ノセダ/BBCフィルハーモニックによるカゼッラの交響曲第2番


カゼッラ 交響曲第2番
 ノセダ/BBCフィルハーモニック
 シャンドス 2010年 CHAN10605
CHAN10605

ジャナンドレア・ノセダ指揮BBCフィルハーモニックの演奏によるカゼッラの交響曲第2番。英シャンドスより以前リリースされたCD。2010年1月マンチェスターでのセッション録音。交響曲のほかマーティン・ロスコーのピアノ演奏による「スカルラッティアーナ」というカゼッラ作品も併録されている。

カゼッラの交響曲第2番は今月N響の定期公演でノセダの指揮で初めて聴いた(公演パンフレットには「カセルラ」と表記されていたが)が、なかなか面白い曲だと感じたし、コンサートだけ聴いて終わり、では勿体ないと思った。調べてみたら、ちょうどノセダ指揮のCDがリリースされていたので、さっそく入手した。

ペレーニによるブリテン、バッハおよびリゲティの無伴奏チェロ作品集


リゲティ 無伴奏チェロ・ソナタ
&ブリテン 無伴奏チェロ組曲第3番
&J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲第6番
 ペレーニ(vc)
 ECM 2009年 4764166
476-4166

ミクローシュ・ペレーニのチェロ演奏によるブリテン、バッハおよびリゲティの無伴奏チェロ作品集。独ECMの新譜。2009年ルガノでのセッション録音。収録曲はブリテンの無伴奏チェロ組曲第3番、J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第6番、リゲティの無伴奏チェロ・ソナタ。

一昨年リリースのウィグモアホール・ライヴ以来、久々となる名手ペレーニの新譜ということで入手した。昨年3月の札幌交響楽団東京公演で披歴された圧巻のショスタコーヴィチが思い出される。

ガーディナー/オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティークによるブラームスのドイツ・レクイエム


ブラームス ドイツ・レクイエム
 ガーディナー/オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
 ソリ・デオ・グローリア 2008年ライヴ SDG706
SDG-706

ジョン・エリオット・ガーディナー指揮オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティークの演奏によるブラームスのドイツ・レクイエム。英ソリ・デオ・グローリアの新譜。2008年エディンバラ・アッシャー・ホールでのライヴ録音。歌手はキャサリン・フーグ(ソプラノ)とマシュー・ブロック(バリトン)。

ガーディナー/ORRは既にブラームスの交響曲を全曲録音しているが、そこでは独自のピリオド・アプローチを駆使しつつ斬新なブラームス像を打ち立てていた。今回の新譜もそのチクルスの延長線上にあるものと思われるので入手した。

シャイー/ボローニャ市立歌劇場管弦楽団によるロッシーニの歌劇「チェネレントラ」全曲


ロッシーニ 歌劇「チェネレントラ」全曲
 シャイー/ボローニャ市立歌劇場管弦楽団
 デッカ 1992年 4783456
4783456

リッカルド・シャイー指揮ボローニャ市立歌劇場管弦楽団の演奏によるロッシーニの歌劇「チェネレントラ」全曲。1992年ボローニャ市立歌劇場でのセッション録音。キャストはアンジェリーナがチェチーリア・バルトリ、ドン・ラミロがウィリアム・マッテウッツィ。

これは今月デッカよりリリースされた「OPERA Company」シリーズの一連のディスクに含まれていたもの。昨年秋の来日公演「カルメン」の斬新な舞台が記憶に新しいボローニャ市立歌劇場の、シャイー時代の録音のひとつだが、この「チェネレントラ」は未入手だったのでこの機会に入手した。

ライプツィヒ四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番&第16番


ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第14番・第16番
 ライプツィヒ四重奏団
 MD+G 1994・98年 30708202
3070820-2

ライプツィヒ四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番および第16番。独MD+Gより1998年にリリースされたCD。1994・98年ドイツ、アロルセンでのセッション録音。

LFJでお馴染みのライプツィヒSQ。最近リリースされたベートーヴェンの弦楽五重奏曲集の演奏が非常に良かったので弦楽四重奏曲の方の演奏も聴いてみたくなり取り寄せた。第1ヴァイオリン以外の3人が現在と同じメンバーとなっている。

