1番 第2楽章
ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」第1楽章
ヴァイオリン・ソナタ第3番 第1楽章
ヴァイオリン・ソナタ第3番 第2楽章
ヴァイオリン・ソナタ第3番 第3楽章
ヴァイオリン・ソナタ第3番 第4楽章

以上、38フレーズ。やや室内楽が少ないか。クラリネット五重奏曲などはあっても良かったかも。

次はブルックナー。

交響曲第4番「ロマンティック」 第1楽章
交響曲第4番「ロマンティック」 第3楽章

以上、2フレーズ。って、これだけ?(笑)いやはや、ここまで人気がないかブルックナー。

次、マーラー。

交響曲第1番「巨人」第1楽章
交響曲第1番「巨人」第2楽章
交響曲第1番「巨人」第3楽章
交響曲第1番「巨人」第4楽章
交響曲第5番 第1楽章
交響曲第5番 第2楽章
交響曲第5番 第3楽章
交響曲第5番 第4楽章
交響曲第5番 第5楽章
交響曲第8番「千人の交響曲」 第1部
さすらう若人の歌「朝の野辺を歩けば」

以上、11フレーズ。ブルックナーに比べればかなりマシだが、、

(雑談)カシオ電子辞書エクスワード搭載の「クラシック名曲1000フレーズ」(1)


カシオの「エクスワード」という電子辞書を購入した。

EX-word

XD-B6600という2万円のモデルで、国語辞典(広辞苑)、漢和辞典、英和辞典、和英辞典、ブリタニカ国際大百科事典といったあたりの中核的な辞書以外に、日本語コロケーション辞典、ことわざ成句使い方辞典、四字熟語辞典、英会話表現辞典、古語辞典といった周辺的な辞書とか、パソコン用語辞典、家庭医学大事典、スピーチ文例集といった実用書、あるいは日本史事典、世界史事典、植物図鑑、昆虫図鑑、俳句歳時記、世界の料理・メニュー辞典、ワイン辞典、シネマ辞典といった趣味に特化したコンテンツ、はたまた百人一首や日本国憲法といったものまで含めて、全部で100もの膨大なコンテンツが内蔵されているのが特徴となっている。

もっぱら仕事で使うのを意図して買ったのだが、上記のように趣味的な用途のコンテンツが相当量内蔵されているので、何かを調べるという本来の辞書的な使い方以外に、気ままに面白そうなコンテンツを拾って読んでいくという使い方もできるので、仕事以外でもそこそこ使っている。

ところで、この電子辞書には上記100コンテンツとは別の「おまけ」的なものとして「日本文学700作品」、「クラシック名曲1000フレーズ」という2つのコンテンツが含まれている。

いずれも収録数の大きさからして「おまけ」というには少々豪華すぎる印象を受けるかもしれない、が、なんのことはない、日本文学の方は青空文庫のテクストのコピーだし、クラシック名曲の方はナクソス・ミュージック・ライブラリの30秒の無料試聴部分を収録したというだけのもので、いずれもネット上ではタダで読んだり聞いたりできるものなのだから、製品に含めてもコストは特段かからないはず。うまいところに目を付けたなものだと思う。

それにしても、膨大な量にのぼる文学作品やクラシック名曲から700なり1000の内容を抽出する、という行為それ自体には、いささか興味をそそられる。電子辞書というものがものだけに、選考基準としては各作品の一般的知名度を考慮し最大公約数的な作品なりフレーズが選出されるというのが普通の考え方だが、しかし、それでもある程度は選出担当者のバイアスも免れないのではないのか、という気もする。

EX-word-b

ためしに「日本文学700作品」の方の夏目漱石の収録作品を見てみよう。どういった作品が含まれているのだろうか。

硝子戸の中
草枕
虞美人草
坑夫
こころ
三四郎
それから
手紙 
彼岸過迄 
文鳥
坊っちゃん 
道草
明暗 

夢十夜 
倫敦塔
吾輩は猫である 
私の個人主義

以上、計18作品が収録されていた。

少々違和感を感じた。なるほど一見すると、この作家の代表的な作品は一通り網羅されているように見えるが、よく見ると「行人」が抜けているのである。ほかに「二百十日」「野分」などもないが、これらはいいとしても、「坑夫」が入っている一方で「行人」が入っていないというのは、いささか奇異に見えてしまう。別に作品選定を批判しようとかいう気は毛頭ないし、あくまで興味本位な立場で眺めて素直な印象を述べたに過ぎないが。

