新国立劇場・プッチーニ「ラ・ボエーム」(1/29)


1/29 新国立劇場
プッチーニ 歌劇「ラ・ボエーム」

2012-01-29a

指揮:コンスタンティン・トリンクス
管弦楽:東京交響楽団
演出:栗國淳

ミミ:ヴェロニカ・カンジェミ
ロドルフォ:パク・ジミン
マルチェッロ:アリス・アルギリス
ムゼッタ:アレクサンドラ・ルブチャンスキー
ショナール:萩原潤
コッリーネ:妻屋秀和

なんだかホッとしてしまった、、ここしばらく、奇をてらい系の演出が多かっただけに、、

マツーエフとゲルギエフ/マリインスキー歌劇場管弦楽団によるショスタコーヴィチのピアノ協奏曲集


ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第1番・第2番
&シチェドリン ピアノ協奏曲第5番
 マツーエフ(pf) ゲルギエフ/マリインスキー歌劇場管
 Mariinsky 2009年 MAR0509
MAR0509

デニス・マツーエフのピアノ演奏とワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団の伴奏によるショスタコーヴィチのピアノ協奏曲集。マリインスキー歌劇場自主制作レーベルの新譜。2009年サンクトペテルブルク、マリインスキー劇場コンサートホールでの録音。ショスタコーヴィチの2つのピアノ協奏曲とシチェドリンのピアノ協奏曲第5番の計3曲が収録されている。

同レーベルから継続的にリリースされている、ゲルギエフ/マリインスキー歌劇場管のショスタコーヴィチ交響曲シリーズの一連の録音は、これまで全て入手してきたが、今回あらたに豪腕ピアニストのマツーエフとの共演によるショスタコーヴィチのピアノ協奏曲集が発売されたので、さっそく入手した。

マツーエフとゲルギエフ、ともに洗練された音響展開と音自体のパワフルな迫力とを両立させる持ち味が共通する。両者の歯車がベストに噛み合えば、途方もない演奏になるかもしれない。

メルシエ/ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルによるグヴィの交響曲第1番と第2番


グヴィ 交響曲第1番、交響曲第2番
 メルシエ/ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィル
 Cpo 2008年 777381
777381

ジャック・メルシエ指揮ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるグヴィの交響曲第1番と第2番。独Cpoの新譜。2008年ドイツ、ザールブリュッケン・ハールベルク放送会館でのセッション録音。

このオーケストラは昨年秋の来日公演でひとかたならぬ感銘を受けた。ルイ・テオドール・グヴィは19世紀中葉に活躍したフランスの作曲家だが、生地であるザールブリュッケン地方が当時プロイセン王国の統治下にあったことから、フランス人でありながらドイツ人としてのアイデンティティをも併有する数奇な作曲家として知られる。そのあたりの背景を汲んでか、このCDではフランス音楽のスペシャリストであるメルシエが指揮を取っている。

ティーレマン/ウィーン・フィルによるベートーヴェン交響曲全集


ベートーヴェン 交響曲全集
 ティーレマン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ソニー・クラシカル 2008~10年ライヴ 88697927172
88697927172

クリスティアン・ティーレマン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるベートーヴェン交響曲全集。ソニー・クラシカルの新譜。2008年12月から2010年4月にかけてウィーン、ムジークフェラインザールでライヴ収録されている。

サイモン・ラトル以来ひさびさの、ウィーン・フィルによるベートーヴェン交響曲全集。どういうわけか発売が延び延びになっていたが、年明け早々リリースされたので入手した。

ティーレマンのベートーヴェンといえば、一昨年のミュンヘン・フィル来日公演で披歴された重量級の「運命」が思い出される。ティーレマンのグラモフォンへのデビュー盤もベートーヴェンだったし、今回のベートーヴェン全集のリリースには満を持して、という言葉が似合いそうな感じがする。

449981-2
ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」、交響曲第7番
 ティーレマン/フィルハーモニア管弦楽団
 グラモフォン 1996年 449981-2