NHK交響楽団・定期公演(2/18 NHKホール)


2/18 NHKホール
NHK交響楽団 定期公演

2012-02-18a

指揮:ジャナンドレア・ノセダ

演目:
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番
 (ピアニスト:デニス・マツーエフ)
カセルラ 交響曲第2番 (日本初演)

アンコール(マツーエフ):
リャードフ 音楽玉手箱より「おどけたワルツ」
ジャズ音楽の即興演奏

最近リリースされたCDでの好演が印象に新しいマツーエフとノセダの共演ということで出撃。演目は前半が超有名曲、後半が超無名曲、という組み合わせだったが、2曲とも演奏家の強い共感と熱意に満ち溢れた素晴らしい演奏が披歴された。非常に聴きごたえのあるコンサートだった。

ケント・ナガノ/モントリオール交響楽団によるベートーヴェン交響曲第9番「合唱」


ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」
 ケント・ナガノ/モントリオール交響楽団
 ソニー・クラシカル 2011年ライヴ 88691919442
88691919442

ケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団によるベートーヴェン交響曲第9番「合唱」。ソニー・クラシカルの新譜。2011年9月メゾン・サンフォニーク・ド・モントリオールでのライヴ録音。独唱陣はエリン・ウォール(ソプラノ)、藤村美穂子(メゾ・ソプラノ)、サイモン・オニール(テノール)、ミハイル・ペトレンコ(バス)。

ケント・ナガノの指揮によるベートーヴェン「第9」といえば個人的には2003年のベルリン・ドイツ交響楽団の来日公演で耳にした精巧な「第9」が思い出される。この時の演目は前半がリゲティの合唱曲「永遠の光」とウストヴォリスカヤ交響曲第4番「祈り」、後半がベートーヴェンの「第9」。ドイツの名門オーケストラの公演にしては多国籍な演目だったが、声楽付きの「前衛作品」を3つ並べたと言うべき求心力のあるプログラムだった。

2003-10-30

ノリントン/シュトゥットガルト放送響によるブルックナー交響曲第9番


ブルックナー 交響曲第9番
 ノリントン/シュトゥットガルト放送交響楽団
 ヘンスラー 2010年ライヴ 93273
93273

ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団によるブルックナー交響曲第9番。独ヘンスラーの新譜。2010年シュトゥットガルト、リーダーハレ・ベートーヴェンザールでのライヴ録音。

終楽章の演奏時間が18分40秒という、冗談のような数字が目を引く。どのような演奏なのだろうか。

ワイセンベルクのEMI録音集


「ワイセンベルクEMI録音集」
 ワイセンベルク(pf)
 EMIクラシックス 1962~86年 6790862
6790862

アレクシス・ワイセンベルクのEMI録音集。今月EMIからリリースされたボックスセットのCD集で、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ウィーン交響楽団とのモーツァルトの協奏曲集や、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮パリ音楽院管弦楽団とのショパンの協奏曲集などの、ワイセンベルクのEMI録音がCD10枚に収録されている。

先月、享年81歳で死去したワイセンベルクの代表的録音が集成されている。この機会に拝聴したいと思い入手した。

エッシェンバッハ/パリ管によるベルリオーズの幻想交響曲


ベルリオーズ 幻想交響曲
 エッシェンバッハ/パリ管弦楽団
 naive 2002年 v4935
v-4935

クリストフ・エッシェンバッハ指揮パリ管弦楽団の演奏によるベルリオーズの幻想交響曲。仏naiveより2002年に発売されていたもので、2002年パリでのセッション録音。

パリ管は昨年秋の来日公演が面白かったが、最近あまり録音が出ないし、なにか面白いCDが出てないかと物色してみたところ、この「幻想」が目についた。パリ管の「幻想」といえばミュンシュ指揮による天下御免の録音があるし、正直どうだろうとは思うが、そのアンチテーゼとなり得るほど非凡な演奏が聴けることに期待し、取り寄せてみた。

マーウッド、パワーとヴォルコフ/BBCスコティッシュ交響楽団によるブリテンの協奏曲集


ブリテン ヴァイオリン協奏曲、二重協奏曲、ラクリメOp.48a
 マーウッド(vn)、パワー(va)
  ヴォルコフ/BBCスコティッシュ交響楽団
 ハイペリオン 2011年 CDA67801
CDA67801