それでは、「クラシック名曲1000フレーズ」の方はどうなっているのだろうか。以下、興味本位な立場で見ていこうと思う。

EX-word-c

ここで注意すべき点は、あくまで「1000フレーズ」であって1000曲ではないということ。例えば複数の楽章で構成されている交響曲のような作品は、その個々の楽章が単位になるし、組曲などの場合は個々の構成曲、オペラ作品の場合は個々のアリアが、ここでの「フレーズ」を構成する基本単位となっている。例えばモーツァルトの「アイネ・クライネ」の場合4つの楽章それぞれの冒頭30秒が「フレーズ」として聴けるように収録されている。つまり「アイネ・クライネ」だけで1000のうちの4フレーズが占められるという計算になる。

作曲家はかなり幅広く選定されているが、やはり現代系は少ない。新ウィーン楽派の3人(シェーンベルク、ベルク、ヴェーベルン)の作品は全く取り上げられていないし、ストラヴィンスキーとショスタコーヴィチも除外されている。反面、どこかで聞いたことのあるようなポピュラー小品系の作品を書いた作曲家の方が、かなり多く取り上げられていたりしている。例えば「スケーターズ・ワルツ」で有名なエミール・ワルトトイフェルは6作品も入っている。

さて、まずはベートーヴェンから見てみよう。

交響曲第3番「英雄」第1楽章
交響曲第3番「英雄」第2楽章
交響曲第3番「英雄」第3楽章
交響曲第3番「英雄」第4楽章
交響曲第5番「運命」第1楽章
交響曲第5番「運命」第2楽章
交響曲第5番「運命」第3楽章
交響曲第5番「運命」第4楽章
交響曲第6番「田園」第1楽章
交響曲第6番「田園」第2楽章
交響曲第6番「田園」第3楽章
交響曲第6番「田園」第4楽章
交響曲第6番「田園」第5楽章
交響曲第7番 第1楽章
交響曲第7番 第2楽章
交響曲第7番 第3楽章
交響曲第7番 第4楽章
交響曲第8番 第1楽章
交響曲第8番 第2楽章
交響曲第8番 第3楽章
交響曲第8番 第4楽章
交響曲第9番「合唱」第1楽章
交響曲第9番「合唱」第2楽章
交響曲第9番「合唱」第3楽章
交響曲第9番「合唱」第4楽章
コリオラン序曲
フィデリオ序曲
エグモント序曲
ピアノ協奏曲第3番 第3楽章
ピアノ協奏曲第4番 第3楽章
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 第1楽章
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 第2楽章
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 第3楽章
ヴァイオリン協奏曲 第1楽章
ヴァイオリン協奏曲 第2楽章
ヴァイオリン協奏曲 第3楽章
ロマンス第2番
七重奏曲・作品20 第3楽章
弦楽四重奏曲第7番 第1楽章
弦楽四重奏曲第7番 第2楽章
弦楽四重奏曲第7番 第3楽章
弦楽四重奏曲第7番 第4楽章
弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」 第1楽章
弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」 第2楽章
弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」 第3楽章
弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」 第4楽章
ピアノ三重奏曲第7番「大公」 第1楽章
ピアノ三重奏曲第7番「大公」 第2楽章
ピアノ三重奏曲第7番「大公」 第3楽章
ピアノ三重奏曲第7番「大公」 第4楽章
ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」第1楽章
ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」第2楽章
ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」第3楽章
ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」第4楽章
ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」第1楽章
ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」第2楽章
ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」第3楽章
チェロ・ソナタ第3番 第1楽章
チェロ・ソナタ第3番 第2楽章
チェロ・ソナタ第3番 第3楽章
チェロ・ソナタ第3番 第4楽章
ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」第1楽章
ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」第2楽章
ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」第3楽章
ピアノ・ソナタ第14番「月光」第1楽章
ピアノ・ソナタ第14番「月光」第2楽章
ピアノ・ソナタ第14番「月光」第3楽章
ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」第3楽章
ピアノ・ソナタ第23番「熱情」第1楽章
ピアノ・ソナタ第23番「熱情」第2楽章
ピアノ・ソナタ第23番「熱情」第3楽章
エリーゼのために
失われた小銭への怒り