マゼール/バイエルン放送響によるブルックナー交響曲全集


ブルックナー 交響曲全集
 マゼール/バイエルン放送交響楽団
 BrKlassik 1999年ライヴ 900711
900711

ロリン・マゼール指揮バイエルン放送交響楽団の演奏によるブルックナーの交響曲全集。1999年ミュンヘン、ガスタイクでのライヴ収録。交響曲第0番~第9番の全10曲がCD11枚に収録されている。一昨年の秋頃にバイエルン放送響の自主制作レーベルからリリースされていた。

昨年末に某オンラインサイトのバーゲンセールで以前の半額くらいで販売されていたので取り寄せてみた。マゼールのブルックナーの録音というと、過去にベルリン放送響やベルリン・フィルなどを指揮したものが単発的にリリースされていたが、それらのなかでも個人的にはウィーン・フィルとの5番が特に優れていたように思う。マゼールの才気が十分に発揮されていたうえにウィーン・フィルの音響美も引き立っていた。

POCL4324
ブルックナー 交響曲第5番
 マゼール/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 デッカ 1974年 POCL4324

ロルティとガードナー/BBC響によるルトスワフスキのピアノ協奏曲


ルトスワフスキ ピアノ協奏曲、交響曲第4番ほか
 ロルティ(pf) ガードナー/BBC交響楽団
 シャンドス 2011年 CHSA5098
CHSA5098

ルイ・ロルティのピアノ演奏とエドワード・ガードナー指揮BBC交響楽団の伴奏によるルトスワフスキのピアノ協奏曲。英シャンドスの新譜。2011年6月ウォルサムストウ、アセンブリー・ホールでのセッション録音。同じ作曲家の交響的変奏曲、パガニーニの主題による変奏曲(ピアノとオーケストラによる改訂版)および交響曲第4番も収録されている。

一昨年リリースされたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が素晴らしかったロルティの新譜ということで入手した。ルトスワフスキのピアノ協奏曲は1987年にクリスティアン・ツィメルマンのための嘱託作品として作曲され、翌年のザルツブルグ音楽祭にてツィメルマンの弾き振りにより初演されている。さらに翌年ツィメルマンと作曲家自身の指揮で初録音が為されている。オケは今回のCDと同じBBC交響楽団だった。

471588-2
ルトスワフスキ ピアノ協奏曲
 ツィメルマン(pf) ルトスワフスキ/BBC交響楽団
 グラモフォン 1989年 471588-2

ノセダ/カダケス管弦楽団によるシューベルト交響曲第4番&シューマン交響曲第2番


シューベルト 交響曲第4番&シューマン 交響曲第2番
 ノセダ/カダケス管弦楽団
 Trito 2009・2010年 TD0087
TD0087

ジャナンドレア・ノセダ指揮カダケス管弦楽団の演奏によるシューベルト交響曲第4番およびシューマン交響曲第2番。スペインTritoレーベルの新譜。2009年および2010年サラゴサ、アウディトリウムでのライヴ録音。

ノセダというと実演の方では一昨年のトリノ王立歌劇場来日公演「ボエーム」での練達の指揮ぶりが印象に残っているし昨年リリースされたエーネス独奏のバルトーク・ヴァイオリン協奏曲集でのBBCフィルを指揮したCDも良かった。カダケス管弦楽団は1988年設立のスペインのオーケストラ。現在ノセダがチーフ・コンダクターを務めている。

ダニロ・ロッシのヴィオラ演奏によるショスタコーヴィチとヒンデミットのヴィオラ・ソナタ


ショスタコーヴィチ ヴィオラ・ソナタ
&ヒンデミット ヴィオラ・ソナタほか
 ロッシ(va)、ベッツィッケーリ(pf)
 LIMEN 2011年 CDE10C011
CDE10C011

ダニロ・ロッシのヴィオラとステファノ・ベッツィッケーリのピアノによるショスタコーヴィチとヒンデミットのヴィオラ・ソナタ。イタリアLIMENレーベルの新譜。2011年ミラノでのセッション録音。他にブリテンのラクリメop.48も収録されている。

愛聴曲であるショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタの新譜ということで入手した。ロッシはバシュメットに師事した経歴のあるイタリアの名手。この作品は多くの名だたるヴィオリストが録音に挑んでいる難曲だが、中でもユーリ・バシュメットの演奏は出色だった。