アンソニー・マーウッドのヴァイオリン、ローレンス・パワーのヴィオラ、イラン・ヴォルコフ指揮BBCスコティッシュ交響楽団の伴奏によるブリテンの協奏曲集。収録曲はヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリンとヴィオラのための二重協奏曲、ヴィオラとオーケストラための「ラクリメOp.48a」の3曲。英ハイペリオンの新譜。2011年1月グラスゴー、シティ・ホールでのセッション録音。

ハイペリオンは現在、あまり知られていないヴァイオリン協奏曲を録音するというシリーズを続けており、昨年末にレーガーのヴァイオリン協奏曲が出たのを入手していた。それで今度はブリテンが出たので取り寄せてみたら勘違いで、そのシリーズとは別に関係のない、普通の新譜だった。確かにブリテンのヴァイオリン協奏曲と二重協奏曲は最近しばしば録音されているし、とくに知られざる作品というイメージは合わないのかもしれない。

ただ、この2つの協奏曲が一枚のCDに録音されるケースというのは意外とみかけないので、なんとなく贅沢なカップリングという感じがする。

ブレハッチによるドビュッシーとシマノフスキのピアノ作品集


ドビュッシー 曲集「ピアノのために」、版画、喜びの島
&シマノフスキ 前奏曲とフーガ、ピアノ・ソナタ第1番
 ブレハッチ(pf)
 グラモフォン 2011年 4779548
4779548

ラファウ・ブレハッチの演奏によるドビュッシーとシマノフスキのピアノ作品集。独グラモフォンの新譜。2011年1月ドイツ、ハンブルクでのセッション録音。収録曲はドビュッシーの方が曲集「ピアノのために」、版画、喜びの島。シマノフスキの方が前奏曲とフーガ・嬰ハ短調、ピアノ・ソナタ第1番。

2012年はドビュッシーの生誕150年、シマノフスキの生誕130年にあたる年なので両者のピアノ曲が演目として選ばれたとのこと。ブレハッチといえば一昨年の来日リサイタルで耳にした清冽なショパンが思い出されるが、それ以降まったく新譜が出ないので、てっきりレコーディングから撤退したのかと思っていた。

それにしてもグラモフォンはポリーニ、ツィメルマン、ブレハッチと、ショパン・コンクールを制覇したピアニストを3人も抱えながら、いずれも新譜リリースが年に一回あるかないか。これでいいのだろうか。

ゴレンシテイン/ロシア国立交響楽団によるマーラー交響曲第1番「巨人」


マーラー 交響曲第1番「巨人」
 ゴレンシテイン/ロシア国立交響楽団
 Bomba Piter 2009年ライヴ CDMAN43611
CDMAN43611

マルク・ゴレンシテイン指揮ロシア国立交響楽団によるマーラー交響曲第1番「巨人」。ロシアBomba Piterレーベルの新譜。2009年4月。モスクワ,チャイコフスキー・コンサートホールでのライヴ。第1楽章に続いて「花の章」を置く形で演奏されている。

ゴレンシテイン/ロシア国立響は昨年5月の来日公演が記憶に新しい。昨年MD+Gから発売されたマーラー9番での非常に個性的なアプローチも印象に残っている。

シーヴェレフとヴェンツァーゴ/マルメ交響楽団によるステンハンマルのピアノ協奏曲集


ステンハンマル ピアノ協奏曲第1番・第2番
 シーヴェレフ(pf) ヴェンツァーゴ/マルメ交響楽団
 ナクソス 2009年 8572259
8572259

ニクラス・シーヴェレフのピアノ演奏とマリオ・ヴェンツァーゴ指揮マルメ交響楽団の伴奏によるステンハンマルのピアノ協奏曲第1番と第2番。ナクソスの新譜。2009年スウェーデンマルメ・コンサート・ホールでのセッション録音。

ナクソスは以前ステンハンマル作品を散発的にリリースしていた時期があったが、この作曲家の代表作であるピアノ協奏曲はこれまで未リリースだった。スウェーデンの風景写真をあしらったCDジャケットがナクソスにしては鮮やかに見える。