以上、計73フレーズ。さすがにベートーヴェン。実に7.3%という勘定。

以上はあくまで辞書画面上の表示通り引用したが、たまに実際の作品構造と合っていない記載もある。例えば上記のチェロ・ソナタ第3番の第4楽章というのは実際は第3楽章主部のフレーズが収録されている。

「セリオーソ」や「大公」などは全楽章までは選ばず、そのぶんミサソレムニスかトリプルコンチェルトにまわすという手もありそうだが、全体的には妥当にして無難な選曲という気もする。

こんな感じで以下、数回にわたって主要作曲家の収録フレーズをざっと俯瞰してみたいと思う。

カンブルラン/読売日本交響楽団の演奏会(4/21 サントリーホール)の感想


①メシアン 「ほほえみ」

メシアン最晩年の1989年に作曲された小品。これはモーツァルトに敬意を表しての作品とされ、モーツァルトの生涯と作品には常に「ほほえみ」があった、というのが題意とのこと。静かな森のざわめきを思わせる弦の弱奏に、時おり鳥の鳴き声を思わせる鋭いモチーフを管楽器と打楽器が響かせ、さながら深い森の神秘的な佇まいをホールに現出させる。人為的なメロディ性は皆無。ホールにいながら自然の中に身を浸すような体験だった。

②イベール 3つの小品

これは木管4声にホルンという5人のアンサンブルにより、指揮者なしで演奏された。先のメシアンとは打って変った、親しみ易いメロディの充溢する賑やかな楽想。パリの洒落たレストランなどで演奏されても合いそうだ。直前のメシアンとのコントラストが印象的。

③イベール アルト・サクソフォーンと11の楽器のための室内小協奏曲

前曲に輪をかけて賑やか。パリの酒場などで演奏されても良さそう。須川展也のサクソフォーン演奏が軽妙洒脱。ふっくらと柔らかみのある響きからウィットに富んだメロディが次々に飛びだす。心地よい喧騒感に浸ったひとときだった。それにしても次のフランクも含め、ひとくちにフランスものと言っても当夜の4曲は楽想が相互に一定の距離を保っており、そのあたりの切り変わりの妙が素晴らしい。カンブルランのプログラムビルディングは相変わらず冴えている。

④フランク 交響曲

この曲は割とよく耳にしている。同じホールでは昨年アルミンク/新日本フィルで聴いたし、その前だと第一生命ホールで聴いたジャパン・シンフォニアの、室内楽の極地のような演奏が思い出される。当夜カンブルラン/読響が披歴した演奏は全体的なアンサンブルの音響的洗練の度合いのみならず、フレーズをソフトに響かせる部分とハードに決める部分との切り分けが徹底されていたこと(第1楽章の第1主題と第2主題との対比の鮮やかさ)、トッティでの管パートの折り重なりの立体感が際立っていたこと(第1楽章の再現部冒頭部の全奏での深々としたパースペクティブ)、いずれも昨年のアルミンク/新日本フィルの比ではなく、造型的な平衡感の良さ、明晰な色彩感、鋭敏なフレージングの流動力など、ジャパン・シンフォニアを別とすれば、このフランクの交響曲に対するアプローチとしては、ひとつの理想形を呈していたように思えた。素晴らしい演奏だった。

カンブルラン/読売日本交響楽団の演奏会(4/21 サントリーホール)


読売日本交響楽団 演奏会(名曲シリーズ)
4/21 サントリーホール

指揮:シルヴァン・カンブルラン

演目:
 メシアン 「ほほえみ」
 イベール 3つの小品
 イベール アルト・サクソフォーンと11の楽器のための室内小協奏曲(サクソフォーン:須川展也)
 フランク 交響曲

アンコール曲(須川展也):
 ピアソラ オブリビオン(忘却)

しばらくコンサートから遠ざかっていたが、久々に生演奏の醍醐味を満喫した。

フランス系の演目を並べたプログラムは、さすがにフランスの指揮者カンブルランの得意分野という感じがした。

2012-4-21
開演前の様子

D.R.デイヴィス/リンツ・ブルックナー管によるフィリップ・グラスの交響曲第9番


フィリップ・グラス 交響曲第9番
 D.R.デイヴィス/リンツ・ブルックナー管弦楽団
 Orange Mountain 2011・2012年ライヴ OMM0081
OMM0081