ライプツィヒ四重奏団によるベートーヴェンの弦楽五重奏曲集


ベートーヴェン 弦楽五重奏曲集(Op.29、Op.4)
 ライプツィヒ四重奏団、ブントロック(va)
 MD+G 2011年 30717152
30717152

ライプツィヒ四重奏団によるベートーヴェンの弦楽五重奏曲集。ヴィオラ奏者にバルバラ・ブントロックを加えて、作品4と作品29の五重奏曲を収録。独MD+Gの新譜。2011年3月マリエンミュンスター修道院でのセッション録音。

ライプツィヒ四重奏団は、昨年と一昨年の東京ラ・フォル・ジュルネで実演を聴いている。昨年は原発事故ゆえ多数の演奏家が音楽祭参加をキャンセルしたなか、来日し、貫禄のブラームスを披歴した。

インバル/チェコ・フィルによるマーラー交響曲第7番「夜の歌」


マーラー 交響曲第7番「夜の歌」
 インバル/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 エクストン 2011年 EXCL00077
EXCL00077

エリアフ・インバル指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるマーラー交響曲第7番「夜の歌」。エクストンの新譜。2011年2月プラハ、ドヴォルザーク・ホールでのセッション録音。

インバルのマーラー7番といえばフランクフルト放送響との旧録音が素晴らしかった。複雑怪奇なスコアの細部に鋭く切り込んでいくインバルのアプローチが際立ち、マーラーの意図したと思われる怪異的音響感がまざまざと描き出されていた。

いずれ都響を指揮した再録音が出るものと思っていたが、意外にもチェコ・フィルとの録音が出たので、入手した。

COCO-75502
マーラー 交響曲第7番「夜の歌」
 インバル/フランクフルト放送交響楽団
 デンオン 1986年 COCO-75502

ショルティ/チューリッヒ・トーンハレ管によるマーラー交響曲第5番


マーラー 交響曲第5番
 ショルティ/チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
 デッカ 1997年ライヴ 4759153
4759153

ゲオルグ・ショルティ指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の演奏によるマーラー交響曲第5番。1997年チューリッヒ、トーンハレでのライヴ収録。ショルティ没後10年の2007年にデッカからリリースされていたもの。

先月ジンマン/トーンハレ管の過去のCDを物色していた折に見つけ、未入手だったので取り寄せてみた。ライナーノートによるとショルティの生涯最後のコンサートの録音とのこと。

ジュリーニ/ウィーン・フィルによるベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」&第4番


ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」、交響曲第4番
 ジュリーニ/ウィーン・フィル
 Altus 1994年ライヴ ALT220
ALT220

カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」と第4番。アルトゥスの新譜。1994年ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ録音。

この指揮者とオーケストラの顔合わせで、この演目であれば食指をそそられる、といった往年のコンサートのライヴ盤が、このところ立て続けにリリースされている。パレー/デトロイト響のマーラー、サヴァリッシュ/N響のブラームス、サヴァリッシュ/ウィーン・フィルのブルックナー、ブロムシュテット/N響のマーラー、朝比奈/大フィルのブルックナー、ヴァント/N響のモーツァルト。

そしてジュリーニ/ウィーン・フィルのベートーヴェン。ちょうど同じ時期にジュリーニはミラノ・スカラ座フィルを指揮した「英雄」をソニーからリリースしている。遅めのテンポから展開される濃密なカンタービレが味わい深い、最晩年のジュリーニならではの様式のベートーヴェンだった。

SK58974
ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」
 ジュリーニ/ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団
 ソニー・クラシカル 1992年 SK58974

ヴァント/N響によるモーツァルトのハフナー・セレナード&ポストホルン・セレナード


モーツァルト セレナード「ハフナー」・「ポストホルン」ほか
 ヴァント/NHK交響楽団
 キングインターナショナル 1979-83年ライヴ KKC2041
KKC2041

ギュンター・ヴァント指揮NHK交響楽団によるモーツァルトのセレナード第7番「ハフナー」・第9番「ポストホルン」。N響85周年記念CDとしてキングインターナショナルよりリリースされた新譜。1979年と83年、東京のNHKホールでのライヴ収録。併録はヘンデルの「王宮の花火の音楽」序曲とオルガン協奏曲第1番(オルガン:リオネル・ロッグ)、ベートーヴェンのレオノーレ第3番。