マツーエフとプレトニョフ/ロシア・ナショナル管によるリストのピアノ協奏曲集


リスト ピアノ協奏曲集
 マツーエフ(pf) プレトニョフ/ロシア・ナショナル管弦楽団
 RCA 2011年 88697989452
88697989452

デニス・マツーエフのピアノ演奏とミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団の伴奏によるリストのピアノ協奏曲集。RCAの新譜。2011年8月モスクワでの録音。リストのピアノ協奏曲第1番・第2番、死の舞踏、交響詩「オルフェウス」、交響詩「英雄の嘆き」の計5曲がCD2枚に収録されている。

マツーエフといえばマリインスキー歌劇場の自主制作レーベルからリリースされたショスタコーヴィチのピアノ協奏曲集の新譜を入手したばかりだが、本家のレーベルRCAからも久々となる新譜がリリースされたので、こちらも入手した。

ライナーノートに掲載されているマツーエフ自身の手記にいわく、リストの協奏曲には特に強い思い入れがあるとのこと。1998年チャイコフスキー・コンクールの本選の際、当初の予定ではラフマニノフの協奏曲第3番を弾くつもりだったが直前に思いきってリストの協奏曲第1番に変更、これが奏功し見事コンクール優勝の栄冠を勝ち取ったというエピソードが紹介されている。

ローレンス・パワーのヴィオラ演奏によるショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタ


ショスタコーヴィチ ヴィオラ・ソナタほか
 パワー(va)、クロフォード=フィリップス(pf)
 ハイペリオン 2010年 CDA67865
CDA67865

ローレンス・パワーのヴィオラとサイモン・クロフォード=フィリップスのピアノによるショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタ。英ハイペリオンの新譜。2010年モンマス、ワイアストン・エステイト・コンサート・ホールでのセッション録音。他の収録曲としてショスタコーヴィチの「24の前奏曲」より「7つの前奏曲」(エフゲニー・ストラーホフ編)、同「馬あぶ」より「5つの小品」(ワディム・ボリソフスキー編)が含まれている。

ショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタは愛聴曲なので新譜が出れば入手するようにしている。つい最近イタリアのLIMENから出たダニロ・ロッシのヴィオラ演奏によるCDを入手したばかりだが、続けてハイペリオンからも同曲のCDが出たので入手した。それほど頻繁に録音される曲ではないし、複数のレーベルからリリースが重なるというのも珍しい。

ここでのパワーの演奏は全体的に速めのテンポ運用とみえとくに終楽章がバシュメットやロッシよりも演奏タイムが一回り短くなっている。

新国立劇場・プッチーニ「ボエーム」(1/29)の感想


  2012-01-29b

ミミ役ヴェロニカ・カンジェミは主に古楽の分野でキャリアを築いてきたアルゼンチン出身のリリック・ソプラノ。あまりに声質が軽いので、最初はちょっと面食らったが、聴いているうち徐々に声が音楽に馴染んでいくような感覚がしてきたし、その声の透き通るような美しさには、随所で耳をそばだたせられた。ただ終盤あたり、もう少し声に量感なり押し出しが欲しかった。他の歌手に関しては、声量の面などで多少の凹凸はあったものの概ね手堅い歌唱を披露し、健闘していたように思う。オケは全体的に、平凡に聞こえた。何が悪いと言われると難しいが、このオペラは昨年のMET来日公演でのルイージ指揮による、精緻を極めたアンサンブル展開が記憶に新しいため、それと無意識に比較してしまったのかもしれない。

栗國淳の演出に関しては、2003年のプレミエ以来この劇場で何度も再演を重ねているものだけに、何を今さらと言われそうだが、奇をてらわない正攻法の演出手法にのっとり、このオペラ特有の振幅の激しい愉悦と悲愁が、無理なく表現されていて、良い意味で安心して最後まで音楽に浸ることができたし、どうも最近は、オペラを観に行くたび大胆不敵な読み替えやら夢落ちやら、殊更に奇をてらった演出に出くわすことが多かっただけに、なんだかホッとする思いだった。むろん作品にもよるけれど、やはり「ボエーム」には正調の演出こそがベストだと改めて思った。

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