デニス・ラッセル・デイヴィス指揮リンツ・ブルックナー管弦楽団の演奏によるフィリップ・グラスの交響曲第9番。米オレンジ・マウンテン・ミュージックの新譜。2011年12月および2012年1月オーストリア、リンツ・ブルックナーハウスでのライヴ録音。

フィリップ・グラスは一般的にはミニマル・ミュージックの大家として知られる作曲家だが、1993年から交響曲の作曲を続けており、2005年の時点で交響曲第8番までが作曲されていた。この交響曲第9番は今年の1月1日にオーストリアのリンツで世界初演されており、その時のライヴが本CDに収録されている。ただ、録音データを見ると「2011年12月30日および2012年1月1日」となっているので、おそらくリハーサル時に収録された録音も部分的に用いられているものと思われる。

本CDのライナーノートではグラス自身がインタヴューに答える形で、この交響曲第9番に関する作曲のコンセプトなどが開陳されている。作曲に際して特に意識した作品としては、マーラーの交響曲第9番が挙げられている。また9番めのシンフォニーという観点では当然ながらベートーヴェンを意識したとも述べている。

読んでいて特に印象深かった部分を以下に引用する。

When you start to write numbered symphonies you've got to be thinking of Beethoven, Brahms, Shostakovich, Prokofiev, Mahler, and Bruckner. Basically when you start putting numbers on symphonies you are inviting people to look at it as part of a lineage. If you didn't want to do that you wouldn't number them. Right? It's inescapable.

番号の付いた交響曲を書き始める以上、必然的にベートーヴェン、ブラームス、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、マーラー、ブルックナーを意識しなければならない。そもそも交響曲に番号を置くという行為は、その作品をベートーヴェンから連なる交響曲の系譜の中に位置づけることを意味するのだ。もしそれが嫌なら、交響曲に番号など与えないことだ。そうだろう? その系譜からは誰も逃れられないのだから。

このあたりは単に交響曲というものに対するグラス自身の作曲のスタンスの表明というにとどまらず、作曲家としての自作に対する強固な自負のようなものが透けて見えるように思う。

ジェラール・コセのヴィオラ演奏によるショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタ


ショスタコーヴィチ ヴィオラ・ソナタ
 コセ(va)、エンゲラー(pf)
 Mirare 2011年 MIR172
MIR172

ジェラール・コセのヴィオラとブリジット・エンゲラーのピアノによるショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタ。仏Mirareの新譜。2011年9月パリ、サンジェ・ポリニャック財団におけるセッション録音。

他にグラズノフのエレジーop.44、チャイコフスキーの夜想曲op.19-4と「メロディ」op.42-3と「感傷的なワルツ」op.51-6、ラフマニノフのヴォカリースop.34-14といった曲が併録されている。

ショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタは愛聴曲なので新譜が出れば入手するようにしているが、それほど頻繁に録音される曲でもないのに、なぜか今年に入ってダニロ・ロッシのLIMEN盤、ローレンス・パワーのハイペリオン盤と立て続けにリリースされている。不思議だ。

ジェラール・コセはアンサンブル・アンテルコンタンポランに所属するフランスの実力派ヴィオリスト。共演ピアニストはLFJでお馴染みのエンゲラー。

ノセダ/ロンドン響によるブリテンの戦争レクイエム


ブリテン 戦争レクィエム
 ノセダ/ロンドン交響楽団
 Lso-Live 2011年ライヴ LSO0719
LSO0719

ジャナンドレア・ノセダ指揮ロンドン交響楽団の演奏によるブリテンの戦争レクイエム。ロンドン響自主制作レーベルLso-Liveの新譜。2011年10月ロンドン、バービカンホールでのライヴ録音。歌手はサビーナ・ツビラク(ソプラノ)、イアン・ボストリッジ(テノール)、サイモン・キーンリーサイド(バリトン)。

ノセダは最近リリースされたカダケス管弦楽団とのシューベルト&シューマンのCD、先般のN響とのカゼッラ交響曲第2番の実演、同曲のBBCフィルハーモニックとのCD、いずれも良かったが、今回は名門ロンドン響を指揮してのブリテンということで早速入手した。

戦争レクイエムはオーケストラに大編成を要するわりには随所における弱音進行部に独特の凄味を有する作品でもあるので、そのあたりの弱音の音響的実在感がSACDのスペックでリアルに捉えられていることを期待したい。