同じ顔合わせによるシューベルト&ブルックナーのライヴ盤は昨年の秋に入手したが、続いてモーツァルトの2つのセレナードを中心とするライヴ盤がリリースされたので、こちらも入手した。

ギュンター・ヴァントのモーツァルトの録音はRCAから複数リリースされているが、中でも極め付きは以下の最晩年のポストホルンではないかと思う。ベートーヴェンの交響曲第4番との組み合わせで2001年にリリースされた。

74321897172
モーツァルト セレナード第9番「ポストホルン」
 ヴァント/北ドイツ放送交響楽団
 RCA 2001年ライヴ 74321897172

朝比奈/大阪フィルによるブルックナー交響曲第7番の1975年オランダライヴ


ブルックナー 交響曲第7番
 朝比奈隆/大阪フィルハーモニー交響楽団
 Altus 1975年ライヴ ALT219
ALT-219

朝比奈隆の指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏によるブルックナー交響曲第7番。アルトゥスの新譜。1975年10月26日オランダ、フローニンゲン・オースターポート大ホールでのライヴ。

これは朝比奈/大阪フィルの1975年ヨーロッパ公演の最終日のコンサートのものとされる。このヨーロッパ公演における朝比奈/大阪フィルのブルックナーの録音というと有名なのが以下の、同年の10月12日におけるリンツ、ザンクト・フローリアン大聖堂での交響曲第7番のライヴだが、今回リリースのCDはその2週間後におけるオランダでの同曲のライヴ録音ということになる。

VDC1214
ブルックナー 交響曲第7番
 朝比奈隆/大阪フィルハーモニー交響楽団
 ビクター 1975年ライヴ VDC1214

ライナーノートによると、ザンクト・フローリアンの時は会場の都合で木管の倍管編成が採れなかったが、こちらのオランダのホールでは倍管編成での演奏となっているとのこと。

ブロムシュテット/N響によるマーラー交響曲第4番&第5番


マーラー 交響曲第4番、交響曲第5番
 ブロムシュテット/NHK交響楽団、中嶋彰子(sop)
 キングインターナショナル 1985・01年ライヴ KKC2035
KKC-2035

ヘルベルト・ブロムシュテット指揮NHK交響楽団によるマーラーの交響曲第4番と第5番。N響85周年記念CDとしてキングインターナショナルより先月リリースされたもの。4番が2001年、5番が1985年、いずれも東京、NHKホールでのライヴ収録。

ブロムシュテット/N響といえば個人的には昨年の秋に聴いたドヴォルザーク「新世界」が記憶に新しいが、その顔合わせのマーラー2曲の新譜が出たので入手した。ブロムシュテットのマーラーというとサンフランシスコ響を指揮した交響曲第2番「復活」の録音が思い出される。揺るぎない構成感に基づきつつオーケストラ固有の色彩美が良く発揮された目覚ましいマーラーだった。

4433502
マーラー 交響曲第2番「復活」
 ブロムシュテット/サンフランシスコ交響楽団
 デッカ 1992年 4433502

サヴァリッシュ/ウィーン・フィルによるモーツァルト交響曲第39番とブルックナー交響曲第9番


モーツァルト 交響曲第39番
&ブルックナー 交響曲第9番
 サヴァリッシュ/ウィーン・フィル
 Altus 1983年ライヴ ALT222
ALT222

ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるモーツァルト交響曲第39番&ブルックナー交響曲第9番。アルトゥスの新譜。1983年ザルツブルク音楽祭でのライヴ。

サヴァリッシュ往年のライヴ盤というとキングインターナショナルから先月リリースされたN響とのブラームス全集を入手したばかりだが、ちょうど同じくしてアルトゥスからもライヴ盤が出たので、こちらも入手した。珍しくもウィーン・フィルとの顔合わせとなっている。