セレブリエール/ボーンマス響によるヴェルディのオペラからのバレエ音楽全集


ヴェルディ オペラからのバレエ音楽全集
 セレブリエール/ボーンマス交響楽団
 ナクソス 2011年 8572818
8572818

ホセ・セレブリエール指揮ボーンマス交響楽団の演奏によるヴェルディのオペラからのバレエ音楽全集。Naxosの新譜。2011年5月イギリス、プール・ライトハウスでのセッション録音。ヴェルディの「オテロ」「マクベス」「イェルサレム」「ドン・カルロ」「アイーダ」「トロヴァトーレ」「シチリア島の夕べの祈り」の各作品で用いられているバレエの場面の音楽が抽出されCD2枚に収録されている。

ヴェルディに限らずオペラ作品のオーケストラのみによる録音というと普通は序曲、前奏曲、間奏曲あたりを取り上げるのが相場なので、バレエ音楽に焦点を当てるというニッチな発想が斬新。こういう聴き方もいいかもしれない。

バーンスタイン/イスラエル・フィルによるマーラー交響曲第9番のテルアビブでのライヴ


マーラー 交響曲第9番
 バーンスタイン/イスラエル・フィル
 Helicon 1985年ライヴ HEL029656
HEL029656

レナード・バーンスタイン指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるマーラー交響曲第9番。Heliconレーベルの新譜。1985年8月テルアビブ、マン・オーディトリアムでのライヴ録音。

毎月めぼしい新譜を購入し続けているが、手に取った瞬間に思わず身震いを覚えたCDというのは、ここ数年では他にちょっと記憶にない。

稀代のマーラー指揮者バーンスタインの最晩年の時期のマーラー、それも交響曲第9番のライヴ、その未知の録音がここにある。計り知れない喜びというほかない。

リザ&ドミトリーのフェルシュトマン親子によるコダーイ、ラヴェル、シュールホフのヴァイオリン&チェロ二重奏曲集



コダーイ ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲
&ラヴェル ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
&シュールホフ ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲
 リザ・フェルシュトマン(vn) ドミトリー・フェルシュトマン(vc)
 Challenge Classics 2011年 CC72542
CC72542

リザ・フェルシュトマンのヴァイオリンとドミトリー・フェルシュトマンのチェロによるコダーイ、ラヴェルおよびシュールホフのヴァイオリンとチェロのための二重奏曲。蘭チャレンジ・クラシックスの新譜。2011年5月オランダ、アイントホーフェンでのセッション録音。

ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲は作品自体が非常に少ないが、このジャンルの代表的な作品をひとつ挙げるとするなら、おそらくコダーイの二重奏曲か、あるいはラヴェルのソナタのどちらかになるのだろう。

このアルバムではその2作品に加えてシュールホフの二重奏曲が組み合わされている。ほとんど類例のないカップリングのように思う。演奏者が実の親子の顔合わせという点も珍しい。

バレンボイム/シュターツカペレ・ベルリンによるブルックナー交響曲第7番


ブルックナー 交響曲第7番
 バレンボイム/シュターツカペレ・ベルリン
 グラモフォン 2010年ライヴ 4790320
4790320

ダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンの演奏によるブルックナー交響曲第7番。独グラモフォンの新譜。2010年ベルリン、フィルハーモニーでのライヴ録音。

このコンビのブルックナーは昨年リリースの交響曲第4番が素晴らしかったので今回の7番も入手。レーベルがグラモフォンに変わった。

ジル・コリアールとトゥールーズ室内管弦楽団とバルバロック四重奏団によるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲



ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲、ロマンス第1番&第2番
 コリアール/トゥールーズ室内管&バルバロック四重奏団
 Integral 2011年 INTEG201103
INTEG201103

ジル・コリアールのヴァイオリン・ソロとトゥールーズ室内管弦楽団およびバルバロック四重奏団の伴奏によるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。仏Integralの新譜。2011年4月ポンピニャン城の礼拝堂でのセッション録音。ロマンス第1番と第2番も併録。

バルバロック四重奏団はティンパノン、バンドネオン、メカニック・オルガンとコントラバスの各奏者より構成されるアンサンブル団体であり、このベートーヴェンの協奏曲ではオケの弦パートをトゥールーズ室内管の担当としたうえで、管パートの方をバルバロック四重奏団の4つのパートに置き換えるという、かなり変則的な形で演奏されている。

正直なんのこっちゃという気もするが、意外と面白そうな匂いもする。すくなくとも、どういう風に響くか想像がつかないのは事実だし、とりあえず聴いてみたいと思い入手した。

エッシェンバッハ/ロンドン・フィルによるベートーヴェンのミサ・ソレムニス


ベートーヴェン ミサ・ソレムニス
 エッシェンバッハ/ロンドン・フィル
 Lpo 2008年ライヴ LPO0061
LPO0061

クリストフ・エッシェンバッハ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるベートーヴェンのミサ・ソレムニス。ロンドンフィル自主制作レーベルの新譜。2008年ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライヴ録音。歌手はアン・シュヴァネヴィルムス(ソプラノ)、アネッテ・ヤーンズ(ソプラノ)、ニコライ・シューコフ(テノール)、ディートリッヒ・ヘンシェル(バス)。

エッシェンバッハ/ロンドン・フィルは前回リリースのブルックナー6番が非常に良かったので今回のベートーヴェンも早速入手した。

クナッパーツブッシュ/バイエルン国立歌劇場管弦楽団によるワーグナー楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」全曲



ワーグナー 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」全曲
 クナッパーツブッシュ/バイエルン国立歌劇場管弦楽団
 Orfeo 1955年ライヴ ORFEOR462974
ORFEOR462974

ハンス・クナッパーツブッシュ指揮バイエルン国立歌劇場管弦楽団の演奏によるワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」全曲。1955年ミュンヘンでのライヴ録音。

独オルフェオから以前リリースのCDで、先月バイエルン国立歌劇場の過去のワーグナーの録音を調べていた際に興味を引いた。

そのときはメータ指揮のワルキューレを取り寄せていたが、先日リリースされたクナッパーツブッシュ/ウィーン・フィルのブルックナー8番のCDを聴いたら、このマイスタージンガーが無性に聴きたくなり、入手した。

リチャード・タニクリフによるバッハの無伴奏チェロ組曲集


J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲(全曲)
 タニクリフ(vc)
 Linn Records 2010年・2011年 CKD396
CKD396

リチャード・タニクリフのチェロ演奏によるバッハの無伴奏チェロ組曲(全曲)。英Linnレコードの新譜。2010年10月から2011年11月にかけてのイギリスのケンブリッジ、チェスタートン、聖ジョージ教会でのセッション録音。

使用楽器は1720年製のバロック・チェロだが、第6番は5弦のチェロ・ピッコロ使用。ピッチは415Hzとある。

タニクリフはイギリスのピリオド・オーケストラであるエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団の首席チェロ奏者にして現在のバロック・チェロ演奏の第一人者として知られる。

モダン・チェロにおいてさえ演奏が至難とされるバッハの無伴奏チェロ組曲のバロック・チェロによる録音は少なく、新譜も年に一回でるかでないかという頻度。バロック・チェロ奏者にとってはさぞかし挑戦しがいのある作品だろうし、そのあたりのチェリストのチャレンジ精神に惹かれて入手した。

ブリュッヘン/18世紀オーケストラによるバッハの復活祭オラトリオ


J.S.バッハ 復活祭オラトリオ、オルガン協奏曲
 ブリュッヘン/18世紀オーケストラ
 Glossa 2011年ライヴ GCD921115
GCD921115

フランス・ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラの演奏によるバッハの復活祭オラトリオ。スペインGlossaレーベルの新譜。2011年4月オランダ、アムステルダムおよびユトレヒトでのライヴ録音。合唱はカペラ・アムステルダム、声楽陣はイルセ・エーレンス(ソプラノ)、マイケル・チャンス(カウンターテナー)、マルクス・シェーファー(テノール)、デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バス)。

加えてバッハの教会カンタータ第35番と第156番の編曲に基づくオルガン協奏曲もオラトリオの前に収録されている。

大バッハの残した3つのオラトリオの中でも最も知名度の高いクリスマス・オラトリオ、あるいは教会カンタータの第11番に編入されている昇天節オラトリオに対し、復活祭オラトリオはいまひとつ地味な作品という印象がある。

とはいえブリュッヘンのバッハとなれば18世紀オーケストラを指揮した最近の録音が軒並み好調だし、昨年2月にすみトリで聴いた新日本フィルとのロ短調ミサも印象に新しいこともあり、早速入手した。

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