サヴァリッシュ/N響によるブラームス交響曲全集


ブラームス 交響曲全集
 サヴァリッシュ/NHK交響楽団
 キングインターナショナル 1971-75年ライヴ KKC2028
KKC2028

ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮NHK交響楽団によるブラームス交響曲全集。N響85周年記念CDとしてキングインターナショナルより先月リリースされたもの。ブラームスの4つの交響曲と悲劇的序曲が収録されている。1971から75年にかけて東京のNHKホール・東京厚生年金会館・東京文化会館で行われたコンサートのライヴ録音。交響曲第1番はNHKホールの柿落し公演の録音というから時代を感じさせる。

サヴァリッシュ/N響のブラームスの実演というと2004年の秋にサントリーホールで聴いた交響曲第1番を思い出す。

当時80歳は越えていたはずだが、キビキビとしたテンポから展開される音楽の構築感が揺るぎない、サヴァリッシュならではの見事なブラームスだった。

2004-11-4

カルロス・クライバー/ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート1992


「ニューイヤー・コンサート1992」
 カルロス・クライバー/ウィーン・フィル
 ソニー・クラシカル 1992年ライヴ SRCR8857
SRCR8857

カルロス・クライバー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による、1992年ニューイヤー・コンサート。ちょうど20年前に購入した。

この正月に聴いたが、やはりクライバーの天性のリズム感がフルに発揮された最上級のウィンナ・ワルツが楽しめるアルバムだった。この年は、ちょうどウィーン・フィル創立150周年にあたり、その記念としてウィーン・フィルの創立者ニコライによる「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲で演奏会の幕が落とされているが、それだけにウィーン・フィルの演奏にも気合が入っている。第1主題の軽妙さと第2主題の優美さの対比の妙。「オーストリアの村つばめ」(ヨーゼフ・シュトラウス)での、とろけるようなロマンティズム、「千夜一夜」の、しなやかでエレガントなフレージングの冴え、「天体の音楽」(ヨーゼフ・シュトラウス)での軽妙な浮遊感、どのワルツも絶品だ。

ポルカの演奏も素晴らしい。「観光列車」でのスピード感あふれる爽快感、「トリッチ・トラッチ」での疾風のように駆け抜けるアンサンブルの躍動感など、いずれも抜群だが、ひときわ傑出しているのが「雷鳴と閃光」ポルカ。ティンパニの雷鳴とシンバルの稲妻の渾身の響きと血沸き肉踊るような鮮烈なリズム感とが相俟って圧倒的な興奮に貫かれた演奏がここにある。

それにしても20年。昨年の正月には2001年のニューイヤー・コンサートを聴いて、あれからもう10年か、早いものだ、などと呑気なことをブログに書いたが、この20年前のニューイヤー・コンサートを聴いて、早いものだとは、さすがに思わない。20年前の自分など、はるか遠くに霞んでしまっている。だが、このCDに記録されている「音」は、20年前に自分が初めて耳にしたものと全く変わらないのだ。あらためてCDとは面白いものだと思う。

パレー/デトロイト響によるマーラー交響曲第5番


ベートーヴェン ピアノ協奏曲第2番
&メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲
&マーラー 交響曲第5番
 グールド(pf)、スタインハード(vn)
 パレー/デトロイト交響楽団
 Tahra 1959年・60年ライヴ TAH721
TAH721
 
ポール・パレー指揮デトロイト交響楽団の演奏によるマーラー交響曲第5番。仏TAHRAの新譜。1959年デトロイトでのコンサートのライヴ録音。併録としてパレー/デトロイト響とグレン・グールドの共演によるベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番(1960年デトロイトでのライヴ)、同じくアーノルド・スタインハードとの共演によるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(1959年デトロイトでのライヴ)も収録されている。

名匠パレーのライヴ音源新規リリースということで入手した。グールドとの共演によるベートーヴェンというのも興味深いがそれ以上に興味をそそられるのがマーラー。パレーは得意のフランスものに限らずレパートリーの広い指揮者だったが、マーラーというのは聴いたことがない。

ここでの交響曲第5番の全曲タイムは62分とあり、カットなしとするなら相当に推進的なテンポのはず。50年代のマーラーのライヴだけに現代のようなカッチリしたアンサンブル展開ではないと思われるが、マーラー音楽特有の狂気というのはむしろ、こういう年代のライヴにしばしば色濃いものだ。

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